前置き

好きなアーティストの楽曲、カラオケで歌いたい、でも配信ない、リクエストが通るほどの勢いは無い。
そんなもどかしい気持ちになったことはないだろうか。
私は自力でのカラオケ配信ができる、うたスキミュージックポストを常々推しているが、それをアーティスト側に求めるのも限界がある、本人の忙しさもあるし。
そんな中、このサービスはカバー曲の配信が可能であることを知った。
このシステムを利用した、配信したい曲のカラオケ配信実現を考える。

カバー曲の配信機能

カバー曲の配信には自分の曲とは違い、申請が別途必要となる。
JOYSOUND側がJASRACやNexToneといった、音楽著作権管理団体に対して、カバー曲としての楽曲利用の手続きを行うためだ。(https://musicpost.joysound.com/contribution/coverMusic/step1)
申請後、カバーしてもいいという回答が得られて初めて配信ができるようになる。証明としてカバーコードが発行されるため、配信時にそれを添えて配信する形となる。(アーティスト名義は本人に許諾を得られてない場合は別の名義を使う必要がある)

カバーを活かしたカラオケ配信の実現例

さて、著作権管理団体信託曲は、自分で演奏したり打ち込みした音源を使えばカバーしての配信ができるのはわかったと思う。ただ、ほんとにカバー音源をリリースしてる人たちが使ってる機能だとも思ったかもしれない。
しかし、驚くことに、最初からカラオケ配信のためだけにカバー音源の自作をしている人もいる。
そんな熱心な方々によって初めて配信が実現した楽曲をいくつか紹介しようと思う。

1.SOFT BALLET(ソフト・バレエ)の楽曲
80年代後半から2000年代前半まで活動していた日本のバンド。
スタンダード配信は24曲しかないのだが、
熱心なファンの方が未配信曲を中心に打ち込み音源を31曲も自作しカバーとして配信(アーティスト名義は「SOFT BALLET カバー曲」)以下、音源制作者のポスト

この活動によって合計配信曲数が55曲となった。(一部スタンダード配信との重複あり)
このカバー配信でも、団体を通じて著作権料は作詞作曲者に入るからある種のWin-Winと言えるだろう。

2.うたのプリンスさまっ 超レア楽曲
2011年頃アニメイトで該当CD2作品の購入した人にに限定で配布された、特典CDの楽曲が存在する。
それが「ファンタスティックmelody」という楽曲だ。公式はカラオケ配信はないと明言(https://www.utapri.com/staffblog/2011/01/13/3063/)
当時のリアルタイムリクエストも、音源入手困難を理由に実現せず。
(※JASRAC信託はされていたため、権利上は可能だった。)
現在に至るまで販売作品への収録は無い状態。
楽曲が世に出てから10年以上カラオケ配信が無かったのだが、今年になってファンの方が音源自作の上、カラオケ配信を実現。以下、音源制作者のポスト

ファンの強い熱意が生み出したカラオケ配信と言える。

3.住宅メーカーCMソング

セキスイハウスの唄
結構耳に残るあのほっこりした楽曲だが、
意外にもカラオケ配信がなかったようだ。

それをカバー配信を主体とするユーザーが音源作って配信していた。(名義は配信ユーザー自身のもの)
(楽曲ページ https://musicpost.joysound.com/music/musicId:25973)
ちなみにこのユーザーの配信曲で一番歌われてる。
セキスイは強い。

注意

ここまでカバー配信できた曲はすべてJASRACかNexToneに信託されている楽曲である。信託のない曲はカバー申請できないため、アーティスト本人に確認する必要がある旨気をつけよう。逆に信託さえされていれば、技術と熱意次第でカラオケ配信は実現可能と言える。