今更『君たちはどう生きるか』観た!

休みの日、朝8時に起きて朝食を食べた。少な目のご飯に納豆とたまご。昨日の残りの煮物とウインナー。今買っている納豆は雑巾臭くて好きじゃない。
午前中はyoutube見ながらゲーム。昼過ぎから、くどうれいん著『うたうおばけ』を読んだ。彼女の中ではなんてことない日常なのかもしれないが読みながらその生活が、出会う人たちが、彼女の考え方がとても羨ましく奥歯をぎりぎりとしてしまった。帯には何度も読み返す本と女優が言っていたが、私には信じられなかった。どんな気持ちで読み返すんだ。
この素敵なエッセイと比べて、なんだ私の人生は。振り返ってもクソクソクソ。クソすぎて肥溜めかと思った。
昨日読み終えた丸山健二著『生者へ』でも彼の作品について私が語るべき言葉はないと感じた。汚いベッドで転がってエロ動画を見て、寝る前に酒飲んで、安月給で異動しろと言われたから新しい店舗に行って頭下げているだけの私の惨めさよ。私と私の周りの素敵な日々みたいなエッセイと己のみを信じ疑い、火花を散らすように文章とぶつかり続ける作家の2冊に挟まれて苦しい。

昼過ぎにATMでお金をおろそうと思ったら、荷台のところに缶チューハイの空き缶が置きっぱなしになっていたのが面白かった。酒飲みながら卸す金の必死さよ。そして私の私用で使える口座残高21万円よ。

なんだか先週から無性にお寿司が食べたくて仕方がなかったので15時頃に駅前のくら寿司へ。そんな時間でも混んでいた。
回転寿司は子供のころから大好きで今でもたまに一人でカウンター席に座る。水族館も旅先にあったら必ず寄るくらい好きなので回転寿司は切り身の水族館。ハンバーグだって泳いでいる。楽しい。
新発見としてくら寿司は完全にセルフレジになっていて店員が皿を数えにこないことと、読書は寿司を食べながらじゃやりにくいことが分かった。でも取りあえず『うたうおばけ』読了。

18時からまだ上映していた『君たちはどう生きるか』を鑑賞。思ったより客が多かった。
内容としては、とっても良かった。とても。
そもそも前情報として作中の公開されたカットは見ていてアオサギの中身も知っていたし、すでに観た人から「難しかった」という感想を聞いていたので、僕なりにこんな物語だろうという予想を立てていたのが功を奏した。
僕は映画についてもジブリ作品についても詳しくないので語ることはできないが、『君たちはどう生きるか』という言葉は『私はこう生きてきた』という意味としても捉えることができ、今回の作品は戦争体験と過去の作品たちのオマージュ(積み木)をしていくことによって今の私があるということを明確にしつつ物語が進んでいく。
散々語り、現代の社会問題や風刺的な説教を盛り込んでいき、比喩やオマージュのごった煮を見せつけた後に、物語の結末で「色々あったけど直に忘れるさ」と飛び立っていくのが見事だった。落ちのついた落語聞いてるみたいだった。
ジブリが作る新しい寓話を分からなくても良いんだというこれからの世代への期待とその突っぱね方が作品を難しいと感じる人が多かった要因なのかと感じた。
確かに説明不足感というか全体的にざっくりしている印象はあるが別にきちんと説明が必要な内容も特に無いだろうと思う。変に物語が重くなく終始さばさばして、さっと終わらせているのが好印象だった。

大体、僕は菅田将暉って、米津玄師て、あいみょんてと何かと文句をつけて見に行くのをためらっていた。中身が大したことないから外側をしっかり固めているだけじゃないか、そんなの絡みのシーンしか興味がないのでスキップされるAVと同じで観なくて良いじゃないか、と思っていた。
しかしきちんと金を払って映画館に行った結果、物語としてものすごく良かった。本当に間に合って良かった。
くどうれいんさんと丸山健二さんに両側から殴られた痛みを癒してくれた。

結局、『うたうおばけ』も『生者へ』もこの映画も結局は「私はどう生きてきたか」ということであり、それは現在このnoteで駄文を打ち込んでいる私につながっていると思う。この3作品どれも素晴らしかった。

私はこれから何をするのか、どう生きていくのか。それは分からない。
ただ確実なことは明日が仕事ということ、これからイオンで買った半額総菜たちで酒を飲むということである。今日も堕落ポイント1ゲット。

3/17 文庫本 ¥1485
   コーラ ¥172
   炭酸水 ¥88
   お茶  ¥148  
   ピザ半額  ¥540
   フライドチキン半額 ¥105
   ビニール袋 ¥5
   映画代 ¥2000
   外食  ¥2250
   交通費 ¥420
  計    ¥7283
3月合計   ¥28719



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