めじろおじさん

子供に年齢を17歳と偽り続けるおじさん

めじろおじさん

子供に年齢を17歳と偽り続けるおじさん

最近の記事

青い

ここのところ毎日、子供達の手の甲にニベアを塗り込んでいる。子供達はその匂いと、深い青色の缶が大好きらしい。 そういえば長男は乳飲み子の頃、ニベアの缶を抱いて寝ていたし、ずり這いを始めたのもニベアの缶欲しさだった。 次男は次男で、使い終わった後にその青い缶に封をする仕事を自分が占有しているものだと考えていて、父が塗る前であっても早々に蓋を持ち駆け出してくる。 結局自分の手に塗ることが出来ないまま終わる日もある。ただ、子供達にそれを塗り込んだ残滓が、じんわりと指先に湿度を与

    • 烏龍茶と珈琲

      若い頃、みんなが同じ土日休みなら簡単に予定を合わせて遊べると思っていた。 おじさんになって解ったのは、それぞれにそれぞれの生活があるだけじゃなくて、その生活は絶えず変化を続けているということ。 子供が産まれて解ったのは、予定なんて立てられないってこと。 つまり、これは奇跡的な出来事ってことだ。 3月の川越以来に3人が揃った。 空も泣き出しそうなところを堪えている。 各家庭の体調管理、そして日頃の行いの賜物だ。 タープを張って、買い出しに行って、火を起こす。 否が応でも

      • 炭酸水

        数年ぶりに歩く代官山は、少し景色が変わっただろうか。そもそもお前とは縁が無い土地だとでも言いたげな拒絶感を、何故かこの町からは感じる。 だからこちらも土足で踏み込むのだ。なんなら結婚式だって、この町で挙げてやった。ざまあみろだ。 顔を歪めるように曇ってみたり、怒りに震えて赤くなるように晴れてみたり。 そんな町の隅を蹴飛ばして、渋谷へ向かって歩く。 それじゃあ、またな。 飛行機が飛んでいる。

        • 烏龍茶と麦酒

          「林檎で有名な人の展示に行って酒飲もうぜ」 ロクに回らない頭でなんとか理解できた内容は、だいたいそんな感じだった。 確かなのは、子供達から引き継いだ高熱にうなされているところへ届いた一件のLINEに、心の安寧を求めて飛びついたってこと。 ※後で見返したらだいぶニュアンスは違った そんな訳で、敬愛する上田義彦氏の写真展『いつでも夢を』と昼間からビールの為に上京。 誘ってくれたしんいちさんには頭が上がらない。 しんいちさんについてはこちら↓ 写真展の内容についてはここで

          めじろおじさん川越へ行くの巻【後編】

          晴天ということもあって、時の鐘を中心とした観光街は人で溢れていた。 食べ歩きをする、気になった店を覗く。何気ない、しかしいつの間にか縁遠くなった行為である。自分のことだけ考えて歩けばいい。そのなんと贅沢なことか。 一方で、観光地を前に「ここに家族と来たらどうなるか」という視点から話が広がる。普段のらりくらりと適当に父親業を営んでいるけれど、それでもこんな思考もできるようになったんだなと、ちょっと自分に感心した。(ちなみに、小さい子連れで楽しむのは不可能という結論で一致した

          めじろおじさん川越へ行くの巻【後編】

          めじろおじさん川越へ行くの巻【前編】

          「インターネットで知り合った人と、実際に会ってはいけません」 かつてそのようにネチケット教育を受けた者にとって、オフ会とは極めて心理的ハードルの高い行為である。そのハードルの高さといったら、ビックリマンチョコのウエハースを食べずに捨てるくらいの高さである。ビックリマンチョコ買った事ないけど。 まぁそんなこんなで色々葛藤が有ったような無かったような気がしなくもないのだけれど、おじさんのそれを詳細に描いたところで誰も得をしないのでそこは省いて、つまりはTwitterでお世話に

          めじろおじさん川越へ行くの巻【前編】

          ひとりごと 20230201

          好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。 SNSをやる上で一番大事にしていること。 そうも言っていられない現実と違って、SNSでは好きなものだけで周囲を埋めていく事ができる。嫌なものは見えなくしてしまえばいい。それは、時に人間関係でさえも。 誰かに気を使って、うれしくないお世辞にありがとうだとか、わざわざ嘘を吐かなくてはいけないような状況に身を置かない。自分に嘘を吐く事は、他人を傷つけることより、ずっとストレスになるから。 こんなことをわざわざ書くくらいだから、それは逆

          ひとりごと 20230201

          ひとりごと 20230131

          写真にしろ文章にしろ、何か出力していないと駄目らしい。 といって最近は、撮影結果の満足度が目に見えて減っていて、軽く撮りに行く程度では不完全燃焼感が強い。何となくわかっていた事ではあるが、どうも頭で考えて撮る、ということにあまり向いていないらしい。 かといって今更考えず撮るという感覚にも戻れずにいる。半ば自動的に、欲しい写真に必要な要素を選択するようになってしまった。 結果、一般的な観点からみてほとんど及第点の写真は撮れる(撮れていると思う)が、写真の方向性は悪い意味で

          ひとりごと 20230131

          2人旅

          電車好きな子供を持つ親にとって、子供が移動の時間を苦にしないという事は大きなアドバンテージだと思っている。ただし、それは移動の方法やルートにこだわりがある、という事の裏返しでもあるのだ。 という訳で、2人で電車旅をする際にはいつも悩むことになり、今回はなぜか藤沢まで、快速も使わず各駅停車に揺られる事になるのだった。 (藤沢からは江ノ電に乗った) 半年ぶりの江ノ島にはすっかり賑わいが戻っていて、非日常感がこそばゆいような、邪魔な若人達を片っ端からしばき倒したいような、2つの

          小さな夏の旅4

          駅前散歩 ひととおり遊び終わって、買い出ししてから宿へ向かうことに。 鬼怒川温泉郷を彷彿とさせる活気、山の息吹が町中に広がっている。 とりあえず電車さえ見れたら満足な長男。 ちょろい。 もうちょっと散歩したい気持ちはあったけど、家族の皆さんの機嫌と自分の身体(主に体力と腰)がついてこない。 地球平面説 これは誤算ではなく事前に分かっていたはずなんだけど、ベッド2つで生み出された空間は、我が家の子供達にはちと狭すぎたらしい。 せっかくシャワーを浴びたのにわざわざ地べ

          小さな夏の旅4

          小さな夏の旅3

          森のメリーゴーランド 本日メインの目的地となるその場所には、まるで物語の世界から抜け出してきたように木々に囲まれたメリーゴーランドが… 以前訪れた際には鬱蒼としていた周辺の木々がバッサリ刈られ、ずいぶんと小ざっぱりした風景に。管理上の問題とか色々あるんだろうけど、これは雰囲気60%減ですね…。 さらにここで長男は断固乗車拒否。 喜んで乗ると思ってたから意外だったけど、高くて怖いという理由を聞いて納得。言われてみればそういうところあるね君は。 結果、家内と次男がメリーゴ

          小さな夏の旅3

          小さな夏の旅2

          見えぬ山 事前に調べた駐車場に車を止め、電車と富士山が同時に見えるらしいスポットへ向かう。 見えるらしいと書いたのは見えなかったからで、当たり前のように厚い雲に隠れた日本一の山は、結局この旅を終えるまで、ただの一度も顔を見せてはくれなかった。だから写真は無い。 せっかくだから電車の写真くらい撮ろうかと思ったんだけれど、長男が見晴らしの良い場所ではなく踏切で見ると言ってきかないので、安全確保に努めた結果、撮る余裕はなかった。 別に電車にそこまで興味ないしね。 雨降りの神

          小さな夏の旅2

          小さな夏の旅1

          早朝の出立 午前3時。 身支度と荷物の最終チェックを済ませ、子供達を車に放り込む。 まだ夜と言って差し支えないような暗闇と、かろうじて取得した有休をあざ笑うかのような雨の中、車は圏央道、そして中央道へ。 世間にはお盆休みというものがあるらしい。 そんな訳で渋滞を心配していたのだが、有難いことに杞憂に終わった。午前5時半には出口最寄りのSAに到着し、雨上がりの虹を横目に、簡単に朝食を済ませた。 よくある誤算 「いかない。ねむい。いかないで。」とは、ひまわり畑を前にした長

          小さな夏の旅1

          機材の記録

          元々Google+の住民で、noteを始めようと思った動機は、Google+が無くなるにあたって、そこに記録していた自分のカメラ・レンズ購入リストを残したいと思った事だった。 ある意味では自己紹介になるし、備忘録として重宝しているので、このままここで更新を続けていきたい。 いや、更新が止まる方がお財布には優しいんだけど。 ※以下、おおむね購入順 ※現在所有しているカメラ・レンズには★印 (最終更新2024/02/22) Kenko DSC8341 Canon IXY