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【2024年最新版】SEO完全理解ガイド

このnoteでは、本業でSEOコンサルタントをしている筆者が、SEO対策について基礎から実用的なところまで解説しています。

本業でのコンサルタントとしての経験や副業でのブログ経験等も踏まえて、かなり実用的なところまで解説していますので、個人でブログをやっているという人からWebマーケティング・SEOに関わる人まで幅広い人に読んでいただけると嬉しいです。

特にこれから新入社員としてSEOを担当する・勉強する人や、4月から新しい部署でSEOを担当する人にとっての教科書的な存在になれれば嬉しいなと思っています!(筆者が新卒でSEOの勉強にかなり苦労したので笑)

それでは早速始めていきます!


SEO対策とは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、日本語では”検索エンジン最適化”と訳されます。
主にGoogle等の検索エンジンで、なにかしらの単語で検索されたときにWebサイトを検索結果の上位に表示させるために行う対策のことをSEO対策と言います。

検索結果で上位表示を目指すことで、サイトへの流入数が増え、最終的に自社の認知や顧客獲得につながるため、多くの企業で実施されています。
また、企業だけでなくアドセンス収入やアフィリエイトで稼ぐような個人ブロガーも多く、副業としてブログをやっているという人も多いのではないでしょうか。

また、似たような言葉としてMEOが挙げられますが、MEOはマップ上でMap Enjine Optimizationであり、Googleマップ上で検索されたときに上位表示を目指す施策の事を指します。

SEO対策とMEO対策の違い

SEO対策は検索結果で上位表示を目指すことであると理解していても、実際に何をすればいいの?と疑問に思う人も多いのではないでしょうか?

SEO対策とは大きく3種類に分けることができます。

  • コンテンツ施策

  • 内部施策

  • 外部施策

自社のサイトが上位表示できていない要因を分析しながら課題を特定し、この3つの観点で分析し、対策を打つことで上位表示を目指します。

SEO対策における3つの観点(コンテンツ・内部・外部)

それぞれの詳細に関しては後ほど解説します。
ここまでがSEOの概要になります。

SEOの基礎

ここからはSEOの基礎的な部分や上位表示させるための考え方について解説していきます。

Googleがサイト運営者向けに「ウェブマスター向けガイドライン」や「Google品質評価者ガイドライン」を公開しているため、主にそちらから引用しつつ、本業でSEOコンサルタントをしながら副業でブログを書いている筆者の実体験も踏まえながら解説していきます。

Googleが掲げる10の真実

Googleが「Googleが掲げる10の真実」というものを定義しております。

Googleは営利企業であり、収益の多くを広告によって賄っています。
そのためGoogleとしては、検索エンジンに広告を掲載しようと思う企業数が増えたり、一企業当たりの広告出稿額が増加させたいという考えもあり、そのためにユーザーが使いやすい検索エンジンの健全な運営を非常に大事にしています。

以下が、Googleが掲げる10の真実になります。

Googleが掲げる10の真実

上記の中でも1番最初の「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というのが本質であり特に重要なポイントです。
Googleの検索エンジンを使用するユーザーを増やすために日々アップデートを行いGoogle検索というプラットフォームがユーザーにとってより良いものであり続けようとしています。

それらを踏まえた上でSEO対策において大事な点は、いかにアルゴリズムをハックするかではなく、ユーザーにとことん向き合うというのがとても重要です。
それが中長期的なサイトの流入数増加や上位表示につながります。

EEAT

SEO対策について理解がある人の多くはすでに知っているかと思います。
EEATは

  • Experience:経験

  • Expertise:専門性

  • Authoritativeness:権威性

  • Trust:信頼性

のそれぞれの頭文字を取ったものであり、直接的な評価項目ではないとしていますが、近年大事になっている指標の一つです。
※意外と知らない人が多いのですが、EEATは直接的な評価項目ではないとGoogleは明言しています。

E-E-A-Tとは

例えば、コンテンツの運営者や執筆者の独自の経験談が執筆されているようなコンテンツが高い評価を受けやすかったりします。

Google公式は直接的な順位要因ではないとしていますが、個人的には高校受験や大学受験の内申点と同じだと考えています。
生徒会活動したりボランティアをすることが合格にどれくらい影響してくるのかは評価者のみぞ知るところであるが、やらないよりも絶対にやった方がいいものであるという事です。
直接的な評価項目ではなくとも、EEAT対策を行うことは非常に重要です。

また、EEATの中で最も重要なのは信頼性だとGoogleは明言しています。

YMYL

YMYLというのは、Your Money or Your Lifeの略語で、人々の生活に深くかかわる分野の事を意味しています。

例えば、「倦怠感 解消」と検索した時に、嘘の情報が検索結果に出てきたら、ユーザーとしてはGoogleを信頼できなくなり、Google検索を使用するユーザーが減ってしまいます。

そのため、このようなYMYL領域に関しては、信頼できる情報元・サイト運営者のコンテンツが上位に表示され、個人のブロガーのコンテンツで上位に表示させるのは難しくなります。
実際に「倦怠感 解消」と検索していただくと大正製薬やアリナミン製薬のサイトが上位表示されており、信頼できるサイト運営者のコンテンツが上位表示される傾向にあります。


「倦怠感 解消」での検索結果

人々の生活に深くかかわる分野においては、正しい情報がユーザーに届くように信頼できる情報元・サイト運営者のコンテンツが上位表示される傾向にあるため、対策を行う企業は信頼性をGoogleに伝えるための工夫(コンテンツの監修者情報を入れるなど)が必要であり、個人ブロガーに関してはそもそも上位表示させるのが難しくなります。

検索順位が決まる仕組み

ここでは検索順位が決まる仕組みについて解説します。

検索順位は主に以下の3つのステップをもって検索結果に反映されます。

  • クロール

  • インデックス

  • 検索結果への表示

検索結果反映までの流れ

上記の3つの流れを知っておくことで、自分のサイトが上位表示できていない時に、どのフェーズに問題があるかを見つけ改善施策を打つことが可能になります。
野球でいうキャッチボールくらい基礎的な情報になりますので、それぞれ解説していきます。

  • クロール
    クローラー(Google bot)と呼ばれる検索エンジンが世界中のウェブページを巡回・発見し、そのページ内容を読み込み収集することをクロールと言います。

    Googleでは、大規模なコンピュータ群を使用して、ウェブ上の数十億のページをクロールしています。
    この取得プログラムはGoogle botと呼ばれており、アルゴリズム処理を利用して、クロールするサイト、クロールする頻度、各サイトから取得するページ数を決定します。
    詳細は以下のGoogle検索セントラルの”Google検索の仕組み”に記載されています

  • インデックス
    インデックスというのは、クロールを踏まえて検索エンジンのデータベースにデータを登録することを言います。

    人間がテストで、自分が勉強したことが無い知識に関する問題が出たら解答できないのと同じで、Googleのデータベースに保存されていないコンテンツ・インデックス登録されていないコンテンツは当然検索結果に表示されることはありません。

    また、クロールしたコンテンツが全てインデックス登録されるという訳ではなく、ページ内容の品質が低いと判断されたり、noindexタグなどが用いられインデックス登録をさせないようにしているページに関しては、インデックス登録されることはありません。
    ※noindexに関してはまた後程解説します。

  • 検索結果への表示
    インデックスのフェーズでGoogleのデータベースに蓄積された情報から、ユーザーの検索意図を最も満たすコンテンツはどれかを判断し順位をつけ、実際に検索結果に反映するフェーズになります。

ここまでGoogle検索において、検索順位が決まる仕組みについて解説してきました。
順位を改善したい、上位表示させたい場合は、クロール→インデックス→検索結果への表示の3つのフローにおいて、課題がどこにあるのかを分析・特定した上で改善施策に取り組む必要があります。

SEOにおいて基本的な考え方になるので、しっかりと理解しておきましょう。

検索意図を理解する

先ほどの「検索順位が決まる仕組み」の検索結果への表示のところで、Googleはユーザーの検索意図を最も満たすコンテンツを上位に表示させるとしました。

ここでは、そもそも検索意図とは何かについて解説します。

分かりやすい例えとして、「ラーメン」と「チャーハン」の話が有名です。
「ラーメン」と検索するとGoogleマップ情報やじゃらん、食べログなどの近隣の店舗情報が検索結果に表示されます。
一方で、「チャーハン」と検索するとクラシルなどのレシピに関する情報が上位表示しています。

「ラーメン」の検索結果と「チャーハン」の検索結果

同じ食べ物の名前で検索しても、上位表示しているサイトが大きく異なります。

これは、「ラーメン」と検索するユーザーは「ラーメン屋に行きたいので近くのラーメン屋を知りたい」という検索意図があって検索をしているためラーメン屋の情報を上位表示させており、「チャーハン」と検索するユーザーは「チャーハンを作りたい。レシピが知りたい」という検索意図があって検索しているため、チャーハンのレシピに関する情報を上位表示させます。

このように同じ食べ物のキーワードでも上位表示するコンテンツが大きく異なるのは、Googleがキーワードごとに検索意図に紐づいたコンテンツを上位表示させているためです。

ここまで具体例をもって検索意図について解説してきましたが、上記はあくまで一例になります。
Googleの検索意図は大きく以下の3つに分類されます。
・取引型
・案内型
・情報収集型
(Do/Know/Go/Buyの4つに分類されることもあります。)

検索意図の種類

それぞれ簡単に説明します。

  • 取引型

取引型キーワード例:「iPhone 買取」

取引型の検索意図は、ユーザーが何かをしたいといったアクションベースの意図が含まれているものになります。
例えば、何か物を売りたいと考えているユーザーは「商品名×買取」といったキーワードで検索するように、何かしらのアクションがしたいというユーザーの意図に応えるサイトが上位に表示されます。
例として「iPhone 買取」をあげていますが、上位表示しているページの内容を見ると”申し込みはこちら”といったボタンが設置されているように、”iPhoneを売りたい”といったアクションベースの検索意図に応えるようなサイトが上位表示されています。

  • 案内型

案内型キーワード例:「エニタイム 問い合わせ」

案内型に関しては、何か特定のサイトを訪れたいなどの定まった意図が含まれているものになります。
「会社名orサービス名 お問い合わせ」といったキーワードが挙げられます。
例として「エニタイム 問い合わせ」をあげていますが、”エニタイムに問い合わせをしたい”という検索意図に応えるようなエニタイムの公式サイトのお問い合わせページが上位表示されています。

  • 情報収集型

情報収集型キーワード例:「確定申告 やり方」

情報収集型に関しては、ユーザーが何かを知りたい、疑問や悩みを解決したいという意図が含まれているものになります。
例えば、「SEO対策とは」や「確定申告 やり方」といったキーワードが挙げられ、コラムコンテンツが上位に表示されている傾向にあります。

実際にSEO対策を行う時は、上位表示させたいキーワードで検索した時に上位表示しているコンテンツを見ながら、検索意図は何なのかを考えた上で対策を行うことが重要です。

AIライティングについて

Chat GPTの出現等もあり、AIに記事ライティングを任せるという事も可能になりました。

そこで生じる疑問は「AIに執筆させた記事ばかりのサイトはGoogleに評価されるのか?」だと思います。

これに対する回答としては、Googleは最終的なアウトプットを評価するため、コンテンツ制作のフローは問わないとしており、AIで作成したコンテンツでも最終的なアウトプットがユーザーにとって有益なコンテンツであると判断された場合は上位表示させることが可能になります。

実際に筆者も副業で運用している記事のブログの中にはChat GPTを活用して執筆している記事も多くありますし、上位表示している記事も多くあります。

しかし、全てをAIに任せてしまうと、品質の高いコンテンツを作成するのは難しくなるため、AIを活用して出来上がったコンテンツも最後は人間が確認して修正・追記を行うことが望ましいです。

SEO対策で重要ではない要素について

GoogleはGoogle検索セントラルのSEOスターターガイドにて、かつては効果があると言われていたものの、検索エンジンの発展とともに、現在では効果的ではないことについて言及されてます。

一部を抜粋して紹介します。

【対策キーワードの乱用】
例えば「SEO対策」というキーワードで上位表示をさせたいと思った場合、一昔前のSEO対策であれば、ページの上部に「SEO対策」というキーワードを多く含むようにコンテンツを作成したり、白の背景に分からないように白文字でキーワードをひたすら詰め込むといった手法がありましたが、そういった本質的ではない対策キーワードの乱用は無意味だという事です。
もちろん、記事のタイトルや本文に対策キーワードを含めることは重要ですが、乱用しすぎてユーザーにとって有益ではないコンテンツにならないように気を付ける必要があります。

【見出しの数や順序】
見出しを適切に設置することは、コンテンツを読むユーザーの手助けになるため非常に有効ですが、ページごとに上位表示させるための必要な見出しの数などは特に定義されていません。

【PageRank】
PageRankは、200以上の基準を設けているGoogle検索アルゴリズムのひとつで、数字が大きいほど検索エンジンからの評価が高いとされています。

以前はGoogleツールバーで各ページのランク値を確認できていましたが、2016年に表示が廃止されており、現在も確認することができません。

Googleが掲げる10の真実の「4.ウェブ上の民主主義は機能する」では
”Googleでは、200以上の基準と、PageRankアルゴリズムをはじめとする様々な技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得したPageRankのアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。”と明記されているため、PageRankは一つの重要な指標となっています。

とはいえ、ドメインパワー以外の要素も含めた複合評価になるため、PageRankはあくまで評価項目の一つでしかないとGoogleは言及しています。

ここまでSEOの概要について説明してきました。

ここからはSEO対策で重要となるコンテンツ・内部・外部の3つの観点に関してそれぞれ説明いたします。

コンテンツ施策

ブログ記事の執筆だけでなく、サービスページや店舗ページの改善などもコンテンツ施策に含まれます。

ここでは、KWの選定といったコンテンツを完成させるまでのフローにおける考え方や、よりいいコンテンツにするために必要な要素について紹介していきます。

KWの選定

まずは対策するキーワードを選定する必要があります。

対策するキーワードを選定する流れは大きく以下の2つになります。
①対策キーワード候補を洗い出す
②①で出したキーワード候補から対策可能なキーワードを選定する

キーワード選定の大枠の流れ

まずは、①キーワード候補を洗い出すについてです。
やり方としては大きく2つです。

1つ目は市場から探してくるというやり方です。
ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーを使ってキーワードを拾ってきたり、狙いたいキーワードのサジェストキーワードなどを調べるなどして、対策できそうなキーワードを見つけ出します。

2つ目は競合から探してくるというやり方です。
ahrefs等の分析ツールを用いて、競合他社がどのようなKWで対策を行っているかを確認することができます。

またahrefsがなくても、site:を使えば競合他社がどんな記事を書いているかが分かるため、対策キーワードを推察することが可能です。

他にもやり方はありますが、大きくは上記2つのやり方でキーワードの候補を洗い出します。

対策キーワードの候補を洗い出した後は、それらから対策可能なキーワードを選定するという作業が必要です。

実際に、キーワードの中には、対策が難しいキーワードもあります。
例えば、検索した時に公的機関のサイトばかりが上がってくるようなキーワードなどです。
他にも、ECサイトの商品一覧ページが上位表示しているようなキーワードで、コラムで上位表示させることは難しくなるので、検索意図と上位表示しているページで上位表示可能性を判断し、対策可能なキーワードの選定をする必要があります。

また、「TOEIC 費用」と「TOEIC 料金」のように、キーワードとしては異なっていても、検索意図が同じで、実際に検索した時に上位に表示されるページが同じといったキーワードは一つのページで対策が可能だったりします。

これらの上位表示難易度や検索意図の類似率を加味してキーワードの選定を行いキーワードが確定すれば、次はコンテンツの設計に入ります。

上位表示させるためのコンテンツの設計

上位表示させるためのコンテンツの設計において重要なのは、網羅性と独自性になります。

対策するキーワードで検索した時に上位表示しているサイトやサジェストキーワードなどを参考に、ユーザーの検索意図を網羅的に満たすコンテンツの設計を行います。

また、網羅性を満たすだけでは上位表示をさせるのが難しく、自社・自分だからこそ書ける内容・独自性のある内容を書く必要があります。

実際に筆者は大手旅行代理店が軒並み上位表示しているキーワードで上位表示していたりしますが、網羅性を意識した内容と同等のボリュームで独自性のある内容をコンテンツに含めることで上位表示させることができました。

近年では特に、網羅性を満たしつつ、そのサイト運営者・執筆者だからこそ書ける独自性が重要になると感じています。

EEATを意識した内容にする

EEATは前述した通り、
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trust(信頼性)
のそれぞれの頭文字を取ったものであり、直接的な評価項目ではないとしていますが、近年大事になっている指標の一つです。

業界やサイトの特性ごとに必要な専門性、権威性、信頼性は変わってくるため、EEATの担保の為にこれをやればOKといった対応方法はないのですが、参考までにEEATを担保するためにできる事を紹介します。

  • 情報源を明確にする
    著者情報や情報ソースを明確にすることでユーザーからの信頼を得ることができます。
    例えば医療系の記事であれば、監修している医師のプロフィールなどが該当します。
    また、著者が保有している資格などがあれば、それらの外部の情報源へのリンクをすることが有効です。

  • 充実したAbout us(運営会社情報など)を明示する
    記事コンテンツには著者が存在していると思いますが、ECサイトなどは著者が存在しないケースが多いと思います。

    しかし、運営会社の情報は記載できるはずなので、会社の企業理念やメディア掲載歴などを記載するなどが施策として挙げられます。

情報の鮮度・フレッシュネス

例えば、以下の2つの記事があった時にどちらの記事を読みたくなるでしょうか。

  1. 【2024年最新版】マーケティングおすすめ本10選

  2. 【2022年最新版】マーケティングおすすめ本10選

言わずもがな、1つ目の方だと思います。

また、法律など情報が定期的にアップデートされていくような情報においては、古い情報が掲載されていてもユーザーの役には立ちません。

このように、常に情報をキャッチアップして自社サイト内の記事を更新することが重要です。

内部施策

コンテンツ施策の次は、内部施策について解説していきます。

内部対策も全てをここで説明するのは難しいので、最低限押さえておきたい基礎的な項目をピックアップして紹介します。

SSL化

SSL化とは、セキュリティを向上させるためにインターネット上のデータ通信を暗号化することを指します。

Webサイトの多くは”https”から始まるかと思いますが、稀に”http”から始まるサイトがあります。
GoogleはWebサイトをSSL化することを推奨しており、SSL化することでWebサイトをユーザーが安心して利用できるようになるため、Webサイトの信頼性の向上にもつながります。

分かりやすいサイト・URL構造

サイト構造は論理的に整理することが推奨されています。
これは、ユーザーにとってもですが、Googleの検索エンジンにとってもサイト構造が論理的である方が、サイト内のページ間同士の関係性を把握しやすくなるためです。

詳細は以下のページにて解説されているため、参考にしてみて下さい。

URL構造に関しては、以下のドキュメントでGoogleが推奨するURL構造について記載されています。

基本的には、シンプルでわかりやすいURL構造が推奨されています。

また、サイトの運営者視点で考えても、コンテンツのURL構造をシンプルで規則性を持たせることによって分析・管理もしやすくなります。

タイトルタグの設定

ページのタイトルを設定する上で、いくつかGoogleが推奨している項目があります。

まず大前提大事なのは、サイト上の全てのページに<title>要素でページのタイトルが指定されているようにすることです。
タイトルが設定されていないWebサイトはあまりないのですが、このような指摘がなされています。

また、キーワードの乱用を避けたり、具体的でわかりやすいタイトルの設定が推奨されています。
具体的というのは、ホームページのタイトルを「ホーム」にしたりするのは避けましょうという話ですね。

また、タイトルは検索結果におけるクリック率にも大きく関わってきます。

見出しタグの設定

見出しタグも重要な要素の一つです。

大見出し、中見出し、小見出しを、h1タグ、h2タグ、h3タグと言います。

これらの見出しタグが論理的に整理されているかは、Googleがページ内容を読み取る上でも、ユーザーがページ内容を理解する上でもとても重要です。

スニペット・メタディスクリプションの設定

スニペットとは、検索結果においてタイトルの下に表示されている、そのページを説明するような説明文の事を指します。

これらは事前に設定することが推奨されているメタディスクリプションの内容が表示されることもありますが、ユーザーが検索したキーワードの検索意図に応えるような内容が自動で生成されてスニペットとして表示される場合もあります。

詳しくは以下のページで確認できます。

内部リンクの最適化

内部リンクというのは、他のページへ遷移するURLを該当コンテンツ内に設置することです。
詳細は以下の記事で解説されています。

内部リンクを最適化することのメリットは大きく3つです。

1つはページのクロールが促進されることになります。
Googleのクローラーがサイト内のコンテンツ経由で別のページをクロールできるようになるといったクローラビリティの改善は、Webサイト全体として新規コンテンツがインデックスされやすくなったり、ページの更新内容がすぐに反映されるといったメリットがあります。

2つ目は、ユーザーに有益な情報を提供できることです。
内部リンクの説明をしている箇所で、内部リンクについて詳細を説明しているページのURLを貼るように、基本的には該当箇所をより深ぼった内容や、一緒に読むと参考になるコンテンツへのリンクが設置されているケースが多いと思います。

これらはユーザーからすると、より深い学びを得る機会になるため、そのページだけでは提供できない情報を知る機会を提供することになり、よりユーザーにとって有益なコンテンツを提供することにつながります。

3つ目は、リンクジュースの観点です。

詳細は以下のLANYさんのコンテンツが非常に参考になるのでそちらを見ていただければと思うのですが、内部リンクを設置することで別ページへ評価を受け渡すことができます。

内部被リンクが多いページは、そのサイト内でも多くの評価が集まり、Googleもサイト内で多く引用されていることから重要なページであると判断します。

改めてにはなりますが、内部リンクやリンクジュースに関しては、以下のLANYさんの記事が参考になるのでぜひ読んでみて下さい。

構造化データのマークアップ

構造化データに関しては、以下のドキュメントで記載されています。

例えば”apple”という単語を見た時に、人間であれば前後の文脈からこの”apple”が果物のリンゴなのか、それともiPhone・Macの方のAppleなのかを理解できると思いますが、検索エンジンがいかに発展し続けているとはいえ、検索エンジンが前後の文脈から単語の意味を推察するのは難しいです。

コンテンツ内の文字列に意味合いを持たせるために行うのが、構造化データのマークアップになります。

構造化データのマークアップを行うことで、より多くのユーザーの興味を引く検索結果の表示(リッチリザルト)が可能になり、ウェブサイトへの流入数の増加も期待できます。

CWV

Core web vitalに関しては、以下で詳細の説明がされています。

Core web vitalは、ページの読み込みパフォーマンス、インタラクティブ性、視覚的安全性に関する実際のユーザーエクスペリエンスを測定する一連の指標になります。

サイトの表示速度など、ページ内でのユーザー体験の良し悪しが大事であるという話です。

モバイルフレンドリー・MFI

詳細は以下の記事にて解説されていますが、近年モバイルを使用して検索行動をしているユーザーの数が多いため、基本的にはモバイルフレンドリーなサイトが評価されやすいという話になります。

たまにPC版のページしか用意されていないケースもあったりするので、自社サイト・自分のサイトがモバイル版に対応しているかをチェックしましょう。

適切な各種メタタグの使用

metaタグというのは、ページに関する詳細情報を検索エンジンに伝えるために使用されるHTMLタグの事を指します。

代表されるものとして、インデックス登録をさせたくない場合に使用するnoindexタグや、クロールをブロックしたいときに使用するrobots.txtなどが挙げられます。

外部施策

ここまでコンテンツ施策と、内部施策について説明してきました。

次は外部施策について説明いたします。

外部施策とは

外部施策とは、検索エンジンからの評価を高めるために、別のドメインからリンクをもらうことを指します。

多くの学者から引用されている論文や、著名な人が引用している論文が優れた論文であると判断されるのと同じように、多くのWebサイトや権威性のあるサイトから引用されているページやそのサイトは高く評価されます。

外部リンクの獲得のためにできること

できる事は大きく以下の3つになります。

  1. 良質なコンテンツの作成

  2. 被リンク営業

  3. プロジェクト等への参加

このnoteでもWebマーケ企業が執筆している記事を複数引用している通り、参考になるなと思われた良質なコンテンツは他のサイトから引用されます。
なので、ユーザーにとって有益なコンテンツの作成を行うことが、被リンクの獲得につながります。

次にできる事は、被リンク営業になります。
個人ブロガーの人とかは、お互いにリンクを貼りあいませんか?といったメールが来たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

双方にメリットがある形で、リンクの掲載の依頼を地道に行うというのが被リンク営業になります。

最後が、プロジェクト等への参加です。
以下のスマートライフプロジェクトなど、公的機関が行っているプロジェクトに参加するだけで、参加企業としてリンクを掲載してもらうことができます。
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/

このように外部リンクの獲得のためにできる事は多く存在します。

サイテーションの獲得

次にサイテーションになります。
サイテーションは知名度と言い換えると分かりやすいかもしれませんが、SNSなどでどれだけ言及されているかの事を指します。

Googleは直接的にサイテーションが評価に貢献するとは明言していませんが、認知度が評価の要素であると言及はしているので、間接的に順位に貢献する要素であると言われています。

また、認知度を表す観点として、指名キーワードの検索ボリュームもあるかと思いますが、こちらもかなり重要な指標となっています。

筆者が過去に担当したことがある案件でも、検索Volが4万くらいのビッグワードで上位表示させるための差分を調査した時に、コンテンツの内容やリンク数には大きな差分が無く、大きな差分があるとするならば指名キーワードの検索ボリュームだなと考えていたことがあったので、結構大事みたいです。

ここまで外部施策について紹介してきました。

SEO対策の大枠について解説したところで、ここからはSEO対策のメリットとデメリットについて解説します。

SEO対策のメリット・デメリット

SEO対策というのはあくまでWebマーケティングの一施策でしかなく、メリットもあればデメリットもあります。

まずはメリットから紹介していきます。

メリット①広告費用を抑えることができる

Web広告は永続的にお金がかかるため、お金を払わなくなった瞬間に広告はストップします。

一方で、SEOに関しては仮に運用をストップしたとしても、一定期間上位に表示され続けるため、お金をかけなくてもサイトに集客できます。

また、検索結果上部に表示される広告は、ユーザーのリテラシー向上によってクリックされる割合が下がっていると言われており、SEOで上位表示させることができると、費用がかからない上に継続的な集客が見込めるというメリットがあります。

メリット②コンテンツが資産になり安定した流入を獲得できる

一度上位表示することができれば、一定期間上位表示させることができます。

自社サイト内で制作・公開したコンテンツ・ブログ等は資産となり積み上がっていくものになるため、アップデートの影響等を大きく受けない限りは、安定したサイトへの流入数が見込めます。

メリット③発信を通してブランディングができる

ユーザーにとって有益なコンテンツの発信を行うことで、サイトへのファンができ信頼関係構築や売上アップにつながります。

例えば、SEO関連のキーワードで多く上位表示している会社は、Google検索を通して企業のSEO担当者の情報源となっているため、その企業がSEO対策を外注したいと考えた時の第一想起となりやすいです。

また、XなどのSNSやYouTubeなどでの発信を見てその企業や人を知り、Googleで検索してWebサイトを訪問するといったユーザー行動も考えられるかと思いますが、サイト内に有益なコンテンツが掲載されていることで、よりユーザーからの信頼獲得に繋がると思います。

※筆者の個人的な話になるのですが、ビジネス系の動画を見て、動画の運営会社や登場している方の経歴等を見て「株式会社○○」と検索してその企業のブログを見たりすることもあるので、企業の信頼獲得といったブランディングにつながります。

ここまでメリットについて紹介してきました。
ここからはデメリットについて紹介していきます。

デメリット①施策としての即効性が無い

広告であればお金を払ったタイミングから検索結果の広告枠に掲載できますが、SEOは施策特性上、上位表示させるために時間がかかります。

実際に、SEOで成果を出すためにはだいたい4ヵ月∼1年ほどかかるとGoogleが公式で述べています。

筆者の肌感的に、上位表示している記事の多くが個人ブロガーが執筆している記事であるキーワードの場合は、ちゃんとコンテンツを作りこめば即日で1ページ目に表示できるのですが、法人サイトが上位表示しているキーワードである場合は、順位が付くまでに1週間くらいかかり、そこから上位表示させるためには数か月時間がかかる印象です。(個人ブログで戦う場合です)

デメリット②高い専門性が求められる

SEO対策はそもそも専門性が高い上に、サイトのタイプや業界によって考え方が大きく変わります。

サービスサイトのSEO対策と記事ページのSEO対策では、野球とソフトボールくらい違いますし、記事ページとECサイトの商品一覧ページのSEO対策では野球とクリケットくらい違います。
同じSEO対策といえども、サイトのタイプや業界によって考え方が大きく異なるため、SEOコンサルタントとして価値のあるサービスを提供しようと思うとそれなりに経験を積む必要があります。

また、情報の非対称性(サービスの受け手側と提供側で知識の差)があるため、中にはそれだと絶対に成果出ないでしょと思うようなサービスを安く提供している企業や個人もいるというのは現実問題としてあります。(筆者はSEOコンサルタントとして勤務する前は、SEOコンサルティングサービスの営業をしていた経験がありますが、前の代理店で成果が出なかったというお客様は、それじゃ成果が出ないでしょといったサービス内容だったり、もっと他に優先すべき施策があるだろうと思うようなコンサルティングをしている企業の話を多く聞いてきた経験があります)

また、専門性が高いが故に、企業が自社で運用するとなると、そもそも運用体制の構築や正しい運用が難しいといった問題が発生します。

常にアルゴリズムの変動や自社の数値の変動に対して、仮説をもとに施策を行ったり、分析ツールを使いこなすというのは中々難しいと思います。

デメリット③そもそも業界業種的に合わない可能性もある

SEO対策というのは万能薬ではありません。

業界業種やその業界での企業の立ち位置によって、そもそもSEO対策よりも他に最適な施策が考えられるケースも多くあります。

例えば、鳥取で美容室を営んでいるとします。
商圏が半円10キロ圏内とした時に、アプローチしたいのは商圏内に住むターゲットユーザーになるかと思います。
「鳥取 美容室」で検索すると、マップ情報やホットペッパービューティーのサイトが上がってくるので、エリア名×美容室といったキーワードで上位表示させるのはそもそも難しくなります。
このような顕在ワードでの対策が難しい場合、「メンズヘア サッカー選手」や「メンズヘア ヨーロッパ風」など、まだ髪を切りたいというニーズが顕在化していないユーザーの検索が想定されるようなキーワードで上位表示を目指すような記事を書くという手法もありますが、そもそも検索結果で上位表示させることができても、Web検索は全国にいるユーザーの流入になるため、ターゲットユーザーにアプローチするというのは非常に難易度が高くなります。

このように業界業種や業界での企業の立ち位置によっては、SEO対策がそもそも向いていないといった事が挙げられます。

コアアルゴリズムアップデートについて

SEOに携わる人であればコアアルゴリズムアップデートというのは聞いたことがあると思います。

年に2回∼4回程度、大規模なアルゴリズムのアップデートが実施されます。
以下のWebページでアップデート関連の情報は収集できます。

各種分析ツールについて

ここからは実際にWebサイトの分析を行う際に使用する分析ツールについて簡単に紹介します。

Google Analytics

Google AnalyticsはGoogleが提供しているアクセス解析ツールです。
現在は、Google Analytics4が使用されているかと思います。

レポート機能を活用して、サイト全体のセッション数やコンバージョン数など各数値の計測が可能になります。
また、探索レポートなどの機能を活用すれば、より高度な分析が可能です。

Google Search Console

Google Search Consoleはサーチコンソールやサチコとも呼ばれ、Google Analyticsと同様にGoogleが無償で提供しているツールになります。

”Search”と名前に入っているだけあって、検索結果におけるパフォーマンスを計測できるツールとなっております。
また、検索結果でのパフォーマンスだけでなく、自社サイトのインデックス状況やクロール状況、外部リンク・内部リンクの状況など、SEO対策において重要なエラーや現在のパフォーマンスを計測することが可能です。

まとめ

ここまでSEOの概要やメリットデメリット、ツールの話までSEOに関することをメインに執筆してきました。
ここまでで約1.5万字あるそうです。
読んでいただきありがとうございます。
このnoteはもっと内容を充実させていく予定になっており、個人ブロガーがやるべきSEO施策や、ECサイトを運営している事業者がやるべきSEO施策など、様々な業界業種に合わせたSEO戦略・SEO戦術について追記する予定となっています。
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