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DHL GFがIAG Cargoと提携してSAFを1150万リットル購入

DHLグローバルフォワーディング(DHL GF)はこのほど、IAGカーゴと提携して1150万リットルの持続可能な航空燃料(SAF)を購入する契約を締結したと発表した。

DHL GFは輸送や流通を含む企業のバリューチェーンで発生する間接的な温室効果ガス(GHG)に値する“スコープ3”の排出量を削減するとしている。
両社が購入するSAFは、国際認証ISCC(国際持続可能炭素認証)が認定した、使用済み食用油と食品廃棄物から製造され、このSAF利用によってGHGが少なくとも80%削減されるという。

DHL GFはネットゼロに向けて積極的にSAFを導入する

DHLグループは、2050年までにロジスティクス事業におけるネットゼロ達成を環境目標としているが、IAGカーゴとの提携で「持続可能な航空貨物輸送に向けた新たなマイルストーンになる」としている。

また、IAGカーゴは「顧客やパートナーと協力して、ビジネス全体に持続可能な考え方を浸透させていき、環境への影響を軽減するよう継続的に努力していく」とコメント。IAGカーゴは、2030年までに同社の航空輸送全体の10%をSAF利用で運航することを目標としており、「今回の提携で目標達成に向けた新たな一歩となる」と述べている。

DHLグループは、森林再生プロジェクトなどを通じてGHGの排出を相殺するのではなく、排出源からGHGを削減する「GoGreen Plusサービス」を提供中だが、これは顧客が海上、航空、陸上輸送の各輸送モードにおいて、持続可能な燃料とクリーンな技術を選択することで輸送の脱炭素化を実現するもの。DHLグループは今後も持続可能な貨物輸送の構築に向けて、顧客やパートナーの各企業と協力していくとしている。

2023年6月19日掲載

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