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「午前0時の森」について

午前0時の森とは、
2022年4月~2024年3月まで日本テレビで放送された深夜のバラエティ番組。令和のニッポンで今日または最近起こった、そしてこの先に起こりそうな森羅万象について大小を問わずポジティブかつハッピーに語り合う1時間のトーク番組で、番組のコンセプトは「今日話したいちょっぴり旬な出来事をアテに盛り上がる"おしゃべりの記録"」であることがオープニングで説明されている。放送内容は毎回異なり、各回の放送当日にゲストが東京・汐留のスタジオに現れ、超実験的企画を繰り広げる。

昭和の時代に放送されていた「11PM」 / 令和の時代に放送された「午前0時の森」

また、かつて日本テレビで放送されていた深夜のワイドショー番組である「11PM」や「EXテレビ」などを受け継いでいる点も見られる。放送時間が番組のタイトルになっていて、曜日ごとに出演者や放送内容が変わる所は"11PM"と同じで、放送期間がどちらも「昭和」と「令和」そして「1990年代前半」と「2020年代前半」、男性司会者が2人で毎回、実験的な企画に挑戦するところは"EXテレビ"に似ている。

1990年代に放送されていた「EXテレビ」 / 2020年代に放送された「午前0時の森」

月曜日の司会は、関ジャニ∞(現:SUPER EIGHT)の村上信五とお笑い芸人の劇団ひとりが務め、火曜日の司会はオードリーの若林正恭と日本テレビの女性アナウンサーの水卜麻美が担当。村上信五は、本番組の放送枠の前番組である「月曜から夜ふかし」のMCを務めていることから2番組連続での起用となり、月曜から夜ふかしが2022年の4月より放送枠を月曜22時台に移動して放送しているため、同局の月曜夜のバラエティ番組のメインキャストを2番組担当することとなった。本番組の放送枠であるプラチナイトで、二つの曜日を連続して一つのレギュラー番組を放送するのは初である。

「EXテレビ」の低俗の限界 / 「午前0時の森」のパイロット版

レギュラー放送に先駆けてパイロット版が2022年3月に放送されたが、この放送は「スタジオに水着姿の女性を並べて品定め」、「さまざまなハラスメントがあった非常に不快な内容」といった苦情が多く寄せられ、非難を浴びた。この事態を受け、生放送でのレギュラー放送スタートが見送られ、また公式ホームページ上には「女性の身体的特徴に関する発言、性的な発言などにより、視聴者の皆様に不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。その際に、出演者がホッテントットというアフリカの一部の地域の方々への差別表現を使いました。関係者の皆様、視聴者の皆様に重ねてお詫び申し上げます。」と謝罪文を掲載した。ちなみに、この放送回は「EXテレビ」の"低俗の限界"を彷彿させる内容と演出だったと見ることが出来る。

「午前0時の森」火曜日のMCを務める若林正恭と水卜麻美

2023年6月からは、火曜日の放送は内容を改め、事前収録によるトーク主体のバラエティ「おかえり、こっち側の集い」を放送していたが、2024年2月12日放送分の月曜版の冒頭で司会である劇団、村上が同年3月いっぱいで終了予定であることが発表され、番組は3月26日の放送を最後に終了した。2024年4月以後は木曜日(1時間枠の木曜ドラマ)を除き、30分+25分のバラエティー2部構成に再編される予定である。

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