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大銭湯プロレスについて

1990年代にビデオ安売王から販売されていた「大銭湯プロレス」という作品があった。テリー伊藤がプロデュースしたビデオのタイトル通り、銭湯でプロレスを行うという内容。1995年7月、人目に付かぬ会場という条件で東京都足立区にある「梅月の湯」という銭湯で行われることになった。

大銭湯プロレスのワンシーン / 男湯と女湯

中牧昭二がここの銭湯で浴槽掃除の仕事をしていた経験があったことから、この銭湯が選ばれた。男湯と女湯には一般客ではなく、エキストラの男性たちと女性たち(AV女優)が入浴しているわけだが、女性のエキストラの人たちは入浴シーンだけの撮影だけだと思っていたらしく、プロレスラーが女湯で暴れ回ることまでは聞かされていなかったようである。

女湯にレスラーが入ってきて激怒するエキストラ役の女性

そのため、女性エキストラの1人が「私、こんなこと聞いてないよー」と激怒するシーンが見られる。ちなみにこの作品の撮影時は、IWA川崎球場大会の翌日で朝7時に都内の銭湯に集合させられて夕方までロケをしていたという。この作品以外にもビデオ安売王からは「一軒家家庭内暴力デスマッチ」、「ケンドー・ナガサキのバーリトゥードin商店街」、「府川由美の美少女戦士伝説ザ・闇討ちプロレス」といった類似作品が販売されていた。

大銭湯プロレス 銭湯での最後のシーン 

試合権利を得て闘っているよりも待機している方がしんどいという、この大銭湯プロレス特別ルールの恐ろしさを見せつける試合となっていましたね(逆に闘っている側は女湯に行けたりして嬉しい)。ちょっとマイナーな作品かもしれませんが、ビデオ安売り王プロレスシリーズの中では一番面白い作品だったと思います。

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