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Google検索がめちゃくちゃに!使い物にならなくなった2020年8月11日 のGoogle大変動。コアアップデートなんかじゃない本当の原因…

このnoteでは2020年8月11日に発生した、「Google検索順位大変動の本当の原因」と時系列での発生状況についてまとめておきたいと思います。

備忘録的な意味もありますが、検索エンジンのインデックスの仕組みを学ぶいい機会にもなるかと思いましたのでnoteにもまとめて公開することにしました。ご参考になれば幸いです。

8月11日朝のこと

日本時間2020年8月11日、検索エンジンGoogleで大変動がありました。

朝イチ業務の始まりで順位チェックツールなどで管理サイトの順位を確認したSEO界隈の人たちが大騒ぎになりました。世間的には長期休みの人たちにすれば、お盆休みの真っ只中です。

最近のGoogleは検索結果順位の大変動の元になるコアアップデートという、大規模なアルゴリズム・アップデート(更新)をほぼ3ヶ月スパンで行っています。

なので、前回2020年5月のコアアップデートから数えると、この8月はちょうど3ヶ月目です。みんなが「ついに来たか!?8月コアアップデート!」と思ったのも無理はないかもしれません。

私も最初に変動を知ったのは米のSEO情報サイトSearch Engine ROUNDTABLEの記事でした。

大変動の第一報

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2020年8月11日 午前7時8分(日本時間)8月10日 午後6時8分(米時間)
SE Roundtable @seroundtable
https://www.seroundtable.com/big-google-update-rolling-out-now-august-10th-29922.html

「Big Google Search Update Rolling Out Now - August 10th」(Google検索の大きなアップデートが今すぐ公開-8月10日)

Google検索で大変動が発生しているとの第一報がありました。この時点ではアルゴリズムアップデートによる検索結果の変動であるとの記事でした。

日本でも大変動の波が押し寄せる

その後、日本にも、8時台くらいから大変動の波が押し寄せはじめます。
※サクラサクラボ @sakurasakulabo 変動ツールより

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9時台も更に変動は拡大。

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海外変動ツールは後から反応が現れはじめました。やはり、異次元の変動幅です。
※SERPmetrics @SERPmetrics 変動ツールより

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※Rank Ranger @RankRanger 変動ツールより

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変動ジャンルは?

様々なジャンル、YMYLもそれ以外も、普段、ほとんど変動の無いようなクエリでも大変動を記録しています。

グラフがぶっ飛びすぎていて、グラフの山の頂上や数値が表示しきれていないクエリもたくさんあります。コアアップデートでもここまで大きな影響はそうそう無いかもしれません。

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検索結果(SERP)の状況がむちゃくちゃ

変動は拡大する一方で、それにつれて、検索結果(SERP)の状況がむちゃくちゃだという声が、Twitterでも飛び交うようになります。

私も定点観測している某美容系クエリを確認した所、とんでもない状況になっていました。
ピンタレスト(Pinterest)が 5位内に3件、10位内に6件と、ピンタレストだらけでした。

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1位:http://pinterest.co.uk
2位:http://pinterest.co.uk
3位:Youtube
4位:http://id.pinterest.com
5位:美容系メディア
6位:http://pinterest.es
7位:http://pinterest.jp
8位:http://pinterest.jp
9位:Howクエリ専門メディア
10位:美容系メディア

確かに、
.co
.uk
id-.com
.es .jp
の違いはあれど、TOPページの10件中、半分以上は同じサービスという異常な状況です。

他のクエリでもGoogleBoocksばかりが表示されるなど異常な状況は散見されました。

例えば「アトピー」での検索結果がこれ。完全にYMYLジャンルのクエリでこれはひどいです。
ソース: https://twitter.com/masa_corleone/status/1292995442297442306?s=20

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また、こちらのクエリ「トヨタ」でも、YahooニュースやGoogleBoocksが独占状態の検索結果。
ソース: https://twitter.com/masa_corleone/status/1293003678970859521?s=20

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かの有名な「筋トレ」という名前の占いサイトも大きく順位を落としていました。(※SEO担当者の間では有名な話で、占いに関するサイトなのですがサイトの名称が「筋トレ」といいます。「筋トレ」というクエリでこのサイトが上位表示されるのには複雑な要因があります。)

ソース: https://twitter.com/masa_corleone/status/1292974833941090305?s=20

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最近様々なクエリで強い「マイベスト」さんでさえも、順位下落しています。

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あまりにも様々なクエリでひどい状況なので、10時ころからは、ある程度SEOに詳しい人の間では、
「これはアップデートではなく、バグではないか?」
という声が出はじめていました。私も同意見でした。

ここ数年来のアルゴリズムの方向性とは全く異なる方向性のSERPになってしまっていたからです。昔のGoogleのようだという声もあったくらい。

あっという間に大変動、異常SERP騒ぎは収束

このような状況が続く中で、昼ごろには、早くも元のSERPの状態に戻り始めました。そして午後1時ころには変動も収束。
※サクラサクラボ @sakurasakulabo変動ツールより

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実際の順位も、「筋トレ」占いサイトが無事、元の上位(2位)に戻ってきました。戻りはスマートフォンの方が早く、PCでの表示の方が遅かったです。(この時点でPCでは11位でした)

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Googleから公式発表

そして、Googleのウェブマスター・トレンド・アナリスト ジョンミューラー氏がTwitterで、今回の大変動に言及。原因はやはりGoogle側のバグだったようで、 この時点ではほぼ修正されたとのことでした。(日本時間11日13:42)
※glitch=故障
ソース:https://twitter.com/JohnMu/status/1293045032124059649?s=20

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※Google翻訳
”詳細はまだわかりませんが、これは私たちの問題であり、修正されたようです。 誰かが他の2020の問題を修正できれば、それは素晴らしいことです。”

Googleの公式アカウントでも公式発表が出ました。(日本時間12日0:48)
https://twitter.com/googlewmc/status/1293212810474921985?s=20

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※Google翻訳
”月曜日に、Googleの検索結果に影響を与えるインデックスシステムの問題を検出しました。問題が特定されると、サイトの信頼性エンジニアによってすぐに修正され、現在は軽減されています。 お待ちいただいてありがとうございます!”

その後確認すると、定点観測している美容系クエリでも、元のSERPの状態に戻っていました。

今回のGoogle検索の不具合は、アメリカ、ヨーロッパだけでなく、アジアやすべての英語圏の国でも強く影響しました。

バグ、グリッチの詳細・原因

さて、今回の大変動の原因ですが、「カフェイン」というインデックスシステムの問題でした。

※「カフェイン」とは
ソース:Googleウェブマスターセントラルブログ
https://webmasters.googleblog.com/2010/06/our-new-search-index-caffeine.html
米Googleが2010年6月8日、新しい検索インデックスの基盤技術として発表したもの。
Caffeineのインデックスシステムでは、従来のインデックスと比較して鮮度が50%以上改善されたとのこと。ニュースやブログ、フォーラムへの投稿などコンテンツを問わず、関連性の高いコンテンツを探し出すことが可能になったと説明しています。

Googleのサーチトレンド・アナリスト ゲイリー・イリェーシュ氏が8/11大変動の原因に言及し、詳しく解説してくれました。
ソース: https://twitter.com/methode/status/1293229288527994887?s=20

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ゲイリーさんのツイートも専門的ですので、今回の大変動の原因をザックり簡単に言うと、

「カフェイン」というインデックスシステムに問題が発生し、問題のあるインデックスが取り込まれ、その問題のあるインデックスで作成した検索結果がむちゃくちゃになった、ということです。

※ゲイリー氏は"strange data"(おかしなデータ)というよりも"strange index"(おかしなインデックス)という方が、より正確だと思うと言っています。

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上記のツイートに関するリプライの中で日本人はるかさんが作成して下さった図がとても分かり易いので引用させていただきます。
ソース:はるか@haruka_piggさん
https://twitter.com/haruka_pigg/status/1293278519737253890?s=20

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※図のみ

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このカフェインというインデックスシステムも導入は2010年であり、あまり馴染みの無いものでしたので、仕組みを知る良い機会になりました。

また、ゲイリー氏によると今回はデータベースが完全に壊れたわけではないとのことです。そのためこのように数時間でSERPを元の状態に復旧することが出来たのだそうです。データベースが完全に壊れていれば復旧にはもっと長時間を要した可能性もあります。

まとめ

2020年8月11日のGoogle大変動の原因はGoogle側の不具合で、不具合箇所は「カフェイン」というインデックスシステムです。

この「カフェイン」というインデックスシステムに問題が発生し、問題のあるインデックスが取り込まれ、その問題のあるインデックスで作成した検索結果がむちゃくちゃになった、ということです。

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