突然、流れ出すウェディングマーチ！

街中にいる子供達も、店のスタッフも、観光客も、早足で、ミニＦＭ局「人の夢と書いて儚いと読む」の“金魚鉢”と呼ばれる、いつもはＤＪが話してる、窓の前に集合だ！

そう、これは石巻で土日に行われる「人前結婚式」

今日の司会進行は、アマチュアアナでは一番の元気玉「悟空」さん。

「さぁ～！それでは、新郎・妊婦の登場です！」（お約束も、しっかり決まったところで…）

「失礼しました！新郎・新婦に、世界一でっかく、あったかい拍手を～！！！」

お二人のために、こんなに沢山の人達が集まってくれました！そして、ラヂオの向こう側にも何万人の…
え～とにかく、大勢の人間が二人の祝福の儀式を、いまか、いまか、と待っておりますので、早速おっぱじめます！


これは、リバーサイドホテルで、挙式と披露宴を挙げる前の恒例のセレモニー！

ラヂオ局のスタッフが、愛情と悪ノリを込めて、無償でやってくれる「人前結婚式」である。

今回は、「悟空」なので悪ノリ系に走ると、思われます…

その様子をご覧下さい！！！！！！！！

「…ａｎａｔａｗａ、ｋｏｎｏｍｏｎｏｏ、ｔｕｍａｔｏｓｉ、
ｔｏｍｅｒｕｔｏｋｉｍｏ、ｙａｍｅｒｕｔｏｋｉｍｏ、
ａｉｓｉｔｕｚｕｋｅｒｕｋｏｔｏｏ、ｃｈｉｋａｉｍａｓｕｋａ？」

夢男は、言った！　「誓います！」

新婦にも、たどたどしい日本語で、ニセ牧師の悟空は、聞いた！

答えは、もちろん…

「誓いません！」


…ひと呼吸おいてから、一同…

「え～～～w(ﾟoﾟ)w」の大合唱！ドリフのコントばりに、コケル者までいた(^O^)

悟空は、メゲナイ！こう、切り返した！！

「ｎａｓｉｔｅ、ｃｈｉｋａｅｍａｓｅｎｋａ？！」

「ごめんなさい、やっぱりダメ！あたし夢男が思うような、女じゃないの！」

真理は、続けた…「実は、あたし…子供がいるの！」

今度の一同の反応は、半々だ！「え～」と「お～」が混じって、街中に響き渡った…

真理は、真剣な顔で…「この春、小学校に入るの…」

もう、声を出す者はいない！

なんと、これだけ人で溢れかえっている石巻の街が静まり返り、不思議な静寂だけが…漂っていた…

ワン・フォー・オール！オール・フォー・ワン！！

有名なラグビーの監督の言葉だったと思う…それが脳のシナプスを遮ったような気がした…

この街は、一人は全員のために！そして、全員は一人のために！

固唾を飲んで、成り行きを見守ってる…

もちろん、冷やかしや、他人の不幸を楽しむ輩も居るのだろうが、今は詮索している暇はない！

真理は…

「あたし、妻子持ちの男に騙されて…17の時に、”和（かず）“を産んだの。皆に好かれ、その輪の中にいつも居るように付けた名前…今は、雄勝の祖母のところに…」

「ごめんなさい、夢男…騙すつもりじゃなかった…でも、あなたの笑顔を見てたら、このまま結婚する訳には…」

泣きながら、金魚鉢を出ようとする真理…

その左腕を掴んだ夢男…

こう続けた…

「すんません、悟空さん！あれ…お願いします！」

「あいよ！」


一度、扉の向こうに消え、戻った悟空の手に…
今日の青空のような“真っ青なランドセル”が握られていた…

夢男は、全てを知っていた！

「真理…三人で暮らそう！」


奇跡の街！石巻で暮らしませんか？


こんな素敵な話は、日常茶飯事！

ミラクルは、この街の得意技！

大絶叫で人生を謳歌しちゃえ！

年齢も、性別も関係ない！

自分も楽しみ、他人も楽しませる事が出来るなら、もう君は、この街の住人です！


ちなみに、夢男が和に買っておいた、最近は女の子にも大人気の、真っ青なランドセルは、立町の一本裏側の喫茶「魔女のふくらはぎ」の二階にある、「背負うバック専門店“ONBU”」に、取り揃えてございます！

是非、お立ち寄り下さいナ！


協賛 「立町一本裏通り」