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ユーグレナの国産SAFが調布飛行場で供給開始

バイオベンチャー企業のユーグレナ(euglena Co., Ltd.)は、3月10日から都営調布飛行場で同社が製造・販売をする持続可能な航空燃料(SAF)を供給すると発表した。

ユーグレナは2022年10月に東京都と、環境にやさしいバイオ燃料の活用推進と普及を目的とした“バイオ燃料導入促進事業にかかる協定”を締結し、これまで乗用車、バス、配送車、農業機械、屋形船などの車両や船に次世代バイオ燃料「サステオ」を導入し、東京都におけるバイオ燃料の普及を進めてきている。

今回、調布飛行場でのSAF導入は同協定に基づいて実施されるもので、調布飛行場のジェット燃料共同給油施設へSAFを供給することで、希望するすべての調布飛行場利用航空業者へのSAF供給が可能となるもの。東京都との取り組みの中で、ユーグレナがSAFを供給するのは今回が初めてとなる。

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同時に、空港内地上車両への「サステオ」供給体制も整備し、調布飛行場全体での環境負荷低減に貢献する。

ユーグレナのSAF「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料で、国際規格のASTM D7566規格に準拠している。

燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、使用済み食用油が原料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。

2023年3月15日掲載


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