新しい住まいの形、ギルドハウス十日町を奏でるカルテット。

自分が新潟県の十日町市(とおかまちし)に移住して、ちょうど1年が経ちました。クルマもインターネットもある時代だし、みんな住めばいいのにと思ってしまうほど、中山間地域の暮らしはとても快適です。

そんな今日このごろ、もう少し経てば5月1日。《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》がいよいよ1周年を迎えます。当日は1周年記念パーティーがありますので、ぜひご参加ください。

https://www.facebook.com/events/218679838490491/

まだ1年だというのに、オープンしてすぐの頃からさまざまな全国誌、新聞、テレビに取り上げられたほか、延べ18名の住人と、延べ2,700人以上の訪問がありました。それらが物語るように、あるようでない “新しい住まいの形” がギルドハウス十日町にはあるようです。

このnote《住み開きの隠居生活》でも、断片的に “新しい住まいの形” をつづってきました。自分自身の活動を整理する意味もありますけど、みなさんの何かのお役に立てればうれしいです。

さて、今回つづるのは、ギルドハウス十日町で絶妙なハーモニーを奏でる以下のカルテットについて、です。

♪ ギルドマスター

♬ 住人

♫ アプレンティス

🎶 サポーター

ひとつめの「ギルドマスター」を担うのは、ギルドハウス十日町でいうところの自分です。家族でいえば家長や当主であり、シェアハウスでは管理人と呼ばれますね。自分は自身の住まいに《死ぬまで楽しく暮らすために》コンセプトを持たせて広く開放し、そこに集う住人、アプレンティス、サポーターが思う存分に活動できるよう努めます。

ふたつめの「住人」は、賃貸でいうところの単に家賃を支払う人と異なり、いろんなことに対して果敢に挑戦する「冒険者」と言えるでしょう。共同生活の家計に無理のない範囲で生活費を入れながら、みんな自分自身のため自由に動き自在に時間を使います。ギルドハウス十日町で最も多く恩恵を得られる存在と言えるでしょう。

「アプレンティス」については、2015年11月に徒弟制度の導入を思いつき、Facebook限定で募集をかけました。当時1週間もたたずに8名の応募があり、現在2名がアプレンティスとして住んでいます。食事付きで住み込みができる代わりに、家事や地域の行事を積極的にやってもらっています。詳しくは、アプレンティス自身の記事をご覧ください。

http://misashima.hateblo.jp/entry/2016/02/29/153920

4つめの「サポーター」は、まだ始まったばかり。それでも早々に6人が名乗りを上げてくれました。ギルドハウス十日町とそこに集う人たちをいろんな角度からサポートし、喜びや成果を分かち合い、サポーター自身にとっても良い制度として機能すればと思っています。まだまだ募集中です。興味のある人は、下記のWebページから申し込めます。

https://lounge.dmm.com/detail/668/

以上、ギルドハウス十日町には、カルテットと言いながらも計14名のさまざまな奏者がいます。いわゆる一般的なシェアハウスのように管理人と住人の2種類だけ、というわけではないんです。

ちなみに、ギルドマスターは指揮者のように思われがちですが、創設者であるものの奏者のひとりです。しかも、ほとんど何もしない奏者(笑)。みんなの自主性や自発性という名の奏法を尊重しながら、たまにですけど「自分もあなたらしいその独特な音色が好きだよ」とか「迷ってるんなら試しにこう弾いてみたらいいんじゃないかな」と背中を押す程度でしょうか。

そもそもうちが奏でるのは指揮者のいるクラシックではなく、JAZZやブルースみたいな感じですね。

みんな良い意味で型にはまらず自由な奏者です。さらにそこへ日常的に旅の冒険者がやってきたり、もともと住んでいた人が帰ってきたりして、見たことのない楽器を使い、飛び入りのセッションが行われることもしばしば。

カルテットと飛び入りによる “ごちゃまぜ” のハーモニーは、その場に居合わせた即興にもかかわらず、新たな音色とともに胸に響く想定外な旋律として湧き出します。

ともすれば不協和音が生じそうなのに、リラックスできて気さくな雰囲気の酒場のようなところでは、酒を飲み交わした者どうし、むしろその場のノリで弾いたほうが楽しくて、思いのほか良い演奏ができちゃう、なんてことがあるでしょう。

ギルドハウス十日町の “新しい住まいの形” という変則的な四重奏団(カルテット)。それは録音再生された情報よりも生で聴くコンサートのほうが何倍も臨場感があるし、観客でいるよりも自ら奏者となっていっしょに弾いたほうが何十倍も楽しい場です。


と、ギルドハウス十日町のような場を言葉で伝えようとするのは、いつもながら本当に難しいですね。このnoteで自分自身も経験値をためながら、少しずつですけどわかりやすく伝えられたらと思います。

とはいえ、いずれにせよ結局は「とにかく来てみて感じてね!」となるんですけど。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。