見出し画像

ホールアース自然学校、ウェブマガジンを始めます。

 ホールアース自然学校です。
 この度、noteによるウェブマガジンを立ち上げました。

 「自然学校」と聞くと、子どもキャンプやガイドツアー、環境教育、なんてワードが連想されるかと思いますが、実際の業務範囲や組織の目指す方向はそれらの枠を超え、様々な可能性を模索しながら日々過ごしています。
HPやSNSで伝えきれない想いや取組みをここで表現できればと思い、ウェブマガジン「Whole Earth Journal」を立ち上げました。
 まずは「ホールアースとは?」をここでご紹介したいと思います。

1.ホールアースのやっていること
 朝は自宅から森と山を抜けて自転車で通勤。汗を流したら、緑溢れるロッジのようなオフィスでメールチェック。今日は新企画を詰めるぞ!と思ったら、猟師の親父さんからの電話「雄のシカが獲れたぞ!」。午前中はジビエ解体施設で鹿を捌き、肉は熟成。オフィスに戻ったら、スタッフ向けに販売された農場の無農薬野菜を使って、簡単にランチクッキング。午後は富士山麓の森で都内企業の研修を実施し、夕方オフィスにて、地域づくり支援先の遠く離れた担当者とウェブ会議。半年先のイベントに少し頭を傾けて、帰宅。あるスタッフの一日です。

 都市部の大企業のように分業体制はとられておらず、営業から広報、企画、運営までを一人ないし少人数のチームでこなすため、もはや何屋さんなのかは自分にもわかりません。
 こういったスタッフが、株式会社・NPO・農業生産法人の3つの組織に分かれ、互いに連携し合い、「自然」に関わる様々な分野のプロジェクトに参画しています。

 山・自然に近いものでいえば、ヤギや鶏などの家畜動物の飼育、シカを中心としたジビエの解体施設の運営、ヒノキの人工林を間伐する森づくり、年間約80種類の無農薬野菜を生産する農場の運営など。
 人・社会に近いものでいえば、家畜動物との触れ合いをテーマにした子どもキャンプの運営や、狩猟初心者向けの講習会の実施、間伐材を利用した施設づくり、有機野菜の収穫を通した里山ツアーなど。自然の中でのガイドや企業研修の企画・運営、自然資源を活用した地域づくりのコンサルティング、企業の社有林の活用検討なども行っています。
 つまり一言でいうと、『山や森、里山、自然と人・社会を繋ぎ合わせることを生業としている組織』がホールアースです。

 ガイドで得た「その場の魅力を伝える」経験を活かして地域づくりを支援し、その地域づくりの一環として人工林整備という森づくりを実施し、森づくりのために必要な取組みとしてジビエ解体施設を運営し、そのジビエを使った食を通じて里の課題を人々に伝え、、、といったように、それぞれの取組みには、一見目に見えない一つの大きな流れが通っています。スタッフそれぞれの大きな想いが一貫しているからこそ、取組みにも一貫性が出てくると考えています。

2.ホールアースにいる人
 ラジオDJ、脚本家、学校教員、消防士、不動産デベロッパー、オーダーメイドシャツ職人、寿司屋。様々なバックグラウンドを持ったスタッフが、静岡、新潟、沖縄、福島をベースに、現在約40人在籍しています。

 バックグラウンドとともに、当然スタッフ個々人の持つカラーや興味分野も異なるため、同じ組織内であっても、毛色の違った様々なプロジェクトが生まれます。

 例えば、昨年秋に第3回目が開催された、富士山麓でのトレイルランを通したリトリートプログラム「Mindful Running Retrete」。トレイルランを趣味としていたとあるスタッフが、マインドフルネスの専門家とタッグを組み、立ち上げたプロジェクトです。

 また、テクノロジーを活かして、富士山の間伐材から一つの作品を制作し、森と生活の新しい関係をつくることを目指した「FUJI MOCK FES」も毎年秋に開催しています。森づくりを得意分野としたスタッフが間伐材活用を検討した末、外部組織と共に創りあげたプロジェクトです。

 「ホールアースは舞台。舞台の上で自分自身の歌を、踊りを、創っていきなさい」と代表が口にするように、ちょっと変わったスタッフが、「自然」という切り口で自分自身を表現し、試行錯誤しながら、日々仕事を創っています。

3.ホールアースの仕事の捉え方
 ホールアースでは様々な事業が生まれては消え、組織を彩りますが、スタッフがプロジェクトを立案する際には、「事業性」「社会性」「自己実現性」が問われます。「ビジネスとして成立するか」「よりよい社会の形成に寄与できるか」「自分自身のやりたいことが実現できるか」の3点です。
 「事業性」がなければ打ち上げ花火で終わってしまい、「社会性」がなければ社会に変化をもたらすことができず、「自己実現性」がなければ主体的かつ楽しみながら仕事に取り組むことができないため、それぞれの要素が欠けていないかを都度問われます。3つの軸を倒さずに仕事を続けることは難しいことですが、持続的に、意義を持って、楽しく、仕事をするためには欠かせない要素です。

 3つそれぞれのバランスは、スタッフやプロジェクトごとに当然ばらつきがあります。「これは事業性はイマイチだけど、社会のために必要な取組みだよね」といったプロジェクトもあれば、「ここは組織を支える大事な部分だから続けていこう」という基盤事業もあり、「それって仕事?遊び?公私混同してない?(笑)」といったスタッフもいます。
 全てのスタッフとプロジェクトを「事業性」「社会性」「自己実現性」33.33%ずつバランスさせることはできません。その時々のスタッフの熱量や社会を向けていくべき方向、チームの持つカラーなどを見ながら、組織全体でバランスできればと考えています。

4.ホールアースのこれから
 今や全国に数千ある自然学校の草分けとして、1982年に動物農場という形で誕生したホールアース。里山を拠点に、家畜動物や自然と向き合いながら、子どもたちを中心として、実直に活動を続けてきました。自然と共生することの大切さを伝えるため、「実践主義」という考え方に基づき、農業を始め、野生鳥獣の命をいただき、まずは自らが自然との共生を実現できるよう心がけています。ありがたいことに、私たちの考え方や取り組みに共感してくれる方も、37年の時間の分だけ増えてきました。
 しかし、私たちが今アプローチできているのは、自然やアウトドア、農的な暮らしに興味のある人、山のそばで生き、働く人など、ごく限られた層の人が中心です。自然との繋がりを日常の中で意識することの少ない人々を新たな仲間として増やし、異分野と繋がることで新しい価値を創造するためにも、自然に触れた経験の少ない人や、都心で暮らし働く人、違った考えや感性を持った人々にアプローチしていく必要があると考えています。

 これから、ホールアースのチャレンジが始まります。この「Whole Earth Journal」を発信の場とし、私たちの“今”をお伝えしていきたいと思います。興味を持ってくれた方や共感してくださった方、また逆に違和感を持ってくださった方と繋がり、共に何かを生み出すキッカケの場となることを願っています。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

19

Whole Earth Journal

1982年設立、人と自然、地域を繋ぐことを生業としているホールアース自然学校。 全国に拠点を持ち、年間約80種類の無農薬野菜を育てる農場やジビエ解体施設を運営し、自然ガイドや地域づくり支援等を行っています。 仕事にかける想いと、未来への構想をお届けします。

コメント2件

これからがとても楽しみです。
コメントありがとうございます!
ホームページやSNSでは伝えきれない思いを綴っていきたいと思います。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。