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ドイツ物流大手Dachserが日本進出へ

ドイツの物流大手Dachserは5月10日、日本市場へ進出すると発表した。

西日本鉄道との合弁により、今23年末をめどに日本現地法人「DACHSER Japan K.K.」を設立、東京に事務所を新設して航空・海上フォワーディングを提供開始する計画だ。

Dachserは、独バイエルン州ケンプテンに本拠を置く1930年創立の家族経営による老舗物流企業で、同社発表の直近データ(2022年)では、世界379ヵ所に拠点を置き、約3万3000人の従業員を擁する。同年の実績は売上高:81億ユーロ/シップメント件数:8100万件だった。

Dachserのウェブサイトより

同社は、欧州域内における消費財/食品などの輸配送・保管を主力業務とする一方で、近年はグローバル・ネットワークの拡大にも注力してきている。

直近ではことし3月、豪州の航空・海上物流企業ACA Internationalを買収し傘下に収めたほか、タイ(チェンマイ)/ベトナム(ダナン)に新たな営業所を開設するなど、特にアジア太平洋地域でのネットワークおよびプレゼンス強化を図っているところだ。今回の日本法人・拠点の設立もこの一環と見られる。

Dachserは日本進出にあたり、「日本でも、Dachserの信頼性と柔軟性をもつドア・ツー・ドアのサービスを、物流ノウハウ/豊富なグローバルネットワーク/高度なデジタル・システムにより提供していく」とコメントした。

併せて日本市場について、「日本は世界第3位の経済大国であり、自動車産業やエレクトロニクス産業において重要な役割を担っている。また、医薬・医療品の分野についても、ビジネス拡大の余地が大きい。各分野に特化した専門知識とグローバル展開中のサービスとの組み合わせにより、日本の顧客に付加価値の高いロジスティクス・サービスを提供することができる」と展望を示している。

2023年5月15日掲載


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