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私が同人誌を作った時にした失敗・もっと早く知っていればよかったことまとめ

はじめて同人の世界を知ったのが2013年、はじめて同人誌を作ったのが2014年で、もうあっという間に4年が経ちました。
文字書きとしてはじめて同人誌を作った時、右も左もまったくわからず、多種多様な失敗をしました。

さきほど素敵なまとめを拝見したこともあり、自分でも自分のやらかした失敗や、もっと早く知っていればよかったことを備忘録も兼ねてここに書き残せたらなと思います。
なにこの人大丈夫……? という感じの内容ですが、これから同人誌を作ってみようと思っている方など、どなたかのなんらかの参考になれば幸いです……(笑)

下記、私がこの4年間で「同人誌を作った時にやらかした失敗」と「もっと早く知っていればよかったこと」のまとめになります。


やらかした失敗

塗り足し・断ち切りの概念を知らずに原寸サイズで作成、入稿し、本が3mm小さくなる

CMYKとRGBの概念を知らず、宣伝用にアップした画像の色がイカれる

Wordでハイパーリンクの設定を消さなかったためURLに謎のアンダーライン

ノド側余白を多く取らないと見づらくなることを知らず、文字が一部ノドにはさまる

大きさに対する感覚が皆無だったため、柱とノンブルが明らかにでかい

表紙イラストをご依頼させていただく際のメールの文面が今思うとめちゃくちゃ

解像度は紙が350dpi、Webが72dpiということを知らず、刷り上がりが粗くなる

ビットマップとベクターの違いを知らず、フォトショでデザインしていたために刷り上がりが粗くなる

黒一色で表現される本文内のデータはグレースケールとして解像度は600dpi必要ということを知らず、わけもわからず刷り上がりが粗い

印刷はCMYKということを知らず蛍光色バキバキのウキウキでRGB入稿し、刷り上がりのくすみ具合に愕然とする(というかそもそもCMYKを編集できる環境がなかった)



もっと早く知っていればよかったこと


印刷所さんの丁寧な解説ページの存在。各印刷所さんのサイトにはほとんど必ず入稿に際しての注意点や丁寧な用語説明、数値推奨がされているので、本当にきちんと読むべきだった

各種フォントの存在。何も知らなかったため当時はMSP明朝が世界のすべてだった。WindowsでもMacでも、標準搭載書体であれば本文フォントは游明朝が神有料フォントならイワタ明朝体オールド、リュウミン、ヒラギノなどが鉄板

InDesignの存在。Wordでの組版作成にかなり苦労した。どうあがいてもなぜか各要素が揃わない、思った通りに動かないなど悪戦苦闘した

組版やデザインを請け負ってくださるデザイナーさんの存在。個人的には結果としてデザインが大好きになったので独学で勉強してよかったが、通常は自分のやりたい制作だけに注力した方があらゆる面でコスパが良いと思う

Photoshop Elementsの存在。最初からフォトショはちょっと手が出しにくいという方には、まずはElementsがおすすめ。ペンタブを買うとついてくるものがあるので、¥15,000〜くらいで買える。お金を出してまでは……という方であれば、psdが開けて編集もできるフリーソフトのGIMPなどおすすめ

自分にできること(得意なこと)と自分のやりたいことは違うこともあるということ。はじめから自分の得意なこととやりたいことが重なる分野を探してやっていけばよかった。意地になってやりたくないことをし続けて時間を浪費した


他にもあった気がしますが、今現在思い出せるものとしてはこんな感じです。

やらかした失敗の辺りは正直印刷所さんのサイトをよく読めば解決する問題なのでただのぽんこつなのですが(笑)、右も左もわからず初めて同人誌を作る時に、上記すべて網羅した状態で作れるかといえばちょっと難しいような気もしています。
なので、これから同人誌を作ろうと思っている方がこの記事を読んで、へーそういうものなんだ、と少しでも思っていただけたら嬉しいです……(笑)

そのあたりのノウハウやハウツー系の発信は今後もやっていけたらなと思っていますが、文字書きさんの役に立つ情報を発信するコラム雑誌として「Nia」という雑誌を作ったりしているので、こちらも何かのお役に立てば幸いです。

同人は自分の好きを発見・発信・発行できるところがすごくおもしろいところだと思っているので、同人誌を作る方がもっともっと増えたらいいなと思いますし、そのための情報発信は今後も惜しむことなくやっていきたいです。

Twitter:https://twitter.com/welcaaam
Web:http://www.lylehout.com/


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