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1980年代のお色気番組『おとなの子守唄』について

おとなの子守唄』(正式名称:風俗大図鑑 おとなの子守唄)は、神戸・サンテレビジョン(SUN-TV)をキー局として1983年から1987年まで放送されていた深夜のお色気番組である。1988年4月から1988年12月まで、ラジオ関西にてラジオ版も放送されていた。

『おとなの子守唄』のオープニングタイトル映像

「アダルト」を主体とした地上波における開拓期の作品で、MCは当時「エロの帝王」として、オールナイトニッポンで独特のエロ表現が売りの「エロパーソナリティー」で名を馳せた笑福亭鶴光が起用され、独特な性表現や大胆な演出で人気を博す。これ以後、サンテレビ「アダルト(サンテレビ土曜深夜アダルトバラエティ枠)」枠が今日の長寿番組へと成長する礎となるきっかけとなった。開始当初はその内容からサンテレビ局内でも放送反対の声が出たが、プロデューサーが「お色気が好きなのはだれもが持っている感情。決して目を背けるものではない。」と主張して押し切ったという。

『おとなの子守唄』のレギュラー出演者たち

アダルトビデオの紹介コーナーではほぼ作品オリジナルを重視した紹介映像(モザイク処理された箇所、挿入時そして卑猥な台詞廻しなど)が放映されており、インターネットなどが普及する前の時代、アダルトコンテンツの情報源・アダルトビデオの宣伝(プロモーション)としての役割を果たしていた。1970年代~1980年代は深夜番組の過激化が広く議論されていた時代だったため、放送当時から当然のように苦情は多く寄せられていた。

『おとなの子守唄』 / 番組内で放送されていたコーナーの一部シーン

番組の収録はサンテレビジョン第2スタジオで行われていた。1987年、次番組である『おとこのララバイ』が4月から放送されるのを機に番組は終了した。以後このサンテレビ土曜深夜アダルトバラエティ枠は2009年6月に『今夜もハッスル』が終了するまで継続することになる。そして、今夜もハッスル終了後はサンテレビ 金曜深夜アダルトバラエティ枠として復活し、現在は『ケンコバのバコバコテレビ』が11年に渡って放送されている。お色気番組の放送は原則、禁止されていないため2010年10月~2013年9月まで『おとなの子守唄(テレビ第2期)』として復活した。

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