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サーチコンソールでインデックス ステータス状況を確認しクロールエラーを解消する

新しいSearch Consoleで一番変化が大きかったのはインデックスに関する情報です。旧Search ConsoleでもGoogleが認識しているページ数とクロールエラーが把握できましたが、新Search Consoleではその情報量が拡大しています。

▼インデックスの対象範囲
https://www.web-ma.co.jp/search-console/index-coverage.html

インデックス ステータス

旧Search Consoleの「インデックス ステータス」ではご覧のようにGoogleが認識しているページの数を時系列にグラフで確認できます。データのダウンロードもできますが、日付ごとのインデックス数だけなので、Googleが認識している数が確認できるだけです。

クロールエラー

「クロールエラー」ではGoogleが認識しているエラーページが一覧できます。URLエラーのセクションではご覧のように「見つかりませんでした」という形でURLとレスポンスコード、最終検出日が確認できます。

URLをクリックすると「エラーの詳細」と「リンク元」が確認できます。リンク切れがある場合、修正ページが把握できます。(サイトマップを送信しているURLの場合は該当サイトマップも指摘してくれます)

ちなみにURLエラーは「見つかりませんでした」以外にも「サーバーエラー」や「ソフト404」とエラー内容に合わせて分類してくれます。

これだけでもサイト修正には役立つのですが、ただ「見つかりませんでした」とあるだけでは見逃してしまう可能性があります。並列化した情報の見せ方では修正の重要性を認識しづらいのが正直なところです。新しいSearch Consoleではこの点が改善されており、インデックスに対して細かく伝えてくれます。Googleがインデックスしたページに対して、「有効」となっているのか「エラー」となっているのか、またインデックスから「除外」されているのかが把握できます。

旧Search Consoleの「インデックス ステータス」において「インデックスに登録されたページの総数」が減少することがありますが、その状況が理解できます。新Search Consoleでは「有効」から「除外」へステータスが変わったということですね。旧Search Console「クロールエラー」の情報は結構重要な修正点を指摘してくれます。しかし、「検索アナリティクス」を比べると使用頻度が低かったという認識があったのですが、インデックス情報と合体することで利用頻度が上がるのではないでしょうか(新Search Consoleのメニューがまだ少ないということもありますが)。なぜGoogleが「インデックス登録の対象範囲」を第一にリリースしたのかわかる気がします。Search Consoleをサイト改善に使うケースが少ないのでしょうね。

正しいインデックスのためにはcanonicalは使用した方が良い

新Search Console「インデックス登録の対象範囲」ではインデックスから「除外」されたURLも把握できます。「除外」URLを見ると結構細かく認識していることがわかります。例えばディレクトリの末尾における「/」(スラッシュ)のあり・なし。「/」ありでcanonicalを設定している場合、「/」なしのURLが「代替ページ(適切な canonical タグあり)」に検出されます。この場合はcanonicalが正しく機能していることが認識できます。ちなみに「/」なしから「/」ありにリダイレクトをしている場合は「ページにリダイレクトがあります」で検出されます。

「/」あり・なしでもわかる通り、GoogleはURL発見のために必要以上にクロールします。「/」あり・なしを統一していない場合、インデックスからは除外されますが、「ページが重複しています(canonical タグなし)」に検出されます。この「ページが重複しています(canonical タグなし)」に余計な情報を出さないためにもcanonicalは設定しておいた方が良いように思います。

canonical設定ミスを発見

システムでcanonicalを設定しているページに対して「Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」と検出されました。調べたところ正規化すべきでないURLをcanonicalで指定していました。もちろんすぐに修正しました。

このように新Search Consoleではインデックスに対する情報量が拡大しました。エラー内容を見ていくとサイト改善に役立つヒントが得られるはずです。

このnoteは株式会社Webの間のコラムの転載です。オリジナル記事はこちら。
サーチコンソールでインデックス ステータス状況を確認しクロールエラーを解消する

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