朝起きたらそこはもう交流空間になっている。

「あれ?え!?なんでここにいるの?」

朝、起床したばかりの茶の間で。モーニングコーヒーを飲みながらまったりしていたとき。「おはようございますぅ」とまるで住人のように眠そうな顔をして2階から降りてきた女の子がいました。

その子は、広島県在住の女子大生で、まだ19歳の大学一年生。おとなしそうなのにそんな若い頃から行動派で、興味深い子です。2015年の11月末〜12月初め、うち(ギルドハウス十日町)に滞在していたことがあります。

その3ヶ月後のある朝、その子がいるとは思っていなかったので、びっくりしました。似たような髪型の子がちょうど前日から滞在中だったので、一瞬、勘違いもしました。

「すみません、昨夜遅くに着きまして。明日までお世話になります」

突然そんなことを言われても、自然に言葉を返す自分がいます。

「やあ、おかえり。久しぶりだね。びっくりしたよ笑。ゆっくりしておいで」

そして、その子はまた住人のように茶の間でくつろぎ、初顔合わせの住人や滞在者たちともなんとなく打ち解け、ブログの記事を書いたり、食後にみんなのお皿を洗ったり、帰り際にはいっしょに雪かきをしたりして、「お世話になりました。またよろしくお願いします」との言葉をのこし、広島への帰路につきました。

2015年5月に自分の住まいを《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》として開放してからというもの、9ヶ月ちょっと経ちますけど、延べ2,400人以上の多様な人たちを迎えました。もう何度も来ている常連さん(というか半住人)もだいぶ増えました。

なので、今回のようなことは日常茶飯事。毎朝、目が覚めて、隠居生活の居室から出ると、そこはもう《交流空間》になっています。日常的にそんなサプライズがあることに、とても嬉しく思います。

そうでなくとも、住人たちが朝からあちこちに出かけたり活動的なので。

「ハルさん、今日は◯◯に行って来ます!」

「おお、そんなのあるんだ。それは楽しみだねえ。気をつけていってらっしゃい」

とか、

「昨日こんな人に会いましたよ。こんどギルドハウスに来てくれるそうです」

「わあ、おもしろそうな人だね。うれしいなあ」

とかとか。

続々と起きてくる住人たちとの会話では、なにが飛び出してくるかわかりません。《住み開きの隠居生活》の朝は、おどろきと喜びに満ちあふれているんです。


よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。