世界最高水準の生産性。ドイツ人に学ぶ生産性の高い働き方

まいど、うっくんです。

出張でドイツに来ています。
本社みたいなところです。

シュトゥットガルトというところにグローバルの本部があるのですが、私が今いるのはそこからさらに南に車で20分ぐらい行ったところで、ジンデルフィンゲンという、iPhoneで変換しても出てこないレベルの小さな町。

(ちょうど今は週末でミュンヘンに遊びに来ているので、現在地はミュンヘン)
すでに何度かドイツには来たことがあるのですが、せっかくドイツにいるので、ドイツ人と日本人の働き方を通して見えてきた生産性の違いについて紹介しようと思います。

時間にキッチリしてるの意味が全然違う

日本だと会議や始業時間に遅刻しない、みたいなキッチリさが求めらるが、ドイツでは少し違います。
まず、始業時間の概念が基本的にないので、みんなバラバラの時間に出社します。うちの会社ではかなり朝早い人が結構多いです。
私が8時前に出社したら、すでにチームミーティングみたいな会議をしてる人たちもいてビビった。マネージャーでもなんでも早く来ます。6時出社は当たり前だそうで、そういう人は2時とか3時にもう帰宅してしまう。

ウチの会社だけでなく、ドイツでは早く来て早く帰るスタイルが一般的らしいですが、ウチは特別な事情があってさらに早い。

人口6万人の町に3万人が働く工場

特別な事情というのが、駐車場の問題。このジンデルフィンゲンのプラント(工場)には、3万人ほどが働いていて、多くの人が車で来るので毎朝駐車場争奪戦が繰り広げられるそう。

遅く来てしまった時は、探し回った挙句、遠くに停めなければならず、1時間ぐらい無駄にしてしまうこともあるらしい。

ちなみに、3万という数字ですが、ジンデルフィンゲンの町の人口が6万人ぐらいらしいので、いかにこの工場がデカイか想像できると思います。

そういうわけで、始業時間はバラバラ。日本みたいにこの時間に来ないと遅刻みたいなのはないですね。

じゃあ遅刻という概念がないのかというとそうではなくて、会議があるので、それに遅れれば遅刻になる。これは日本と同じ感覚。たまーに遅れて来る人がいるけど大体キッチリしてる印象。

残業に対してキッチリしている

ドイツでは、残業に対する事実上の罰金制度があるらしく、年間で一定の残業時間をオーバーすると税額が上がるだかなんだかで、みんな絶対にその数字を超えないように調整して働いています。同僚から聞いただけで、調べたわけではないので定かではないですが、この罰金のリミットが「年間で」100時間ぐらいらしい。
電通のOBっぽい人たちが、例の自殺事件があったときに「月100時間の残業は普通」みたいなことをほざいていたのと比べるといかにドイツが生産的か分かると思います。

残業相殺という概念

ウチの会社には残業相殺という概念があって、残業した分で早退したり、なんなら休暇に変たりすることもできます。
私の所属は日本法人なので、法制度の関係もあるのか当月の範囲内であれば適用できるのですが、ドイツ本国の人は年度内であれば有効なようです。
なので、残業が多かった人は12月ぐらいになると全く会社に来なくなったりします。

ヘッドホンの話

「ヘッドホンを会社でするのはアリ?なし?」みたいなエントリーをどこかで読んだことがあるのですが、それに関して興味深いエピソードがあります。
私がドイツで働いてる間に、多くの人が同じモデルのノイズキャンセリングヘッドホン(BOSE QC35)を仕事中につけているのを見かけました。これはもしやと思い同僚に聞いたところ、案の定「部署から支給されてる」とのことでした。
これと全く同じヘッドホンを4万円ぐらい出して自分で買っていたこともあり、衝撃を受けました。
日本で「ヘッドホンするのはありかなしか」みたいな議論をしている間に、ドイツでは数百万円費やして、社員の生産性のためにノイズキャンセリングヘッドホンを導入していた。3周ぐらい周回遅れの議論…

忙しいの意味

日本で「忙しい」と言うと、「残業ばかりしている」というようなニュアンスがあるけど、ドイツの「忙しい」は意味が全然違う。
ドイツ人が言う忙しいは「17時にギリギリ帰宅できないほどの仕事量がある」という状態。つまり、限られた時間の中で終わらせないといけないという前提での「忙しい」であって、残業が常態化しているという意味ではない。残業が常態化するレベルの仕事量があれば、「不公平」となるので、社員から上司に訴えるか、そうなる前に上司から人員の調整が行われるだろう。

ドイツは歴史的にも労働者側の権利が比較的強い国で、組合でのプロテスト(抗議活動)やストライキも頻繁に行われる。旅行中にルフトハンザがストライキで飛ばなくなることもあるので、はっきり言って迷惑だが、ドイツには「自分も労働者なのだから、その権利を受け入れれよう」という風潮がある。

ドイツでは、仕事を終えて帰る時間が事実上決まっているので、タスクが増えればその分生産性を上げざるを得なくなる。実際、就業中に雑談をしたり、スマホをいじったりしている人は日本と比べて圧倒的に少ないように感じている。

一人勝ちのドイツ

EUが金融的にも政治的にも壁にぶち当たっている中、ドイツだけが経済的に「一人勝ち」状態と言われている。

実はドイツでは、キリスト教の影響もあり、日曜日はほとんどの商業施設が閉まっている。そのため、日曜日に遊べる場所も少なく、レストランやケバブ屋などはやってたりもするが、ショッピングモールやスーパー、アパレルショップ等は閉まっている。

それでもなお「一人勝ち」と言われる彼らの仕事に関する法制度や、考え方に日本が学ぶべきところは多いと感じる。

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コメント1件

昔ドイツに住んでいたことがありますが、そうなんですね〜。わたし、今日本で働いていますが、必ず定時に帰り、定時までに仕事をすませるために、がんばります。そしてイヤフォンして働き、自分にとって都合の良い時間に通勤させてもらっています。わたし、ドイツ人だったんだ、とこの記事を読んで思いました(笑)ちなみに、ドイツの働く現場の状況・・これを読むまで知りませんでした。自分一人でやってる感があって、時々罪悪感を持ってたんですが、これを読んで、解放されました。ありがとう。
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