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#4 「趣味を仕事にした人」の仕事と趣味の境目

いまの私の仕事のメインはスタジオ運営です。

ずっと会社員でいるつもりが、趣味で始めたポールダンスを始めたのをきっかけに、おもしろく楽しくトレーニングをすることが好きになり、独立しました。

つまり、俗にいう、「好きなことを仕事にする」をやっているわけです。

なので、独立すると決めたときから
「これからは自由にやれるぜ!ヒャッハー!」

と思っていたかというと、全くもってそんなことありませんでした。


もともと私はどちらかというとネガティブな思考が先によぎるタイプです。

やってみたいことは、わりと躊躇なくすぐに行動をするのですが、行動しながらも、あらゆるリスクを考えつづけてしまう。

そしてそれを解決できるのかどうか、行動しながら考えて考えて考えて、心配して、なぜか落ち込む。めんどくさいやつです。これで行動してなかったら完全ダメなやつです。

加えて、人口約8千人の村という群馬の田舎育ち、時代背景(1977年生まれ)もあって、「働くことは大変なこと、つらいもの」という固定概念が刷り込まれて育ちました。

私の母親は、「こっちは汗水垂らして働いてるんだから家事くらい手伝え」が口癖でした。(群馬の女性は、本当によく働く人が多いと思います)


そんなわけで、「仕事はつらいもの、大変なもの」というのが当たり前なんだと思っていた私にとっては、いくら好きなことを仕事にするとはいえ「大変じゃなかったらそれは仕事じゃないんだ」くらいの気持ちが最初はあったように思います。

会社員を辞める前には、出来得る準備や下調べは欠かさず、いざ辞めることを伝えるときも「本当に言うの?言うの?」と何度も自分に問いかけて疲れ果てるという、とても無駄なことにエネルギーを費やしていました。

そして「好きなことを仕事にしたら、趣味に対する気持ちは変わってしまうのか」ということも想像つかぬままに独立しました。


幸か不幸か、ネガティブ思考がベースにあったので、思い通りに進まないことだらけでも「こんなはずじゃなかった!!」という気持ちにはならずに済んでいます。
(それはそれでいかがなものか…とも思うけど)

また、仕事の部分と、それまで完全趣味でやっていたことは、徐々に棲み分けができるようになってきました。


「仕事としてのトレーニングやダンスは、サービスの一部分にすぎない」。

つまり、「仕事」となれば、たとえ好きなトレーニングやダンスでも、練習の方法が変わります。常に頭の中にお客さんのことがあるし、「教える」「伝える」ためにどうしたらよいのか、ということがメインになる。

「どうやったら、○○さんの柔軟性をもっと上げられるか」

「××さんの体力と筋力でできるダンスはどんな内容だろうか」

「△△さんの体幹トレに、これ加えてみようかな」

当たり前といえば当たり前なのですが、仕事の準備として取り組むトレーニングやダンスは、自分の好きなこととは全く別ものとして取り組んでいます。

そして、仕事としてのトレーニングやダンスだけでは息が詰まる。

「趣味」の部分も残しておかないといけない。

私の場合、頭の中を空っぽにして音楽を爆音で流して好き勝手にダンスしたりトレーニングしたり、そういうことも時々やっています。

仕事のためのトレーニング中に趣味のトレーニングをしてる、
ちょっとややこしいですが、頭の中のスイッチを切り替えることで対応しています。




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