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ドビュッシー アラベスクNo1 その1

ピアノを右手のドレミから初めて、2024年1月に4年目に入りました。
昨年を振り返って、今年は、指の練習(体の使い方)とリズム練習、コード理論をしっかりやろうと、そして課題曲は、クラシックとジャズをそれぞれ1曲ずつじっくりと向き合う一年にしようと決めました。


クラッシックの課題曲:ドビュッシーのアラベスクNo1

ジャズの課題曲は、My favorite things ジョンコルトレーンが演奏してスタンダードとなった曲で、元は映画サウンドオブミュージックに使われたものです。日本ではJR東海の「そうだ京都へ行こう」で有名です。

今回は、ドビュッシーのアラベスクNo1について書いていきたいと思います。
全くの素人で始めたピアノ。とにかく耳で聞いて、楽譜を見て、3ヶ月から4ヶ月毎日練習し、覚えてしまって全体をそれとなく弾いて行くという練習方法でした。
3年目にして、それじゃあ先がないよなあ、記憶力も低下していくし(今、55歳)、なんとなく覚えて弾いていくだけだと。

コードをしっかり勉強するためにも、楽譜の分析を学んでいきながら、練習しようーーーと、早速クラシックの方は、S村楽器のピアノの先生に相談して、一年かけてじっくりやりたいので、楽譜の分析からすることに。

今の私のレベル

今の状態は、なんとなく調の構成は、I、II・・・、ドミナント、サブドミナント・・・・・。
言葉は聞いてきたけど、いまいちピンときてない。というレベルです。
和声って、何?
流石に、ホ長調(シャープ4つ)で始まるぐらいはわかるけど。

大人になってピアノを始めるって、教える方も難しいよなー。
基本、弾きたい曲を弾きましょう。という教え方になっちゃうのも仕方ない、基礎からやっていたら死んじゃうから
ただ、3年かけてようやくその基本に戻って、大人ならではの習得方法をフルに活用してリスタートしようと思っているわけです。

コード進行とは?

ちなみに、コード進行はYAMAHAのサイトだけでなくそれこそ、解説があちこちに出てます。

ということで、アラベスクNo1をゼロから楽譜の分析なんてできるわけがないので、ネットでコードから解説しているサイトないかなあと探すわけです。

ネットで「アラベスクNo1 コード」で検索すると、
やはりあります。
youtubeにピアニスト瀬川玄さんが非常に細かく解説していただいていらっしゃいました。
かなり重厚でトータルで10時間ぐらいあります・・・・・・・。
ながい・・・・・・・・。

参考にするアラベスクNo1解説サイト

長いだけあって、とても詳しいです。
以下、中の解説目次です。
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~ ドビュッシー《アラベスク 第1番》楽曲解説・和声解析(1日目) 3:13~ この曲は何調の音楽?
3:30~ 1小節、冒頭のコードネームは「A(エー・メジャー)」、だけどA-Durイ長調の曲ではなく
4:50~ 2小節終わり、音楽が落ち着いて聞こえる
5:20~ 5小節終わり、「B79th」で終わるフレーズは中途半端な雰囲気、〔D79属九〕
7:30~ 〔ドミナント(属和音)〕という和音は〔トニカ主和音〕に落ち着きたい力
7:42~ 6小節、Miの音が〔第I音、主音〕、「E(イー・メジャー)」が〔主和音〕
8:38~ 5小節、〔ドミナント〕でフレーズが終わる〔半終止〕
10:00~ 2小節、〔トニカ〕でフレーズが終わる〔全終止〕
10:35~ 音の持っている雰囲気から調性を判断する
10:57~ クラシック音楽において、曲名の後に「何調」という習慣あり、他ジャンルの音楽においても調性はもちろんあり
13:00~ 1小節「A」で始まってはいるけど、調性はE-Durホ長調の音楽、楽譜の各段に書き込むことによって理解度を深める
15:26~ 〔半終止、全終止〕は音楽における〔文法〕の問題と名付けてみました
15:57~ 「アラベスク」は「唐草模様」という意味あい、1,2小節は単旋律、3小節~声部が増えて、
17:12~ 〔楽節〕の縦線を書いて、フレーズを分かり易く
17:30~ 3小節~、左手が2声、右手も2声、合わせて〔四声体Soprano, Alt, Tenor, Bass〕の作曲法は、J.S.バッハに通じる伝統的な音楽
20:06~ 2小節、Re♯〔導音〕は、〔主音〕Doに解決・落ち着きたい意味ある音
21:21~ 2小節〔全終止〕で減衰
21:55~ まだ3小節へと続く感じもあるから、括弧減衰
23:47~ 【II,IV,VI和声解析法】、サブドミナント系の音に盛り上がりを書きだす
25:35~ 「音楽は数える芸術」、古代ギリシアにおいて音楽は「理系」(リベラルアーツ・自由学科の一つ)
26:05~ 主音を第I音として、〔トニカ〕の和音は第I,III,V音「奇数」で出来ている
27:23~ 「I,III,V(奇数」)に対して「II,IV,VI(偶数)」は【緊張緩和の関係】=【二元論】
29:35~ 1小節、始まりの左手Do♯は〔第VI音〕で開始する素敵さ・美しさ 30:35~ ①②拍目は〔IV度の和音〕〔S(大文字=長調のサブドミナント)〕
31:39~ 2小節、①拍目のLaは〔第IV音〕、だけど2小節かけて下降音型、だから括弧盛り上がり→(<)
33:24~ 3小節①拍目のFa♯は〔第II音〕、②拍目の右手Do♯は〔第VI音〕、Fa♯は〔第II音〕、楽譜に松葉クレッシェンドあり、切なくも美しい〔II,IV,VI〕の音達
35:00~ 4小節、右手メロディ②③④拍目に〔第VI、II、IV音〕、5小節②拍目もLa〔第IV音〕 35:56~ 5小節、最後の音は右手Fa♯〔第II音〕左手La〔第IV音〕だけどフレーズ終わりだから盛り上げない、【II,IV,VI和声解析法】は、全ての〔II,IV,VI〕を盛り上げるのではなく、拍頭など、大事なII,IV,VIを見つけ出すのがコツ
37:26~ 4小節、左手の③拍目はDo♯〔第VI音〕、スラー終わりだから(<)
38:06~ 【括弧】は便利、世の中の「白黒、グレーゾーン」の判断の仕方に相通ずる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓以後free talk time
43:25~ ドビュッシーにおける【ペダル】の使い方
43:43~ ドビュッシーは楽譜にほとんど「Ped.」を書いたことは無い、だけど
45:00~ 曲集《版画》において、ドビュッシー自身が書いた「Ped.」が珍しく!ある
51:52~ ドビュッシーの【曲の最後におけるペダルの使い方】
57:30~ 楽譜への【書き込み】について
58:25~ 【楽譜を見ながら演奏するスタイル】、暗譜で弾くことをやめた理由


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~ ドビュッシー《アラベスク 第1番》楽曲解説・和声解析(2日目) 1:45~ 調性は♯4つのE-Durホ長調、楽節、1-2小節は単旋律、3小節~四声体
3:16~ 【II,IV,VI和声解析法】、Miを主音・第I音とし、そこから数えた〔II,IV,VI〕の音に盛り上がりを書きだす
4:02~ 6小節~、右手の旋律、②③④拍頭は〔II,IV,VI〕は無い、拍裏に細かく色々ある
5:54~ 7小節④拍目、Do♯は〔第VI音〕だけどフレーズ終わりだから大きくしなくていい
6:13~ 抑揚を括弧→(<)、という書き方をすることで、《アラベスク》の旋律の微妙な美しさを表現・解析
8:13~ 7小節、左手①拍目裏にDo#〔第VI音〕をちょっと(<)感じる 8:52~ 7小節、「c#minor」〔VIの和音〕から8小節〔トニカ、Iの和音〕に〔変終止〕
10:00~ 2小節では〔導音→主音〕〔D→T〕で〔全終止〕
10:28~ 〔VIの和音〕はサブドミナント系、〔Iの和音〕の平行でもあり、ドイツで言われる〔IVの和音〕の〔Gegenparallel反対平行〕の関係にもある、故にサブドミナント系でもありトニカ系でもある
11:47~ 〔サブドミナント→トニカ〕は〔変終止〕、俗称〔アーメン終止〕、〔VI→I〕はちょっと痛いお祈り!?なぜなら短調の和音があるから。〔IV→I〕は安らかな祈り
13:25~ 〔全終止〕はデクレッシェンドがセットの場合が8割がた
14:22~ 〔変終止〕は〔サブドミナント〕が関わるから、心のこもりやすい終止
15:08~ 10小節、ちょっと新しいフレーズ、点線で楽節感を書く
16:10~ 左手のFa♯は〔第II音〕、拍裏の〔II,IV,VI〕はそこまで大事に感じなくてよさそう
17:22~ ヨーロッパの書き方?、書いたものを塗りつぶして書き消す、消しゴムを使わって無かったことにするのではなく。ブラームス曰く、考えの蓄積になる!?
18:18~ 11小節①拍目裏の左手Do#は〔第VI音〕をちょっと感じて(<) 19:03~ 12小節①拍目の左手Laは〔第IV音〕大事に、③拍目のDo#〔第VI音〕大事にせず(うるさくなってしまう)
20:13~ 11小節、右手メロディ、②拍目Do♯〔第VI音〕ちょっと(<) 21:00~ ①拍目、コードネームは「f#m7」に、右手Siは入っていない和声外音
21:42~ 〔12度〕という音程は協和音、〔11度eleventh〕は不協和音のぶつかりを、「×」して音符とともに丸で囲って書き出す
23:20~ 音楽における【濁りは美】、協和音の落ち着きもあり
23:49~ このぶつかる不協和音は〔倚音〕、大事
24:52~ 12小節①拍目も〔倚音〕、倚音は次の音へ減衰、協和音へ溶け入る感じ、緊張緩和


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~ ドビュッシー《アラベスク 第1番》楽曲解説・和声解析(3日目)13~25小節
2:28~ 前回までのおさらい、ホ長調E-Durの音楽、【II,IV,VI和声解析法】 5:26~ 13小節、右手Miは〔第I音〕で終わっているよう
6:00~ 左手がLa♯ 〔第IV↑音〕、主音から増4度
6:53~ ②拍目、右手Do♯ は〔第VI音〕、大事なスラー始まり
7:09~ 「sempre cresc. e stringendo」若きドビュッシーの人となり、写真一覧
9:00~ 危険な恋多き人、2度の結婚、
11:24~ 《アラベスク》は1888年作曲、91年改訂、ドビュッシー(1862年生)、20代後半の頃の作 13:14~ 《アラベスク》のイメージ画像、ミュシャの美人画がよく似合う、唐草模様
15:12~ 13小節③拍目、左手Do♯ 〔第VI音〕、14小節③拍目のFa♯は〔第II音〕、15小節①拍目のLa♯ 〔第IV↑音〕、③拍目〔第VI音〕、etc...
17:10~ 13小節③拍目のコードネームは「F# 7」、①拍目は「F# 79根音省略」、16小節まで同じ和声と言える
19:30~ オペラ《ペレアスとメリザンド》、指輪が落ちるシーンの音、とても印象派的
21:29~ この音は「a# dim minor7」
22:00~ 「dim7」は〔減7の和音〕、J.S.バッハやベートーヴェン《月光 1楽章》等
23:11~ 「minor7」は〔短7度〕の音程を表す 24:00~ ないしは「c# m6」
24:36~ ドビュッシーは自身を「印象派」とは思っていない...「象徴派sympolism」
26:27~ この音のアルペジオは「水のきらめき」を彷彿させる、《水の反映》や《月の光》における噴水など
27:50~ この《アラベスク》は、水ではなく唐草模様
28:47~ この和音はgis-moll嬰ト短調の〔II度7/s6〕と和声的には解釈できる
30:04~ しかし③拍目に現れるFa# はgis-mollの音ではないので、E-Durホ長調のままと解釈
31:15~ ③拍目「F# 7」はE-Durの〔ドッペルドミナントDD7〕、①拍目は〔DD79根音省略〕
32:46~ 〔ドッペルドミナント〕には〔II,IV,VI〕がたくさん入っている 34:09~ 15小節①拍目、右手Sol# を〔倚音〕と解釈、③拍目はぶつかっていないけど同じようなスラーがあるから〔倚音的〕 35:28~ ドビュッシーの最初の恋人といわれる女性は歌の上手なヴァニエ夫人、夜遅くに窓をよじ登って会いに行ったこともあるとか(1887年)
37:54~ クラシック音楽は、作曲者のひととなりを知ることで音楽への理解が深まる
38:45~ 17小節、急にpピアノ、冒頭と同じアルペジオ音型、右手にメロディが追加
39:30~ 18小節最後、恍惚の美しい〔全終止〕、
40:23~ 17小節①拍目、右手Laは〔第IV音〕、左手は冒頭と同じ
41:00~ 18小節最後、左手と右手の〔全終止〕をそれぞれ書く
41:24~ 18小節①拍目、右手のFa♯ は〔第IV音〕だけど、下降順次進行の最中だから大事にしない、「大事なII,IV,VI」「大事にしないII,IV,VI」「どっちか判らないII,IV,VI」=「白・黒・グレー」の物事の判断
42:26~ 19小節、①拍目コードネームは「D# 7」、③拍目は「c# m7」 43:27~ Fa×が現れることで、これは導音、gis-moll嬰ト短調へと転調 45:27~ ③拍目は〔s7〕、小文字サブドミナントで書くことで短3和音、楽譜にも盛り上がるよう書かれている
46:40~ 和声表記は〔D7(属七)〕、コードネーム表記は「D# 7」
47:48~ 20小節②拍目終わり、左手に〔半終止〕、短調、叶わぬ夢?実らぬ恋?というニュアンス、悲しみ、憂い
49:05~ 《アラベスク》もまた恋の音楽!?、エドガー・アラン・ポー(ボードレールが仏国に紹介)の詩もドビュッシーは好んで読んでいた 50:36~ 20小節③拍目、「AM7」、メジャーセブンスは綺麗な和音
51:47~ 21小節①拍目、「B7」ということはE-Durホ長調に戻っている 52:22~ 20小節③拍目はE-Durの「S7」、ちょっと大事に(<)、括弧付きの微妙なニュアンスがドビュッシー音楽芸術
53:02~ 21小節①拍目は〔D7〕、③拍目は「f# m7」で〔II7〕、ちょっと大事に(<)、降りてくる音型においては大きく出来ない場合が多い 54:56~ 23小節①拍目、「G# 7」、属七の響きは〔ドミナント〕、故に〔半終止〕であることと調性が分かる、聞き取る能力(聴音)を鍛える、
56:23~ 調性は、逆算で考えると答えが出易い、解析のコツ
56:47~ Do♯ が主音のcis-moll嬰ハ短調に転調、22小節①拍目におけるSi# が出てる時点で
57:12~ さらに前倒しに、21小節③拍目「f# m7」はE-Durの〔II7〕でもありcis-mollの〔IV7〕でもある、エンハーモニック転調
59:12~ 22小節③拍目、「f# 79」は〔s79〕
1:00:02~ ①拍目、二分音符の音価休符に気を付けて〔半終止〕、実らぬ恋?、躊躇、戸惑い
1:02:31~ 23小節③拍目は「bm79」、24小節①拍目は「E7」、その後に休符もあるフレーズの終わりなのでA-Durイ長調へ転調していることが分かる 1:04:06~ 23小節①拍目のSi# 〔cis-mollの導音〕が③拍目Si♮に変わった時点で転調
1:04:34~ ③拍目、「tempo」に戻る、書き込み方(作曲家 安生慶の書き方を参考に)
1:05:26~ 22小節③拍目、16小節③拍目「Rit.」の書き込み方、↘
1:05:50~ 13小節「stringendo(accelerando)」の書き込み方、↗
1:07:55~ 17小節、前の小節から「Rit.」しながら元のテンポに当然戻る、ドビュッシーは「a Tempo」を書かなかったのは、当然だから?
1:09:45~ 23小節③拍目、左手Siは〔第II音〕、以後同様
1:10:35~ 右手③拍目裏、Fa♯ 〔第VI音〕だけど、あまり大きすぎず(<) 1:11:17~ 24小節③拍目、pピアノだからSi〔第II音〕だけど、大きすぎず(<)
1:11:43~ 〔II79〕、pピアノで静かだけど、感じるために(<)
1:12:24~ 25小節②拍目、右手Fa♯ 二分音符は〔第VI音〕大事に
1:12:48~ 25小節は〔D79〕の和音のまま、だから【ペダル】を踏みかえない。同じ和音のままの時にペダルを長く伸ばしておくことで生まれるドビュッシーの音楽の響きあり

25小節までで長い。
これだけで、1ヶ月くらいかかりそう・・・・・・。
次回は来月を目指します。

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