#84 集客はコントロールしない

店舗運営をしていると、ときどき遭遇する”狙ったような偶然”があります。

先日は、あるレッスンの参加者から開始時間の2時間前にキャンセル連絡がありました。
そのレッスンは夕方から夜にかけて10分おきに3レッスン続く真ん中のコマです。つまり、コマの前と後ろにもレッスンがあって予約も入っています。
この日は真ん中のコマのキャンセル連絡を受けた後に、その前のコマの個人レッスン枠の方から「事故渋滞で遅れます」と連絡がありました。

幸い?と言ってはなんですが、真ん中のコマが休講になったことで事故渋滞に巻き込まれた方のレッスン時間を削ることなく実施できました。
ちなみに渋滞はかなりの影響があったようでスタジオに到着したのはちょうど1時間遅れ。最終レッスン枠開始時間のギリギリ前に終わるという、パズルをピタっとはめたような時間のやりくりでした。

こういう図ったような偶然の事象は年に何回かはあります。
そして人の流れというのは不思議なもので、ある一定の規則的な波が起こることも結構あります。

運営者としてはこの集客の波を予測できたりコントロールできたらなぁ、と思うところなのですが、そこは簡単にはいかないもんだなとつくづく感じます。
なんかイイ感じになってきた!と思うと急に止む、でもまた急に波がくる。あとあと振り返ってみるとわりと規則的な波だったりする。


フィットネスに限らず飲食店や定期開催のセミナー系も似たような集客の悩みがあると思います。

コントロール可能な見込みのたつ集客条件は何だろうか?と考えたときに、パッと思い浮かぶのはやっぱりお金です、投資予算。

個人的な感覚値ですが、集客にかける予算が数千万程度でもコントロールは難しそうに思います。億単位近くかけられればそれなりに見込みは立つような気もする。

スタジオを開業してそろそろ丸3年近くになりますが、認知してもらうハードル、認知してから行動に移る(体験に来る)までのハードル、体験してからリピートにつながるまでのハードル…どれも相当なハードルであることを痛感しています。
リピートにつながる人を一定数確保するためにはかなりの母集団数が必要に思う。

アレコレ試行錯誤した時期もありましたがウチの予算規模ではもはや集客をコントロールすることはあきらめた方が良さそうだな、というのが最近の率直な感覚です。

集客の努力はもちろんするけど、集客の“コントロール”はしない、という感じ。


よく体験に来たお客さんに、「混雑するときはいつですか?」と聞かれますが、すみません、この回答はしばらく「毎回バラバラなのでわかりません」が続きます^_^;

いやいやそこがんばれよ…という声が聞こえて来そうですが、現実的に「労あって益少なし」なので他のことに注力しています。


それに、毎回の人数はバラバラなほうがお客さんにとって良さそうな雰囲気だなと感じてます。スタジオ運営を始めてから気づいたのですが、毎回同じメンバーでレッスンを受けるより参加者の顔ぶれが違ったり、人数も毎回バラバラのほうが、満足度は高いように感じています。
(このあたりは、こちらのサイトで詳細を書いているので良かったらぜひ読んでみて下さい)

なんというか、ひとは人から刺激を受けるというか、思わぬ化学反応を感じたりすることもあります。わたし自身も参加者の人数が毎回違うほうが勉強になるし楽しい。

そんなわけで、毎回のレッスン人数はバラバラでゆるーい運営が続いています。しばらくそんな感じだと思う。

もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。