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「優等生な記事を書いてはいけない」と言われた日

※この記事は、新note「ウェブライダー竹田のWebマーケティング学びのまんじゅう」に引っ越しました!

こんにちは。
26,000人以上の社員が働く某鉄道会社から転職してきた、ウェブライダー新人の竹田と申します。
現在は、文章作成アドバイスツール「文賢」、マーケティングやコンテンツ制作の知見が手に入るオンラインコミュニティ「ウェブライダートレイン」などに関わる仕事をしています。
まさか転職してからも「トレイン」に関する仕事と縁があるとは・・・!

前職では、車掌や経理など5年間で5部署を経験させてもらいました。

異動する先々で出会いにも恵まれ、車内アナウンスに自分流のアドリブを加えたり、経理の仕組みを社員に伝えるための漫才動画を作ったり、けっこう好き勝手を許してもらった記憶があります。

転職後のウェブライダーでもやはり素敵な出会いに恵まれ、魅力的な上司・先輩方のもと、楽しく刺激的な日々を過ごしています!

このマガジン「ウェブライダー竹田のWebとまんじゅう」では、ウェブライダーの新人竹田が、Web未経験の立場から、日々の業務を通じて学んだり気づいたりしたことを共有していきます。
Web未経験の方や、何かに挑戦されている方との交流のきっかけになるとうれしいです。
ちなみにタイトルの「まんじゅう」は、落語の「まんじゅう怖い」からなんとなく取りました。

複線化工事のまっただなかにある奈良線のように、少しずつ変化・成長を重ねていき、質量と読みやすさが兼ね備わった文章が書けるようになりたいと思います。
これからどうぞよろしくお願いいたします!

アートボhodsenード 1

目指すべきなのは、「優等生」ではない

今回投稿するのは、お客さまからご依頼いただいた記事の執筆にあたっておこなわれた、社内ミーティングでのお話です。

弊社代表の松尾が、「せっかくご依頼いただいたからには、優等生な記事を納品しちゃダメだよね」と言っていました。

え、優等生な記事って何・・・?
優等生じゃダメってどういうこと・・・?

不思議に思っていたところ、松尾が続けました。
「そもそも、お客さまが記事執筆をウェブライダーに依頼したのはなんでだと思う?」

今回ウェブライダーに依頼されたのは、お客さまの専門分野に関してわかりやすく説明する記事の執筆。
ウェブライダーよりも、お客さまのほうがよっぽどその専門分野に詳しいはずです。
自社で執筆した方がはるかに深い記事が書けそうなのに、なぜウェブライダーに依頼してくださったのでしょうか。

「お客さまは、自分たちにはない切り口を求めているんだよね」
考え込んでいた私に、松尾はそう言いました。

切り口が、独自性という価値を生む

切り口・・・?

切り口とは、物事を分解していく際の視点のこと。
着眼点、と言い換えてもいいかもしれません。

同じ情報を扱うにしても、その解釈の仕方・着眼点が変われば、読み手に伝わる内容はまったく別のものになります。
たしかに、同じ材料で煮物をつくるにしても、切り方によって味の染み具合も変わるもんなぁ・・・と、毎日煮物ばかり食べている私は思いました。

(ちなみに、この4月で私は、煮物づくり歴9年目にさしかかりました。
煮物の良さは、枚挙にいとまがありません。
手軽に作れて、財布にも優しく、野菜の吸収効率は新快速レベルで、何より、凍える真冬に乗り込む117系電車の乗務員室足下ヒーターの如く心が温まる・・・
そういえば最近、醤油に変わる私的ベスト煮物用調味料が見つかり・・・
煮物について語り始めると長くなりそうなので、煮物と私のストーリーは、また今度詳しく書きます)

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専門家に知識面では及ばなくても、独自の切り口で情報を調理することで、独自性が生まれる可能性がある。
もしかしたらお客さまは、納品された記事だけではなく、その記事に表れる「新しい切り口」から何かしらの気づきを得ることも期待なさっているかもしれません。

切り口が、情報量という価値を増やす

独自性のある文章、と聞くと、なんとなく私は、ユニークな文体で書かれた文章のことかな、と考えていました。
でも、既存の情報を扱う以上、いくら文体を独特なものにしても、そこから伝わる情報の量はあまり変わりません。
文体のイメージによっては、情報の信頼性が揺らいでしまう可能性すらあります。

一方、独自の切り口で語られる情報には、これまでになかった気づきがあります。
SEOの観点でも、独自の切り口で書かれた記事は望ましい気がします。
より多くの気づきをユーザーに提供できるコンテンツは、Googleの検索結果を充実させる手助けになり、上位表示させるだけのメリットがあると考えられるからです。

自分たちならではの切り口で物事を分解・解釈することにより情報の量を増やし、さらにそれを、丁寧な言語化を経て質の高い記事にする。
質量ともに豊かなコンテンツは、こうして生まれるのかなと、おぼろげながらに思いました。

私には私なりの切り口がある(かも)

私は、ITリテラシーもSEOの知識も、ほぼ皆無の状態で転職してきたばかりの新米です。
「WindowsキーとDキーを一緒に押すとデスクトップが表示される」ということも、転職してから知りました。
Windowsキーって、しっかり使い道があったとは・・・。
SEOについては言わずもがなで、入社当初はバリエーション豊かな横文字がほとんど呪文に見えていたほど。

そんな私ですが、今はWebマーケティングとSEOについてガッツリ勉強中です!!

このように勉強中の私には、私にしかない「切り口」があるのかもしれません。
たとえば社内でのディスカッションの内容を、あえて鉄道に置き換えて考えてみるなど・・・。

自分なりの切り口を大切に、自分独自の刀を使って物事を分解していく。
「優等生」ではなく、優れた刀を持った「優刀生」を目指していきたいな、と思ったミーティングでした。


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