幼児業界にもタピオカブームの兆し。

昨日、都内の保育園でタピオカドリンク専門店がオープンした。「前日にお母さんが飲んでいたイチゴミルクのタピオカがおいしくて、自分でも作れないかなとを思ったんです。」と語るのは、お店をはじめたのは自称オーナーの娘(5歳)だ。

まず保育園にある材料を集め、紙を丸め、長さ5センチほどの太めのストローを開発した。タピオカも独自開発で、発泡スチロールを粉砕した、珍しい白タピオカだ。メニュー開発にもこだわった。ミルクティー、イチゴミルク、バナナジュース、コーヒーの選べる4種にし、それぞれの味わいをイメージした色画用紙を切り裂き、ヨーグルトカップ(リサイクル品)に入れて提供。価格は5歳でも手が届きやすいよう35円(タピオカ大盛りは36円)に設定した。また塩気もニーズがあると踏んだのか、サイドメニューも用意。ドリンクと同じ素材、色画用紙を使い、黄色とオレンジをミックスしたフライドポテトを揃えた。

私がお店を訪れたのは夕方、閉店間際。お店にはたくさんのお友だちが集まり、活気に満ちていた。クローズ後、娘に聞いたところ、最終的に4杯売れたそうだ。手ごたえを感じた表情だった。

それから一夜明け、2日目の朝。登園してみると既にお店の準備が進んでいた。ダンボールブロックで仕切られた店舗空間も幾らか広がった印象。驚いたのはスタッフの面々だ。昨日一緒に立ち上げたオープニングスタッフの女子たちは見当たらず、同じ立ち上げメンバーの男子ひとりをのぞき、新たに男性スタッフ4名が加わり、お店の雰囲気は様変わりしていた。何やら店舗経営は男子たちに移ったようだ。変化の激しい時代において、タピオカドリンクブームはどこまで続くのか目が離せない。