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外国製の食洗機が欲しい気持ちは分かるけどさ

 海外に出るまで、ずっと食器は手洗いで、主婦湿疹が消えることがなかったのだけど、食洗機がキッチンにビルトインされている家やアパートに住むようになってからは、主婦湿疹とは無縁になった。

かくも食器洗いは、皮膚にインパクトがあるということだ。

もちろん、実際はゴム手袋をして洗ったりしていたのだけれど、子供が小さい頃には、ちょっとした汚れを雑巾で拭き取ったり、汚れた衣類を手洗いすることが多く、ちゃちゃっと手袋もはめずに洗って、そのままぎゅっと絞った暁には、あっという間に主婦湿疹がぶり返す、という感じだった。

海外ではご存知の通りのバカでかい食洗機を使っており、もちろんお鍋とそのフタなんかもガッツリぶち込んでいた。

私にとって食洗機とは、二段式のバカでかいキューブ型のものしか思い浮かばない状態だったので、日本でも同じような食洗機を探してみた。高い機能など必要なく、すっきりと高温で洗い流してくれるだけのシンプルなもので良いのに、外国製の食洗機は、目の玉が飛び出るほどの価格であったし、我が家のシンプルなミニキッチンに設置できるようなものを見つけることができなかった。

すでに夫のカナメと二人暮らしで、食器の量など知れてるし、現実的な選択をせねばならないと、泣く泣くパナソニックのプチ食洗という製品を購入した。

これしか設置できなかったのだ。特に自ら選んだというよりも、実質的な選択肢は、ほとんどなかったってことだ。

こんな狭い庫内で、どの程度のお皿が洗えるのかと半信半疑ながらも使い始めたところ、その仕上がりの完璧さに、心の底から驚いた。

今まで使っていた食洗機とは別次元の洗い上がりにびっくりした。

バカでかい外国製の食洗機に比べると、圧倒的に一度に入れられる食器の数が少ないのだが、その点を除けば、日本の食洗機って凄すぎる!!!!!

1、あの狭い空間にギチギチに詰め込んでも、お皿とお皿の間に隙間がなさそうでも、お皿の上にガンガンと調理器具を重ねまくっても、汚れ残しなくピカピカになる!!!

2、低温ソフトコースがあるので、ガラスのコップなども問題なく洗える!

3、乾燥機能もバツグン!外国製の食洗機には乾燥機能が付いていないことも。

4、もしや食洗機だけではなく、食洗機用洗剤が優秀なのかも!

私は日本人だから、海外で食洗機を使う時も、カレーがべっとりついたお皿をそのまま食洗機に突っ込むなんて怖いことは絶対にせずに、シンクで水に浸けておいて、ある程度の予洗いは済ませておいたのだけど、それでも食洗機で洗った後にも一部油汚れが残っていたりもした。そして重ねて配置すると、ほぼアウトというか。なのであの大きさが絶対に必要なのだろうと思う。重ねずに全てを入れるには、あの大きさがないと無理よね。

が!

プチ食洗は、あの小さなスペースの中に詰め込んでも、どういうテクノロジーが導入されているのか分からないのだが、ちょっとした隙間にもちゃんと水流が行き渡っているみたいで、それはそれはピッカピッカになるのだよ。

そもそも外国製の食洗機は、海外で買うとそんなに高いもんじゃないのよ!!!

だって、そんなに大した機能性があるわけじゃないもん!

唯一、外国製の大型食洗機のメリットがあるとすれば、「配置を何も考えずに、とりあえずポンポン入れられる」という一点に尽きる。

人間、判断を要する際に意外と時間を浪費するもので、そういう意味では、日本の食洗機は庫内が省スペース設計になっていることが多いので、食器の配置にイチイチ判断が必要になる。それが面倒だと思う方は、大型の食洗機を導入した方がいいと思う。

その場合も、外国製の食洗機を使い続けてきた私に言わせれば、あえて「日本で購入するとアホみたいに高くなる外国製の食洗機」を導入する必要は一切ないかと。

国産、もしくはアジア製の食洗機の方が機能性に対してコスパが良いと思う。そして日本で販売されている食洗機洗剤は、かなり優秀だと思うよ。私は長年カスケードを使っていた(っていうか、それしか売っていなかった)のだけれど、同じP&Gなのに、日本で販売されているJOYの方が圧倒的に優秀だと感じる。

ちなみに、海外の物価が上がり続けている間にも、日本はずっとデフレだったので(大学の学費だけは、めちゃくちゃ上がったけどね)、外国製(欧米系)の家電を買おうと思うと、実際のそのものの機能性や価値(プレゼンスも含む)よりも高くつく傾向があるのは、ちょっと頭に入れておいてもいいかも。

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