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iPadからノートパソコンに移行して1ヶ月。そこで得られた体験価値。

自分がもっと長く楽しくゆるやかに《ソーシャルな隠居生活》を送るため。

新たに手にしたのは、タブレット型のiPadではなくノートパソコンでした。

そのノートパソコンの機種名は、米Dell社の「New XPS 15 9560 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル(以下、XPS 15)」です。

http://www.dell.com/jp/p/xps-15-9560-laptop/pd?ref=PD_OC

このXPS 15は、4K解像度の画面を搭載していて、とても美しい映像や写真を鑑賞することができます。さらにその画面はタッチパネル方式なので、画面を指で触って操作することも可能ですから、たとえば直感的に写真の一部を拡大したり、ペンのような感覚で絵を描けます。

パソコンの心臓部ともいえるCPUは最新の第7世代だし、たくさんの情報を同時に処理できるクアッドコア仕様。また、日々の情報を保存するためのメモリやストレージも、かなり高速で大容量のものを搭載しています。

だからXPS 15は、いろんな情報を画面に映し出して参考にしながらの執筆、映像や音楽を流しながらの読書はもちろん、さらには動画や写真を編集したり、本格的なデザインワークやゲームもなんでも来いの性能を備えています。

「ずいぶん値段が高かったんでしょう?」

と言われますけど、それでも予約受付開始日にすぐ注文したら運良く15%割引になっていて、標準価格より4万円ほど安く済みました。

あと、CPUなどの基本性能がXPS 15より低いうえに10万円以上も高い場合がありますので、そういう意味ではとてもいい買い物をしたと思っています。

とにかく、できるだけ長く使いたいので、高性能の機種を選んだしだいです。


さて、以前、下記のような記事を書きました。

その記事からさらに2週間が経過し、XPS 15を使い始めてから延べ1ヶ月。iPadでは得られなかった体験価値がいろいろ見えてきました。

キーボードの打鍵感

iPadでは画面に映し出されるキーボード、いわゆるソフトウェアキーボードを使っていました。別途キーボードを持ち歩かなくて済むので、いつでも必要なときだけキーボードを表示させて文字入力できるので便利でした。

だから、それで十分だと思っていたのですが。

1ヶ月くらいXPS 15のキーボード、つまりハードウェアキーボードを使っていたら、あることに気づきました。

一般的にも《タブレットよりパソコンが優れている点》として、パソコンのキーボードの良さがしばしば挙げられますが、まさにそのとおりだと思います。

とくに気に入っているのが、打鍵感ですね。

タタタターンという具合に軽快にキーを叩くときの快感ったらないです。iPadを5年間愛用してきましたが、それ以前に28年間もなじんでいた「かな入力」を取り戻したいま、自分はキーボードを叩くのが好きなんだな、と気づかされました。

ちなみに、iPadにも別売りのキーボードを装着できますけど、これほどの打鍵感は得られないでしょうね。そもそも、かな入力できないですし。

バックライトキーボードが便利

キーボードをさらに快適にしている機能がこれ。
パソコン内部の明かりがキーボードの文字盤を照らしてくれます。

以前、1ヶ月くらい試しに借りていたノートパソコンでは、このバックライトキーボードの機能がなかったので、その良さに気づかなかったのですが。

とくに自分が住んでいる古民家においては、昔ながらの暖色系の電球で薄明かりという環境。落ちつけるしとてもいい雰囲気なのですが、山の中だけに日の入りが早く、夕方の早いうちに窓からの陽射しがなくなります。電球の明かりだけでは手元が暗くなりがちです。

そんなとき、バックライトキーボードの機能をオンにすれば、キーの位置が丸わかりで、どんなに暗くなっても快適に文字を入力することができます。

iPadの別売りキーボードでも得られない打鍵感に加え、このバックライトキーボードがあることでますます便利に。

あと、明るく照らされたキーボードが、なんともいえない未来を感じさせるデザインになっていて、単純にかっこいいです。

15インチの安定感

XPS 15は、画面の大きさが15インチという機種です。いろんなサイズのノートパソコンがありますけど、なかでも大きめですね。

だから、あちこちパソコンを持ち歩く営業マンや大学生からすれば、「わあ重たそう。自分には無理」だなんて言われそうです。

それでも、XPS 15は世界最小の15インチノートパソコンなんだそうですよ。
たしかに、画面は15インチでも、筐体がひとまわり小さいですね。だって14インチノートパソコン用のスリーブ(パソコンを入れる薄型のケース)にもスッポリ収まりますから。

小さく設計するのにがんばった感のあるXPS 15ですが、重さは約2kgあります。15インチの他の機種からすれば軽いほうなんでしょうけど、付属品といっしょにバッグに入れて持ち歩こうものなら、それだけで2.5kgくらいになりますね。

ちょうど東京へ行く機会があったので、XPS 15と付属品をリュックに入れて、さらにそこへ着替えやお土産などを詰め込んだら、なんと7kg近くになっちゃいました。それでも厳選したんですけどね。。。

そのリュックを背負って歩き出したとき、はじめは「意外と重く感じないな」なんて意気揚々だったんですけど、30分くらい経ったら、さすがに肩が痛くなりましたね。最近では出来るだけ重さを感じさせないように設計されたリュックもあるようなので、今後はそちらのほうがいいかもと思いました。

そうしたことはさておき、宅内で、しかも茶の間でどっしりと構えて使う分には、やはり大画面のXPS 15のほうが圧倒的に安定感があります。

高精細の4K映像を流そうものなら圧巻ですよ。その映像の世界への没入感が桁違いです。

あと、いろんな情報を画面に映し出して、指先ひとつでひょいひょいと画面内の都合の良い所にそれぞれ別々に配置できるのもいいですね。iPadではそういう自由度がなかったですから。

サイズが大きめな分、キーボードのゆとりある配置ゆえに文字が入力しやすいし、前述の記事にも書きましたけど、有線LANの安定感がさらなる安寧をもたらしてくれます。いずれもiPadにはなかった良さです。

自分のこれからの《ソーシャルな隠居生活》には、サイズの大きめなノートパソコンのほうが心おだやかにストレスなく使い続けられそうです。

バッテリー駆動が快適

《パソコンよりもタブレットのほうが優れている点》として、バッテリー駆動時間の長さが挙げられます。

たしかに、iPadでは10時間以上のバッテリー駆動が可能です。一般的な使われ方なら、再充電せずに1日もつでしょう。自分もそうでした。

なので、iPadをやめてXPS 15を使い始めたとき、バッテリー駆動時間が短くなったことに難儀しました。朝9時くらいから駆動させると、だいたい6時間半くらい(つまり午後4時前)で再充電しなければなりません。しかもそれが、使い方によって午後2時くらいに早まったこともあります。

そこで、いろいろ工夫してみました。

まず、画面とバックライトキーボードの明るさを抑えました。時間帯によって画面の明るさは最小限で済みますし、窓からの陽射しがある昼間ならば、バックライトキーボードの機能をオフにしても問題ありません。

また、席を外すときにはボタンひとつで画面を消すことができます。パタンとパソコンを閉じるだけでもいいですね。

それから、別売りの携帯用バッテリーを導入しました。18,000mAhの大容量なので、XPS 15のバッテリーが20%以下に減っても、そこから60~70%まで再充電可能です。携帯用なだけあって、席の脇っちょに置いても邪魔になりません。その場ですぐXPS 15につなげられるので、わざわざ席を立って電源ケーブルをコンセントに挿すといった面倒な作業が不要です。

そういえば、再充電が完了するまで1時間ほど放置して、ぼんやりするようにしていますね。もちろん再充電の最中であっても、いつでもXPS 15は使用可能ですけど。

なお、iPadより充電の容量が多くなっているので、電気代を心配しましたが、いろいろ調べたところ、年間でも数百円くらいしか違わないみたい。

以上によって、隠居の姿勢を崩すことなく、どっしり構えながら、起床から就寝まで、うまくバッテリー駆動を維持することが可能となりました。

あともうひとつ、余談ですが。

自分はスマホを持たされていて(なんで「持たされて」なのかはまたこんど詳しく書くかもですけど)、リュックに入れたままでもXPS 15にケーブル1本でつなぐことでスマホを充電できるようになりました。このため、ケーブルは必要であるものの、スマホ用の充電器を持たなくてよくなりました。ちょっとしたことですが、気持ちがずいぶん楽になりましたね。

春が来て、夏が近づけば

冬はコタツから離れられず、あったかのんびり。

そして、いずれ春が来て、夏が近づけば、自分の席を縁側に移し、山の涼やかな風に包まれながらゆったりとXPS 15を使う日がやってくるでしょう。

またそこで、iPadでは得られない体験価値に気づくのでしょうか。

ぼんやりとする時間の中で、また何かを思いつくのでしょうか。

月日は百代の過客にして

月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして
行きかふ年もまた旅人なり。

松尾芭蕉の紀行『奥の細道』にある冒頭部分。いろんな場所が旅の宿のようなもので、月日を旅人にとらえたすてきな表現です。

季節ごとに山の景色が移ろい、ギルドハウス十日町にいろんな旅人が行きかってコミュニティが醸成されていくにつれ、自分の《ソーシャルな隠居生活》という旅路にもどんどん磨きがかかっています。

自分がそんな旅路のなかで、とりわけこれからは《スローライフワーク》を高めたいと思い、その旅のお供として手にしたXPS 15。

新たな旅路の最初の1ヶ月は、よい出合いが得られる日々となりました。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。