見出し画像

おうちスタジオで遊ぼう

昨年3月末頃から、世界的疫病のためコスプレイベント開催もほとんどできずに、そして、コスプレ衣装に袖を通すこともめっきり減った昨今ではございますが、やりたいコスプレは増える一方だし、その衣装はなんとか撮影して記録には残しておきたい…

そこで、一人でも自宅のお部屋でコスプレ写真が撮れるように、背景布やライトなどを買って、コスプレ写真をひたすらセルフで撮影するということを思いつき、お休みの日などに少しづつ撮影しています。

ヘッダーの写真の4種類3キャラクターの写真は全て自宅で撮影したもの。
そんなに撮影技術があるわけでもないですし、昔とった杵柄でLightroomとPhotoshopを少し触れる程度で、どのようにこの写真を撮影してリリースしているかをメモ代わりに残しておきます。

1.撮影機材を揃える

スマホでも撮影はできますし、BeautyPlusなどを使えばそれなりにバエる写真は撮れるのですが、お手軽な反面データの劣化も多いので、できるだけリッチなデータを作って撮影して、加工をしやすくしようという目的がございます。

1-1.カメラ
EOS 70D+EF-S17-55mm F2.8 IS USM

画像1

いっちょ前にハイアマ機ですが、これは実は中古で買ったもの。
ここ最近は、カメラの技術革新(特に画素数関係)は頭打ち傾向なので、数世代前のカメラを中古でお安く買うというのもアリだと思います。
EOS70Dは、従来のEOS60Dと比べて、動画撮影ができるようになったり、Wi-Fiに対応するなど、当時はかなりの技術革新を持って登場し、この記事記載時点で最新型のEOS90Dも画素数や画像処理エンジンのアップデートにとどまっているようなので、今でも70Dはおすすめできます。
レンズも、このレンズはおそらく今後新規は出なさそうなEF-Sマウントですが、どの焦点距離でも絞り2.8で撮影できるのでLレンズ(キヤノンの高級レンズ)に匹敵する描写力だと思います。
当然ではありますが、撮影時には最大サイズ&最高画質(できればISOも最小値で)+RAW撮影で撮るのですよ。

全身を撮影して、目の部分だけを拡大してもこのくらいの解像度はあります

コメント 2020-09-09 125902

1-2.背景布
今はAmazonで中華製の撮影機材が色々出ているので(おまけに安い)、当たり外れはかなりあるとは思いますが、お金をあまりかけずに始めるには良いかと思われます。
こちらはスタンドと布(白・黒・緑)と布を固定するクリップがセットになったもので、すぐに使えます。1万円しなかったと思う。

画像5

1-3.ライト(またはフラッシュ)
左右にLED型のライト、Amazonで買った中華製。
これは、明るさはもちろん、白色~電球色も調整が可能。(2種類のLED球が付いている)
後ろの液晶で色温度とかも表示出来ますが、直感でいいんじゃないかなー…
私は、白色~電球色の中間で全光にして使ってますが、それが正しいかはわからない。

画像2

影をなるべく作らないように2本を左右の斜め前に設置しています。本当はムービー用ライトですがPhotoshopの画像補正力に頼らせていただきます…

1-4.電池の予備とか電源とか
撮影はカメラの電源を入れっぱなしで1~2時間行うので、予備の電池は必須です。
ライブビュー液晶つけっぱなしだと、割とすぐに電池なくなるので、電池交換の心配がないACアダプターを用意するといいです。

画像3

そういえば、中古でカメラ本体を買うと、電池がヘタっていることが多いので、やはり予備の電池もセットで買っておくといいですね。

1-5.三脚
一人で撮るのであれば三脚は必須ですね。
縦撮影でもネジが弱らない、比較的頑丈なのがいいです。数万円のじゃなくてもいいよ。

1-6.インターバルタイマー
リモコン撮影でもいいのですが、リモコンだとどうしてもボタンを押さなくちゃいけなくて、折角の写真の右手には握りしめたリモコンが…ということもあるので、一定時間でシャッターを押してくれる「インターバルタイマー」がおすすめです!

画像4

これもAmazonで買った中華製。
ケーブル付きリモコンとしても使えるのですが、このタイマーは好きな間隔と好きな回数(無制限も可能)で撮影をサクサクやってくれます。
ちゃんと1秒くらい前に半押し信号を送ってピントを合わせてから、シャッターを切ってくれます。
5秒に一回とか、延々いろんなポーズ取り続ける修行僧みたいになりますけどw

2.被写体を揃える

2-1.コスプレする本人
本人が衣装を着ましょう。今日からあんたが島風になるんだよ!

画像6

…別に顔出ししてもいいのですが、なんか気がひけるのでモザイクかけました。

2-2.衣装やウィッグや靴や小道具
自分で布を買ってミシンで縫ったりして自作するか、コスプレ衣装を売っているお店や通販で買いましょう。今は衣装を買う人のほうが多いかもしれないですね。
あからさまなダイマですが、私のお店ではコスプレ衣装を扱ってます。新品だとウィッグと靴まで揃えると2~3万円とかになりますが、中古のセットだと1万円前後で買えたりします。好きなキャラかつサイズが合えばもうけものです。
コスプレショップぱるふぇネットショップ

画像7

なお、この衣装(FGO/ブラダマンテ)はまだ着てない…
ハイレグレオタードのはずかちい衣装なので、こういう衣装をおうちスタジオで着て撮影するのもいとをかし。

2-3.メイクとか
のちほど、LightroomやPhotoshopで加工するとはいえ、メイクはちゃんとしておかないと画像加工は難しいです。
メイクは、コスプレ雑誌やSNSでノウハウを公開してる人も結構いらっしゃるので、まずはそれらを参考にすると良いです。
私がやってるメイクについては今度お話しましょうかね(ほんと大したことはしてない)
今は、メイクだけじゃなくて、テーピングなども発達しておりまして、せっかく家で1~2時間の撮影なので、やれることはすべてやっておきましょう。

3.写真を撮る!撮る!撮る!

撮影の準備と、着替えてメイクまで完了したら、どんどん撮影しましょう。
あらかじめ、ポーズとかも考えておくと良いです。
同じポーズでも、表情や被写体ブレとかもあるかもなので、「数撃ちゃ当たる」理論でバンバン撮影しましょう。

画像8

私はまだおうちスタジオ初心者なので、ワンパターンですが、上手に小道具なども使って、色んなバリエーションの撮影を楽しみましょう。

4.写真を現像編集加工する

「写真の加工?カラダづくりやメイク技術をちゃんとやれば、加工なんてしないで済む。精進したまえ。」というメンドクサイ意見もあるコスプレ界隈ですが、コスプレの表現は人それぞれなのでほっときます。
実は、写真の現像・編集・加工が割と楽しい作業かも…?

4-1.加工する写真を選ぶ
100枚撮ってもアタリ写真は2~3枚ということもザラなので、まずは落ち込まないw
その中で、この写真を選びました。

画像9

ラブライブ!サンシャイン!!の黒澤ルビィ「青空JunpingHeart」の楽曲衣装です。こんなのルビィちゃんじゃない!
無加工でここまでが私の限界です。体重80kg/身長169cmなので、「男性XLサイズ」です。

4-2.Lightroomで現像する
先にも上げたPhotoshopとLightroom、アドビ社の二大写真加工ソフトです。
昔は、ソフト単体で15万円くらいしていたのですが、ここ最近は月額制のサブスクリプション(サブスク:定額使い放題)制になっていて、アドビ製のソフトがすべて使えるサブスク「Adobe Creative Cloud(AdobeCC)」が月額4,980円(税別)…趣味で使うにはちょっといいお値段なのですが、先述の「PhotoshopとLightroomだけが」使えるサブスクがありまして、これが月額980円(税別)で使えます。
AdobeCreativeCloud写真家向けプラン

コントラスト補正、ゆがみ補正をかけるだけで、これだけ変わります。
この段階ではPhotoshopは使っていません。ゆがみ補正については、狭い6畳間で撮影しているため、どうしても中央が太ってしまう「樽型歪み」が出るため、それを補正しています(結果、一番左の写真の背景布の上部が凹型になっていますね)
以前は「現像」というとフィルムカメラの写真を実像化する作業を言っていましたが、ソフトウェアの世界ではこれらの作業を指します。

おうちスタジオ2

4-3.Photoshopで加工修正する
ここで、スタンプツールやパペットワープ、ゆがみツール(Lightroomのゆがみとは別物)、被写体の切り抜きを使って加工していきます。
「パペットワープ」は被写体にピンを打って、そのピンを引き伸ばしたりできる加工で、これで腰を細くしたりスカートを広げたりすることが出来ます。
ゆがみツールは、ここ最近では顔を自動判別して目を大きくしたり(タレ目とかもできる)、口や鼻の形を変えることができます。もう、卑怯なくらいほとんど劣化せずに加工できます。(ここがスマホのBeautyPlusとの違いかと)

おうちスタジオ3

5.完成

かなり端折りましたが、画像の背景色も少しフィルタリングして、このようになります。もはや別人です。誰だよ

画像12

最初の画像と比較してみましょう。
もう誰も信じない!
顔と足の長さが強調されていますが、腰のくびれとスカートの広がり方もご注目くださいませ。

画像13

ドラえもんの秘密道具に「ウソツキ鏡」ってあるのはご存知ですか?
ものすごく美化された姿が映る事によって、その鏡を見たみんながその鏡なしではいられなくなるという、ちょっと怖いお話。
まあ、個人的にはのび太のママの部屋でドラえもん一人でボウリングをしてママの鏡台を破壊するというきっかけがなかなかサイコで好きなんですけど。

昨今のコスプレの世界では無加工の写真本人の許可無く上げることはタブーともなってしまい、最悪縁を切られるとか…
ネット上で超有名なコスプレイヤーが写真集サークルで同人誌即売会で売り子をしているけど、本人と気づかなかったとか…

画像加工は自分を隠すためというよりも、もっと楽しいツールとして使えたら良いのにななんて思います。
コスプレも、撮影も、画像加工も、友達作りも楽しいよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?