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サンズが散ったぞ

早かったようで長かったNBAプレーオフが終わりました。なんと2ヶ月も戦ってたんだと。
我らのサンズは怒涛の快進撃でファイナルに漕ぎ着けたのものの、モンスターヤニスへの回答を見つけることができずファイナルの舞台で散りました。
死ぬほど悔しくて普通に涙しましたが、このロスターで優勝の一歩手前まで戦ったサンズの選手・コーチに最大限の感謝を伝えたいです。

さて、Phoenix Suns 20-21シーズンの所属選手について、ひとりひとり思い出を浮かべながら感想でも書いていこう。後からスタッツを見ただけでは思い出せないこともあるもんね。


クリス・ポール PG

所属1年目でチームの総合力を死ぬほど引き上げた選手会会長。クリポではなく去年のルビオのままならプレーオフで勝ち進むことはできなかったんじゃないかな。
同じ30代のクラウダーと共に若造軍団であるサンズに勝ち方のマインドを植え付け、特にエイトンの成長に大きな影響を与えてくれました。
年間40億超の契約って正直アホだろと思ってましたが、シーズンではブッカーを越えるエースっぷりを何度も見せつけ、これがスーパースターなんだなぁと納得しました。
もちろん来年もいてほしいですが、どうにか20M/yぐらいに値下げしてくれないかなぁ………


キャメロン・ペイン PG\SG

ペインは去年のバブルから加入し、8連勝の大きな助けとなりました。Gリーグや中国を経由しての突然の加入だったので、正直バブルの活躍をみても「確変だろうなぁ…」とさほど信用していませんでした。が、実際はサンズの6thマンとして安定した活躍を残してくれました。あのキャメロン・ペインがファイナル進出チームの6thマンって意味わかんないよね。こういうサプライズがうれしい。
ペインは21年で契約が切れるので、別のチームに移籍することもあり得ます。
サンズをすごく気に入ってくれてた感じだけど、このプレーオフの出場機会や契約額を考えると、出て行く可能性も十分あるんだろうなぁ。


イートワン・モーア PG

EAT ONE MOREで「おかわり」って呼びます。
ぺりかんズクラスタの方のTwitterを非公式リストに入れて覗き見しているんですが、ずっと長い間「モーア神!モーア神!」と仰ってたので、安い契約金でサンズに加入した時はすごくお得な気持ちになりました。
元々のプレースタイルをさほど知らないのですが、サンズでは何故かハンドラーを任され、開幕当初はボールの扱いに不慣れな感じでまったく神様のありがたみを感じることができませんでした。
結果的にローテからは外れることになりましたが、緊急時に出場するとそれなりに安定した結果を残すので、どうにか上手くローテに組み込めないかなぁとモヤモヤしてました。多分他のチームに移ることになりそうですが、サンズよりも適したチームが絶対あると思うのでこれからの盛り返しを期待したいです。応援します。

デビン・ブッカー SG

サンズの最古参、ケンダルジェンナーの彼氏、オールスターに素直に選ばれない、運転しない、ネクストコービーの座を遠慮する男、サンズのエース・デビンブッカー。
この一年はメンタル面で成長したなと感じます。元々顔に似合わず短気なようで、イライラすると不要なファールを重ねたり、無謀な1on1を仕掛けたりする暴走癖がありましたが、少しずつ落ち着いてきた印象です。いまだに暴走することあるけどね。
これからサンズのエースとしてチームを引っ張る立場になる時期に、大ベテランのクリポとタッグを組めたのは本当に本当によかったと思います。しかもこの歳でファイナルを経験。来シーズンのブッカーはとんでもない活躍をみせるよ!絶対!

ジェボン・カーター SG

『ジェボンカーターはワイのもの』で一世風靡したジェボン・カーターでしたが、今シーズンはローテから外れることになりました。タフなディフェンスと3ptを武器にしているジェボンですが、『ハンドラー×ウイング3枚×センター』を基本とするサンズのシステムの中では役割を見出せず、ベンチで過ごす時間が増えました。
僕はジェボンが大好きで独占したいぐらいなのですが、恐らくできることを増やさないと今後も出場機会はうまれないので、このオフは悔しさをバネに頑張ってもらいたいです。クリポが続投するならPGのプレーもどんどん吸収してほしい。BOSのスマートみたいになってほしい。




ラングストン・ギャロウェイ SG

前年ピストンズで平均26分出ていた男が単年2億ぽっちでサンズと契約。のニュースを見て「今年のサンズはちげーわ…」と武者振るいしたのを覚えてます。
典型的なスポットシューターであり、シーズン中盤まではローテに入って十分結果を残していました。特に十八番の4点プレーはチームを勢い付ける大きな武器の一つでした。
LACやMILのハイプレッシャーなディフェンスに対してサンズは3ポイントを打つことができなくなりましたが、ギャロウェイのようにクイックで打ち切れる選手がオプションで控えてるといいのに!と思ってました。最後まで出番は訪れず。来年は多分残らないだろうなぁ。普通にいい選手で好きでした。

タイショーン・アレクサンダー SG

今年のサンズで最も出番の少なかった若手選手!ほとんど試合にでなかったのでプレースタイルもいまいちわからん!ベンチで楽しそうにしてたのが好印象!来年もがんばれ!



ミカル・ブリッジス SF

ようやく日の目を浴びたミカル!めでたい!
僕は数年前からミカルについて「今後必ずオールディフェシブチームに選出される選手だ!」と息巻いていましたが、今年はようやくオールディフェンシブチーム一歩手前まで上り詰めました。
これまでは所謂3&Dと速攻で強みをみせていましたが、今年のサンズがハーフコートオフェンスを主体としたことで、芸術的なカットプレーや1on1からのプルアップシュートを武器に加え、いよいよサンズのアンタッチャブルなプレイヤーになりつつあります。
そしてなによりミカルは顔がかわいい。ルーキーの頃よりかわいくなってるぞ。



トーリー・クレイグ SF/PF

シーズンの途中、バックスとの金銭トレードによりサンズにきた有能SFです。実質無料。なんでバックスにハマらなかったんだろう。
クレイグの加入以降、ミカル・キャム・クラウダーと合わせてウイングの4選手を贅沢に使うことができるようになりました。他の選手に比べてオフェンスリバウンドの意識が非常に高く、サンズの躍進に欠かせないピースのひとりだったと思います。
シーズン途中に加入したので、ベンチやロッカールームでひとり浮いてるのでは?と映像を見て心配したこともありましたが、知らん間にミカルと仲良くなっており、顔に似合わぬ人懐っこさでチームに溶け込んでいて良かったです。
絶対来シーズンもいてほしいけど、どうなるかな〜。

アブデル・ネイダー SF

クリポと一緒にサンダーから加入したネイダー。名前すら聞いたことがあるか微妙なラインの若手選手で、クリポのオマケ程度に考えていました。しかしHCモンティは意外にネイダーを重用し、クレイグの加入&怪我で離脱するまでは少ないPTながらローテにも入っていました。
トレードが起こった時にOKCファンが「絶対サンズファンもネイダーを好きになる」とツイートしていましたが、ぼくもネイダーの熱い若さ溢れるプレーは好きでした。中々雑なんですけどね!
トップからドリブルでシュートまで持ち込むことができる選手がサンズに少ない中、ネイダーはそれが出来ていたので育成次第ではベンチからの得点源になるのでは?と思いました。でも、なんか契約が終わると普通に放出される気がします。


ジェイ・クラウダー PF/SF

去年ヒートでファイナルに出場したあのクラウダーがサンズに来たぞ!?頭おかしいのか!?

がまず思ったことです。ホント頼りになるベテランでした。クラウダーはコートに熱さと厳しさを持ち込んでくれました。緩みがちなディフェンス面を引っ張ってくれました。
たしか3年契約を結んだはずなので、あと2年はこの暑苦しさを見続けることができるんだねえ。
※一説ではスリーブが白いと好調で、黒いとあんまりよくないみたいです。

キャメロン・ジョンソン🍈 PF/SF

サンズ2年目だけど25歳!オールドルーキーでIQの高さが垣間見れるスマートな3&Dです。ポスタライズダンクもよく狙っていましたね。めちゃくちゃ好き。
でも、万が一サンズが今オフにトレードで補強を行うならキャムが駒に挙がる予感がします。実力、契約期間、サラリーを考えるとかなりお得な物件です。ていうか考えるとキャムぐらいしか出せる選手がいないよ。



デアンドレ・エイトン C

シーズンのエイトンはドラフト15位ぐらいでしたが、プレーオフエイトンにはドラフト1位を差しあげたいです。
華々しいプレーオフでの活躍の裏に、怪しいポジショニングやふと気が抜ける瞬間はありましたが、プレーオフエイトンがいなければAD、ヨキッチ、ヤニスを誰が守れたでしょうか。
来シーズン最も楽しみなサンズの選手です。プレーオフの集中力がずっと続くなら普通にオールスターに選出されると思います。そしてエイトンを圧倒したSASのユーバンクスとの再戦を早く見たい。



ダリオ・サリッチ C/PF

いぶし銀な仕事人!寿司屋大将!セカンドユニットを成立させるために不可欠な一人です。レギュラーシーズンで不甲斐なかったエイトンに代わり、サリッチが起用されることがよくありました。
プレーオフではエイトンの台頭と、相手ビッグマンとの相性の悪さからPTを減らし、その上ACLにより全休となってしまいました…。ファイナルではエイトンがいない時間帯に苦労していたので、サリッチがいてくれたら少しは結果も変わったのかなぁ、と思ってしまいます。でも怪我は仕方ない!来年も美味しい寿司を握ってください。

フランク・カミンスキー C/PF

去年サンズでのシーズンを終えた後、一度キングスと契約しています。ソッコーウェイブかバイアウトに至り、サンズに舞い戻ってきました。
ヘナヘナなシュートをどんどん沈めるので得点力は間違いなくあります。が、どのチームと戦ってもディフェンスの穴になるので使い所が難しい選手です。
今季はクリポやクラウダーを加え硬派な面々が並んだサンズでしたが、カミンスキーは近年のサンズの流れを汲んだ愛されるキャラクターを持っています。癒しですね。なおカミンスキーが可愛いと思ったことは一度もありません。顔が長いなぁとはよく思います。


ジェイレン・スミス C/PF

今年の一巡目ルーキー!メガネくん!ヒウィゴ
今季はほとんど出番がありませんでしたが、シーズン最終試合ではダブルダブルを記録しました。丁寧に育ててる印象です。来季サリッチが不在なので、ベンチからの戦力になってほしい。
僕はよくNBA2kをやるんですが、何故かスミスがファイナルMVPになっている姿をよく見かけます。伸びしろたっぷりです。カモン


バックス戦を見終わった後、完全な無気力状態に陥りましたが、重い身体で洗濯物を干し、このnoteの記事をダラダラ綴っているとすこし気持ちが楽になりました。気付けば4700文字も書いてました。子供の頃800文字の読書感想文を書くのに夏休み丸々30日使ってたなぁ、なんて思い出した。

センチメンタルな今の僕には沈む夕陽が沁みました。
優勝こそできなかったけど、今シーズンのチームが最高だったことは間違いありません。見てて気持ちのいいチームだった。サンズ優勝!

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