※この記事は、「Startup Weekend Advent Calendar 2016」に参加しています。

http://www.adventar.org/calendars/1892

こんにちは。Startup Weekendでは、新潟県の発起人であり、ファシリテーターやオーガナイザーを務めています、西村 治久（ハルヒサ）です。身近な人たちからは、よく「ハルさん」と呼ばれています。

自分は現在45歳。昨年5月に《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を立ち上げ、同時に《隠居生活》に入りました。

隠居というと、世間と隔絶されたイメージがあるでしょうけど、自分の場合は「住み開きの隠居生活」もしくは「ソーシャルな隠居」と称していて、より人とのつながりが広がるものとなっています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

この記事にもあるように、自分は将来というか残りの半生を見据えて早期に隠居することにしました。そして、死ぬまで楽しく豊かに暮らすための、ひとつの手段として、Startup Weekendに取り組んでいるつもりです。

上記の記事は、そんな自分の想いをまとめたもの。ソーシャルな隠居という、ちょっと特殊な住まいに身を置きながら、常に感度と熱量の高い人たちとのつながりを作り続けることによって、時代の変化に対応しようとしています。

ギルドハウス十日町では、昨年5月に立ち上げてからというもの、お店でも宿でもない、山奥の限界集落（しかも特別豪雪地帯！）にある古民家に、全国・海外から延べ4,600人以上の訪問を受け、現在12名（もうすぐ13名）で共同生活をしています。

そのなかの25名が記事を書いてくれている「ギルドハウス十日町 アドベントカレンダー」もぜひご覧ください。

https://goo.gl/tqEVPj

このアドベントカレンダーでも、何かしらの目的や挑戦を持って、起業家というか起業家精神の経験値を上げている人たちの様子が感じ取れると思います。

普段はこんな感じで、まるで一家のお父さん（おじいちゃん？）みたいな生活です。

この子は、うちの元住人で、いまでもちょくちょく里帰りしています。

いろんな人たちの訪問を受け、意見交換。出会いから共感を呼び、展開をする。毎日がStartup Weekendのようです。

そんな自分の生き方・働き方に興味をもってもらい、ときには大学や高校の特別授業に招かれ、講義をすることも。

そして始まる、Startup Weekend Niigataの54時間イベント。ファシリテーターとして、地元の潜在的な逸材を起業家にするお手伝いをします。

普段のご隠居さんみたいな自分を知る人たちからは、「壇上でマイク持ってるハルさんが別人に見える」と驚かれます。いやいや、みんなの熱量がそうさせているんですよ。

12月16日から18日にかけて開催されたStartup Weekend Niigata vol.4。新たなオーガナイザーの奮闘もあり、大盛況でした。詳しくは近日、そのオーガナイザーがレポートを公開すると思いますので、お楽しみに！（ ※追記 そのレポートはこちら http://nposw.org/?p=1343 ）

11月のGLOBAL STARTUP WEEKENDでは仙台でファシリテーターを務めさせていただきました。そこで、新潟、仙台、山形のファシリテーター/オーガナイザーが揃い、地域を超えるStartup Weekendならではの心地よいつながりが感じられた瞬間。

ソフトバンクグループ主催のアワードにて、全国から集まった60件近くの「社会を変えるアイデア」の中からファイナリストに残り、自分が3位入賞を果たしました。同グループの事業化支援を受けながら、アイデアを形にしていきます。

といった具合に、Startup Weekendに取り組むようになった2014年からの2年間、ほんとうに充実した生活をおくれるようになりました。

ギルドハウス十日町の実現もふくめ、Startup Weekendで得られた恩恵は計り知れません。新潟県ではまだ誰も展開していなかったこの世界規模の起業家コミュニティに手をあげて、取り組んで、ほんとうに良かったと感じています。

自分が以前より使っていた「Doorkeeper」や「Colish」というWebサービスも、実はそのコミュニティから生まれていたことを、後で知りました。そして、ギルドハウス十日町の住人が投稿している「STORYS.JP」も。そんなふうに、自分がこれから世に放つ「まちかどギルド」も使ってもらえるようになったらうれしいです。

このように、自分の身近なところだけど、確実に社会が変わっているのを感じます。

単発のイベントではなく、日常的に学びあえるサード・プレイスとしての “コミュニティ” 。そんなStartup Weekendは、ソーシャルな隠居という日常とも相性バツグンです。コミュニティのみなさん、これからもよろしくお願いします。