政治や歴史に興味があり、韓国滞在時によく行ったのが天安市にある「独立記念館」と、ソウルにある「西大門刑務所」です、いずれも、日本人にとっては、非常に厳しい思いのする展示館です。両方とも、大抵、小学生の団体客が社会見学に来ていて、先生が日本がどれだけ酷いかということを教えています。

　西大門刑務所では、映像ホールがあったので入ってみると、すぐに係員が来て「日本人ですか？」と聞かれ、「そうです」と答えました。だから何だよ？と思いましたが、その後すぐに答えがわかりました。
　私は一番後ろに一人で座っていたので、前の方に小学生の団体が入ってきてたのが見えました。すると係員が子供たちに「今日は日本人が一緒に見るので、字幕付きの映像を流します」と子供たちに説明したとたん、バッとみんなが私の方を振り返りました。そして案の定、一人の女子が泣き始めました。
　西大門刑務所の地下には、拷問の蝋人形コーナーがあって、それを見てから来たんだろうなと思ってましたが、後の祭りで、最後まで子供たちと一緒に残酷な映像を見ました。