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詩片(衣がえしの秋)

回転木馬のように
季節は移ろい変わりゆき
次第に次第にこれからと
街も葉っぱも色褪せてくよ

悲しみの色は掃き捨てたいんだけれど
もう排水溝は詰まってしまっているよ

わたしだけ変わらないでいるんだけれど
もうなにもかも間に合ってしまっているよ

眠れぬ夜などもうサヨナラだ
泣いて泣いて泣き飽きた

コップの水の中の虹色
ごくりと一気に飲み干せば
乾いたワディは命を宿す

龍の子が気を吐けば
七色ネオンの街があらわれる

眠りから覚めたのは野獣
綻びだらけを纏いつつ
ちからいっぱい
伸びをして
駆け出してゆくよ
走れ走れ

この世のすべて打ち棄てて

悲しみの言葉なんかもういらない
希望のようなファロス灯し火
たしかにみえた
嘘ではないんだ

でも今はただ
君とわたしのこれからを
一緒にちゃんと
考えなきゃ
考えなきゃ

だからもう涙流した過去なんて
いっそどこかに捨て去ろう
ゴミステーションを探してる
「ワキマエ」なんて知らなくて
分別なんて知らないの

いらないものを片付けたなら
せっかく生まれたんだもの
一度はSwingしなくちゃね
いつかは終わる
みんな踊って

来世なんて信じてない
たった今だけ信じてる
名前のない
この場所こそがステージで
星々はそろそろ幕あいで
もうもう煙草なんかふかしてるよ

わたし達いつだって変われるね
君がそうだと決めたのならね

窓の外にはもう秋の燻り
焦って衣替えしてるのかも
もうしばらくは夢の中
君の背中に星の痣
もう遠すぎる
届かない

窓を叩きつけるものは
秋風それとも強がりか

さよならまたね
それではまたね

馬鹿みたいにね高い空
ほんとに馬鹿みたく高い

手のひらは落ち葉
それとも星の屑跡か
ほんとはちょっと涙雨
あんまり空が高すぎて
君みたくには届かない

梯子はもうすでにすっかりと
はずれされていてすっかりと
空はやっぱり馬鹿みたいで
馬鹿みたいでも照り映えて
この世でもっとも燃える赤
これじゃキライになれないね

いらないものを片付けたなら
せっかく生まれたんだもの
一度はSwingしなくちゃね
いつかは終わる
みんな踊って



ヘッダー画像引用元: <a href="https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=mwPy6pI8&area=1">うみ</a>さんによる<a href="https://www.ac-illust.com/">イラストAC</a>からのイラスト

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West side Nod

読書やコラム、記事、見聞したものに対して徒然に書いてきたいです🙂。omnivore(雑食動物、乱読、広く興味を持つ)なるままに。現代詩好き。茨木のり子、吉野弘、石垣りん、高橋順子、馬場あき子、河野裕子等。歌は洋楽AOR系が好き、青春はMTV、渡辺美里、大江千里。

吐き散らした詩もどきなものたち

タイトルどおりです。他のマガジンと被りもあり、エッセイにことよせて吐き散らしているものがおおいです。
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