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猫動画のモフモフ感は「倍速再生」でも担保されるのか?

※この記事は、新note「ウェブライダー竹田のWebマーケティング学びのまんじゅう」に引っ越しました!

今回は、先日弊社内のミーティングで話題に上がった、「コンテンツに期待する価値と、コンテンツの再生速度との関係」について共有します。
ちなみにそのミーティングは、「ウェブライダー式SEO超集中講座2021 ー動画版ー」Section2の収録に先だって実施したものです。

再生速度を変更する/しないの判断基準は何?

ディレクターとコンサルタントを兼任し、クライアントさまにさまざまな提案をおこなっている伊藤さんは、休日によく、YouTubeでいろいろな動画を観るそうです。
たとえば、思わずほおずりしたくなるような可愛い猫の動画や、目が離せないほどにビフォーアフターが劇的な古民家のリノベーション動画。

猫の動画を観るときには、再生速度は変更しないとのこと。
一方、古民家リノベーションの動画は2倍速で観るそうです。

再生

等速の猫と、倍速の古民家。
この両者の違いは、いったい何なのでしょう。

ディスカッションの結果、両者の違いは「それぞれの動画に何を求めているのか」つまり「動画に期待している価値」の差だ、という結論に至りました。

「情緒的価値」は等速、「機能的価値」は倍速で

伊藤さんの場合、可愛い猫の動画を視聴するのは、癒やしを感じたいから。
猫のモフモフ感に癒やされたい、という「情緒的」な価値を期待しているということです。
一方のリノベーション動画は、古民家がバーッと変化していく様子を楽しみたくて、倍速で観ているそう。
つまり、「古民家がどのように改良されていくかのプロセス」という「機能的」な価値を求めて視聴しているのだ、と言えそうです。

コンテンツに「情緒」を求めるのか「機能」を求めるのかは、状況次第で変わります。

たとえば、先ほど猫の動画は「情緒を求めて視聴する」と書きました。
しかしたとえば、動画中に何匹の猫が登場するのかという情報を知りたいだけだとしたら、全体をささっとチェックするために倍速再生するかもしれません。
また逆に、古民家リノベーションにおいて、プロセスを知りたいだけでなく「改装に関わった人たちの思いに触れたい」という理由で視聴するのなら、通常の速度でじっくり観るでしょう。

このようにコンテンツの再生速度について考えていたところ、私には落語が思い当たりました。

寄席

私は、YouTubeでよく落語を観ます。
立川談志や古今亭志ん生といった超大御所の動画が、ありがたいことに手持ちのスマホからカンタンに楽しめてしまうのですから、現代に生まれたことに感謝感謝です。
そんな名演を倍速視聴するなんて、普通電車が大阪駅を素通りするくらいありえません。
それは、私が落語に対して、演者の醸し出す雰囲気や絶妙な間合い、描かれる登場人物たちの息づかいといった、噺家(はなしか)特有の「情緒」を感じることに価値を見いだしているからです。

セミナー動画は倍速で観るのがいい?等速で観るのがいい?

またそれとは別に、情報収集という「機能」を主な目的として視聴する動画に関しても、そこに「情緒」的な価値を感じているのなら、通常速度で観たくなる気がします。

たとえば、弊社ウェブライダーがリリースしている「ウェブライダー式SEO超集中講座2021 ー動画版ー」という動画コンテンツ。
本質的なSEO思考とその実践方法を、弊社代表の松尾がセミナー形式でお伝えする、全15講座からなる大ボリュームのコンテンツです。

お忙しい方にもご活用いただけるよう倍速機能も搭載していますが、私は通常速度で観るのが好き。
なぜなら、私はその動画にSEOの知見を深めるための「機能」だけを求めているわけではなく、モチベーションアップという「情緒」的な価値も感じているからです。
ノンストップ・ノーカットで喋り続ける松尾の講座を観ているうちに、彼のパッションが伝わってきて、SEOの知見を深めるにあたってのモチベーションが上がります。
さらにいうと、「ビジネスを通じて社会をより心地よいものにしていきたい!」というモチベーションすら上がる気がします。

やる気

情緒と機能がかけ合わさった、独自の価値を持ったコンテンツ。
その意味では、猫の住む古民家のリノベーション動画こそ、最強のコンテンツなのかもしれない・・・。
ふとそんなことを感じた、ミーティングでの一コマでした。

あなたのiPhoneには「N」マークはありますか?

動画コンテンツについて書いていて、ふと思い出したことがあります。

あなたは映画を観ますか?

私は、つい最近まで映画鑑賞の記憶がありませんでした。

そんな私も、ウェブライダーに入社してから少しずつ、映画を観るようになってきています。
それは、諸先輩方からオススメの映画をたくさん教えてもらっているから。
ウェブライダーの先輩たちが、ストーリーやカメラワーク、時代背景や音楽など、ありとあらゆる切り口から作品の魅力を臨場感たっぷりに語ってくれるんです。

聞けば聞くほどどんどん興味が加速していき、気がつけば、iPhoneのサブスクメニューに「N」のアルファベットが・・・!

これからは「N」のアイコンと一緒に、ランボーを観ながら、情緒的価値と機能的価値に囲まれた生活を送りたいと思います。


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