HIROとKIOは " 暮らす旅 " 実験中⑲ #ホーチミンで『チョイ暮らし』16日間 (前編)
" ミス・サイゴン " は世界4大ミュージカルの 1つとされ、日本でも30年以上の変わらぬ人気を誇るイギリス・ミュージカル。
■ ノスタルジック・サイゴン
ずーっと昔、KIOはカナダ人の友人から招待され、トロント、プリンス・オブ・ウェールズ劇場で"ミス・サイゴン"を見たことがある
それは人生、最初で最後の "ミス・サイゴン"
この劇場で『ミス・サイゴン』を見て大きな衝撃を受けたことはハッキリと覚えている。
それまでのミュージカルのイメージとは大きく違い、斬新で大迫力の演出技術は、臨場感溢れる戦争の移り変わりや、陥落の日の米ヘリコプターが迫ってくる、あの緊張を伝える
以来 "ホーチミン"と名前を変えたベトナムの "サイゴン"への特別な想いが、この時からKIOの中に存在している。
◇ 日本の "ミス・サイゴン"
ベトナム戦争終結直前のアメリカ兵とベトナム女性の悲恋という重苦しいストーリー。
KIOは日本版を見たことがないのに、なぜか何度も見た気がするは " 本田美奈子 " という舞台女優のストーリーが忘れられないから。
人種差別問題が取り上げられる中、日本での初演主役を演じたのは当時、人気アイドルから舞台女優へ大変身を遂げた本田美奈子さん
その後白血病に侵され2005年、38歳の若さで亡くなった彼女と"ミス・サイゴン"が重なり彼女の心残りや無念を想うと心がとても痛む
KIOにとっては、"ミス・サイゴン"の時代そのまま、今も"ホーチミン"より"サイゴン" と言う名前の方がシックリくるし,サイゴン探しが◎
"サイゴン"という音の響きには、"ミス・サイゴン"ストーリーもベトナムストーリーも本田美奈子ストーリーも全てが納まっているよう
◇ サイゴン陥落の場所
統一会堂は南ベトナム政権時代に独立宮殿とよばれた旧大統領官邸で、現在は一般公開され、日本語ガイドイアホンでの説明あり便利
内閣会議室・応接室・宴会室から、極秘軍事基地として使われた司令官室・暗号解読室・通信室まで、大小100以上の部屋を見学OK
噴水の向こう、静かに佇むその姿からは悲惨な時代を想像できないけれど、南北ベトナム統一の象徴であり独立の歴史を物語っている
◇ 今回の"わが家"にも"サイゴン" 色
今回の"わが家" は、久しぶりにアゴダ検索でコスパ◎(2,200円)の評価がいい宿を選んだのが大当たり、最小限のキッチンセットもある
このブイビエン通りを欧米人バックパッカーや長期滞在者、地元民との下町エリアとするなら、シェラトンホテルなどの高級ホテルやブランド店通りのドンコイ周辺は上町なの?
◇ ブイビエン・エリアの"サイゴン"臭さ
HIROとKIOはブイビエンの賑わいと、露店グルメ、サイゴン感が大好きで、今回初めて路地奥にある"わが家"を体験することに。
予想以上に綺麗な街並み、路地通りのカオスな雰囲気、独特な騒音と香り、人情あり?
旅行社通りでもあるこの通りから長距離バスも出発、全国各地へと繋がっていることもあり、地元住民も外国人もこのエリアへ集まる
◇ "サイゴン"という名の遺産
南北ベトナム統一を成功に導いた『ホー・チ・ミン』は『ホーおじさん』の愛称で愛され、街の中心グエンフエ通りで笑顔を見せる
そしてきっと、「私もサイゴンが大好きだよ」と言っているに違いない。
この街中の人たちにとっても、"サイゴン" は心の中に大きな遺産となって、これから益々近代化を迎えても、消えることはないだろう
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