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買い取り衣装の向こうに見えるもの

私のお店では、2014年末から「コスプレ衣装の買取」を行っており、今月末で5300点(セット)のコスプレ衣装やウィッグ、小道具などを買い取ってきました。
店内に残っているのは500点くらいなので、ほぼ販売していることとなります。

さて、このコロナ禍の外出自粛などが影響しているのが、「買取依頼の衣装の送付」が非常に多くなっているということです。
おそらく、自宅に居るためにコスプレ衣装も整理を行っているのでしょう。私も自分の衣装を整理しているくらいです。

コスプレ衣装は大抵は2~3回着たもの(しかも着て一日過ごすわけでもないので)が買取に流れてくるのでいわゆる一般の「古着」よりも、きれいな衣装が多いです。

ただ、そういうきれいなものばかりではなく、ボロボロの衣装や、箱に衣装のパーツばらばらで畳まずに袋に入れずに突っ込んでいる人もいれば、コスプレ衣装と無関係のものが入っていたり(車のハンドルとか!)、箱を開けると強烈なネコのオシッコの匂いと猫の毛まみれの衣装など…

まあ、汚れた衣装はクリーニングするだけなのでいいとして、買い取った衣装でその方の家庭環境や状況(バタバタ引っ越ししているとか)も読み取れてしまいます。
部屋がどれくらい散らかっているのか、ネコの飼い方(トイレの管理具合)もわかります。

そして、きれいに整えられた衣装は、次の人の手に渡ります。
カットされたウィッグと靴も付いて、買ったらすぐに着られる手軽さもありますが、価格も安いので、学生さんや若い方には人気です。

コロナ禍で、コスプレイベントは夏まではほとんどが中止ですが、お客さんはコスプレをする機会を待ち望んでいます。
そこにどこまで我々が応えていけるか、というよりも、情勢に応じて変化をして応えなければなりません。

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