見出し画像

ギルドマスターが選ぶ、ギルドハウス十日町『2017年の10大ニュース』

みなさん、あらためましてこんにちは。ギルドハウス十日町のギルドマスター、西村 治久(ハルヒサ)です。みんなから「ハルさん」と呼ばれていますので、よかったらそう声をかけていただければうれしいです。

さて、2017年12月1日に、この記事を書いています。というのも、昨年末に実施した「アドベントカレンダー」が大好評だったので、今年もやろうと呼びかけたら早くもたくさんのひとたちが登録してくれたんです。

https://adventar.org/calendars/2289

そもそもこうしたアドベントカレンダーって何?については昨年の記事をご覧いただければと思いますが、要は12月1日からクリスマスの12月25日にかけて、日めくりでいろんなひとたちが記事を更新していく、というものです。

というわけで、2017年の年末を飾る今回のアドベントカレンダーも、初日はじぶんが更新します。

題名は昨年と同じく《ギルドハウス十日町の10大ニュース》です。


さてさて、一年を振り返ってみると、下記のようにほんとうにいろんなことがありました。お店でも宿でもない、山奥の限界集落にあるたった一軒の住まいで、こんなにもさまざまなことが起こるわけです。実際にはここで挙げた10大ニュースだけでなく、もっともっと数多くの出来事がありました。

それもこれも、ギルドハウス十日町に来てくれた延べ6,300人以上の方々はもちろん、共同生活をしている十数名の住人たちのおかげですね。みんなの足跡が、まるで地層のように積み重ねられ、いまのギルドハウス十日町が作られていると思っています。

この場を借りて、あらためて感謝の気持ちを述べたいと思います。

みなさん、ほんとうにありがとうございます。


それでは「2017年の10大ニュース」
いってみましょう!


1《結婚式を挙げました!》

まず第一のニュースといったらこれでしょうか。
2017年の8月5日に、じぶんと妻の結婚式を挙げたことです。

しかも最寄り駅「美佐島駅」の広場を使って、ギルドハウス十日町に集うみんなが手づくりで挙げてくれた野外ウェディング。

これについては、とてもじゃないですがここでは書ききれません。Facebookのイベントページに写真がたくさんありますので、よかったらご覧ください。

とにかく妻が喜んでいたことはもちろん、そこにいたみんなの笑顔がとても素敵だったことを覚えています。しかも市長から祝電が届いたり、市議会の議長や地区振興会の会長からも祝いのお言葉をいただくなど、とても光栄でした。さらに地元のひとたちが来てくれたり、全国・海外から駆けつけてきてくれたひとたちがいたこと、とてもうれしかったですね。

カンカン照りの暑いなか、ご参列いただいたみなさん、ほんとうにありがとうございました。おかげさまで、いまも夫婦ふたり、ここ新潟県の十日町市にあるギルドハウス十日町で幸せに過ごさせていただいています。


2《全国放送に出ました!》

なんとギルドハウス十日町がテレビの全国放送で紹介されました。

しかも放送されたのが5月3日というゴールデンウィーク真っただ中。それもゴールデンタイムの夜7時から。さらに言うならあの一世を風靡(ふうび)した人気バラエティー番組『銭形金太郎』の復活2時間スペシャルで。

だから反響がとても大きかったですね。
放送から半年以上たったいまも「テレビでギルドハウス十日町のことを知りました」とやってくるひとたちがいるほどです。

放送当日にはイベントを開き、みんなで観ました。
これがまた楽しかったですね。

昨年は全国誌の特集を飾ったり、全国の書店にならぶ書籍にも登場したギルドハウス十日町。そして今年はテレビの全国放送に出たわけです。

何度も言うようですけど、お店でも宿でもない山奥の限界集落にあるたった一軒の住まいから、たくさんのひとの渦を巻き起こしています。


3《アプリを出しました!》

その名も『まちかどギルド』というスマートフォン用のアプリを、ギルドハウス十日町から全国に向けてリリースしました。

一言でいうと、「まちの支えあいを増やすアプリ」です。

どんなアプリなのかは、こちらの動画をご覧ください。

じぶんが全国の交流の場を3年以上かけて旅したとき、社会的な問題をたくさん目の当たりにしました。その経験から考案したのが、この『まちかどギルド』というアプリです。

そのアイデアを思いついてから実に3年がかりで、ようやく今年の8月1日、世に出すことができました。それから4か月ほど経過しましたが、アプリのコミュニティ拠点は、ここ新潟県の十日町市だけでなく、栃木県の足利市、長野県の佐久市にも広がり、これから来年にかけてじわじわと増えていく予定です。

この『まちかどギルド』には、じぶんの思いがたくさん詰まっています。中山間地域の特別豪雪地帯には古き良き支えあいの暮らしがいまもなお残っています。そんな暮らしが都会とは違う別の豊かさをもたらしてくれます。その血の通ったような昔ながらのコミュニティの輪が、“いまふう”のアプリという形で地域どうし・ひとどうしでつながるきっかけになれたら。

みなさんに楽しんで使っていただけたらうれしいですね。


4《ローカルSNSを開設!》

いまや地域とヒト、さらにはお金の情報までインターネットで共有できます。

その一方で「SNS疲れ」や「ネットの一極集中」といった社会的な問題があるのも事実です。つまり依存症やストレスに感じるひとが増えているようです。また、Facebook(最近流行のInstagramも買収しています)やGoogleといった大手企業のサービスが使えなくなって困るひとは膨大な数にのぼるでしょう。

そんななか、旧来の依存体質から脱却し、一極集中ではなく分散型にしようという新しいソーシャルネットワーク(SNS)が誕生しました。

それが「Mastodon(マストドン)」です。
なんでもドイツの若者が開発したそうですよ。

Facebookなど旧来のサービスは一社が独占しますが、Mastodonではシステムをコピーすることで誰でも自らのサイトとして運用できます。

まさにMastodonは、「シェア」という言葉の意味を、旧来の市場占有率(マーケットシェア)ではなく、“共有”として捉えたSNSと言えるでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが、そうしたMastodonの理念とギルドハウス十日町を立ち上げたじぶんの思いが共感したこともあり、今年の4月22日、ローカルSNS『十日町市のMastodon』を開設しました。

https://tokamstdn.jp/

これは十日町市が好きなひと向けですが、ほかにも「〇〇好き」「△△マニア」などいろんなテーマのサイト(Mastodonではインスタンスと呼びます)が世界中に分散しています。ここでは詳しく書きませんが、それらが連合を組むこともできます。多様なヒト・モノ・コトをシェアしながら地域どうしがつながる、まるでギルドハウス十日町そのものですね。

5《3.15を忘れない!》

あまり大きな声で言えませんが、初めてボヤを出しました。

といっても消防車を呼ぶほどではなかったです。
燃えたのは、ストーブの上に置いてあった鏡だけ。

だけどびっくりしました。
住人みんなびっくりしました。

なのでこの出来事を忘れないためにも、毎年の3月15日はギルドハウス十日町の「防災記念日」としました(記念日と呼ぶのはおかしいかもですが)。

そして『3.15を忘れない』という標語も生まれました。

ギルドハウス十日町では良くも悪くもいろんな出来事が起こりますが、じぶんはそんな場でいいんじゃないかなと思っています。なにかあってもそれが教訓となってよい方向に転じることだってあるんですから。

人生ってそんなものですよね。

さて、寒い時期はとくにストーブでの火事が多いようです。
みなさんもどうか火の用心を。


6《リラックマを作った!》

新潟県の十日町市では、毎年の2月に「十日町 雪まつり」という大きなイベントがあります。

その公式サイトには

「雪を友とし、雪を楽しむ」という住民の自発的な思いから生まれた

とあり、もう60年以上も前から開催しているそうです。

雪まつりといえば札幌が有名でしょうけど、あちらが氷の像ならば、こちらはまさしく雪の像。そして自衛隊ではなく、市民たちの手によって像が作られているそうです。また古くから「着物のまち」だからこそ手先の器用な芸術家肌のひとが多いようで、クオリティが高くてびっくりするような雪像がまちのあちこちに展示されます。

じぶんはそんな「十日町 雪まつり」が好きです。
しかも今年2月の開催では、2つの地区の雪像づくりに参加させていただきました。ギルドハウス十日町の住人たちが「どんな像を作りたい?」と聞かれて考え、地元のひとたちに教わりながら作ったのが『リラックマ』でした。

じぶんは毎日のように雪像づくりへと向かう住人たちを見送り、家でお留守番。完成を楽しみに待っていました。

そして当日、会場に向かうと、住人たちが楽しそうに地元のひとたちと交流しているのを見て、とてもうれしかったことを覚えています。

「助かったよ!」
「親方(じぶんのことらしい)ありがとうね」

だなんて地元のひとに言われて、ほんとうにうれしかったです。

こちらこそ、住人たちがお世話になりました。
いつもほんとうにありがとうございます。


7《0歳と65歳が住んだ!》

ずいぶん記事が長くなったので、あとは軽く流していこうと思います(笑)。

2017年もたくさんのひとがギルドハウス十日町に住み始めました。

その数なんと15人!
今年だけで、ですよ。

しかも生後まもない赤ちゃんを連れたシングルマザーや、65歳のひとも駆け込んできたというのが10大ニュースのひとつに挙げられますね。

ちなみにギルドハウス十日町を立ち上げた2015年の5月から数えると、住人は2年半で延べ41名となりました。

うちを巣立った元住人たちも、たまに帰ってきてくれます。上記の結婚式にも集まってくれました。それがじぶんにとってうれしい。まるで家族や親せきが増えたような気がするからです。

だからまたいつでも帰っておいで。
待ってますよ。


8《ギルドが増える!》

なにやら増えます。
じぶんが把握しているだけでも長野県、山形県、群馬県に。

そしてギルドハウスと呼ばないまでも、上記の『まちかどギルド』のコミュニティ拠点も全国規模で増えていきます。

ちなみに、十日町市のまちなかには「ギルドβ(ベータ)」という新しい秘密基地?が出来たらしいです。住人たちが勝手に盛り上げているので詳しく知らないのですが(笑)気が向いたとき遊びに行かせてもらっています。

それにしても、なんだかおもしろい展開になっていますね。

じぶんの好きな言葉に

出会いから共感と展開へ

というのがあります。じぶんが3年以上も全国を旅したなかで出会ったひとが言っていた言葉です。

たまたまの出会いで意気投合し、共感しあい、そして何かが始まる。

ギルドが増えるとかではないですが、住人が起業したりとここでのつながりから出会ったひとと共に別の場所で何かを始めるというのはよくあります。

ギルドハウス十日町では来年もそんな出来事がたくさん起こるんでしょうね。


9《個性的な外国人!》

ルーカス、シェーン、ゴマさん、カーティス、ニーソン。

2017年にギルドハウス十日町へやってきた外国人のベスト5ですね。

みんな個性的。いろんな思い出があります。また突然もどってくるような。というかニーソンはこのあいだ帰ってきて現在も住んでいますね。シェーンは去年初めてギルドハウス十日町にやってきて、また今年の3月に再来、しばらく住みながら準備したあと現在は長野県の学校で英語の先生になりました。ゴマさんは来年1月くらいに戻ってくるそうです。

ちまたでは日本にやってくる外国人観光客が多いようですけど、このベスト5のような彼らは観光客ではありません。日本人のなかにも国内外に移動しながら暮らすひとがいるように、彼らは地球規模で移住する住人たちです。

じぶんにとっては大切な仲間であり、家族や親せきのようなもの。

生意気な言い方かもしれませんが、“放蕩(ほうとう)息子”がまたいつでもふらっと帰ってきてもいいように、これからも楽しみに待っています。


10《カップル成立!赤ちゃんも!?》

ようやく最後!昨年の10大ニュースでも似たようなことを書きましたね。じつは2017年もいくつかのカップルがギルドハウス十日町で成立しました。

住人どうしだったり、ギルドハウス十日町の住人とたまたまやってきたひとがカップルになったり。

そして、ついに赤ちゃんが!だれのことなのかは、上記の結婚式に来たひとなら知っているかもしれませんね。ちなみにじぶんと妻のではありませんよ。


それにしてもほんとうにいろんなことが起こりますね。10大ニュースとして挙げませんでしたが、最寄り駅「美佐島駅」の清掃を年間を通して委託されたことも大きな出来事のひとつでした。雪まつりの雪像づくりのお手伝いもそうですけど、この2年半のあいだに少しずつ地元に根付いてきたのではないでしょうか。


さて明日12月2日以降も、アドベントカレンダーにてさまざまな面々が記事を更新していきます。そこにもいろんなことが書かれていくことでしょう。


2017年、たいへんお世話になりました。

今後ともギルドハウス十日町をどうぞよろしくお願いします。

よい新年をお迎えくださいませ。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。