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【言語化】教育実習🧑🏻‍🏫

(この記事は昨年11月に書かれたものです)

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ご無沙汰しております、Wataruです!


今回はこないだ終えたばかりの教育実習を今一度振り返り、言語化したいと思います。
教育実習に行く機会のない方も現在の教育界がどのようなものなのかイメージしていただけたら嬉しいです😊


         【目次】
  1. ざっくりと「教育実習」とは 
  2. 教育実習生に求められていること
  3. 担当教官との戦い
  4. さいごに



1.ざっくりと「教育実習」とは

まず教育実習について簡単にお話ししておきたいと思います。
教職課程を履修している大学生(教員免許取得を目指す大学生)が学校現場に赴き、実際に教員として働くことを[ 教育実習 ]と言います。いわば「インターンシップ〜教育編〜」だと思ってもらって構いません。私は中高(英語)の免許が必要になるので、母校であるT高校に3週間ほど教育実習をさせていただきました。

教育実習では、通常の授業だけに限らず教員の多岐にわたる仕事を受け持つことになります。

・HRの担当(連絡事項の伝達、LHRの運営)
・学校行事の運営
・部活動の指導(任意)
・朝の校門挨拶
・進路指導(進路ガイダンスなど)
・生徒指導             など...

これだけのことを受け持つため、朝7:30に出勤して夜は18:20くらいに学校を出る生活です。
(いやふつうに働きすぎだよ、教員。笑)
毎朝5:30に起きる生活。正直、ゆるゆるオンライン大学生活にどっぷり浸かってた私にとってこれはかなりのストレスでした。
おかげで最初の方はお腹が減らないなんてこともありました、、、。


また、学校現場にとっては教育実習生はかなりの荷物になります。普段、先生方がやられている授業の進行から遅れをとりますし、生徒達の面倒を見るので手一杯な先生方がさらにもう1人厄介ごとを抱えるわけです。
先生方(学校側)に決してメリットのある受け入れではないことはおわかりいただけたかと思います。


しかし、教育実習生はみな本気です。(本気であると信じてます。)
大学の4年間で学んだ教育に対する思いと知識を総動員させて臨む3週間です。そんな実習生が行う授業ですから当然、先生方にとっても学びや発見・気づきがあるものだと私は考えています。
(↑ここが理解してもらえない。学校側は「教育実習生=邪魔」というスタンスで、どうやったら良い教育実習の経験を提供できるんでしょうか。例え荷物であったとしても、未来の教員のために全力で受け入れていくことはできないのでしょうか。はっきり言って、受け入れる姿勢が中途半端なものなら安易に受け入れないでいただきたい。)

教育実習生は大学で最新の教授法を学び、ICT機器を活用した授業デザインについて模擬授業を通して学習していきます。
そんな実習生の授業から各先生方は最新の教授法を大学に行くことなく見学することができます。また自分の授業から一度身を置くことになるので自身の授業を見直す良い機会になるはずです。

教育実習は学校側、実習生双方にとって学び大きイベントなのです。
(ぼくはそう信じてます。)

ちょっと感情的になりましたが、「教育実習」がどのようなものなのかお分かりいただけたでしょうか。これを理解した上でこれから続く私の教育実習録を読んでいただけたらと思います。


2.教育実習生に求められていること

先ほど上述したように教育実習は学校側にとって負担になります。では、我々教育実習生に求められていることはなんでしょうか。

教員ではない我々はどう教育現場に貢献していけば良いでしょうか。


結論から申します。


生徒を第一に考えベストを尽くすこと。


これにつきます。
私は担当教官とかなりバトルを繰り広げましたが、それは全て生徒のためにベストを尽くした結果です。

例え、うまく生徒と関わることができなくても、授業がうまくいかなくても、周りの教職員に叱責されようとひたむきに生徒のために全力を尽くせば必ず最後は生徒が応えてくれるものです。

生徒のために全力を尽くすことが教育実習期間の中でできる教育実習生の最大の貢献だとぼくは思います。一人前の教員としてではなく、あくまで教育実習生として全力を尽くせば何か得られるものがあると感じました。


ほとんどの担当教官は、自分の授業スタイルを全く同じように教育実習生にコピーしてもらうことを望んでいます。自分の授業に自信を持って日々教育に従事しているわけですからね。しかしながら大学で教わる英語科教授法と実際の現場で見るそれとは違いがあります。(全部がそうとは言い切れませんが、、)座学で誰とも会話をしない英語の授業やウォームアップがない授業など、私たちが受けてきた授業を思い浮かべてもらえたら早いかもしれません。
最も驚いたことは自分が在校していたとき受けていた授業の形と4年後に教育実習生として見学した授業の形が全く変わっていないことでした。
これだけ英語教育のあり方が日々議論され変化を遂げているのにも関わらず、私立の学校にその変化は届かないんです。悲しい。

だからこそ、ぼくは今回の教育実習に臨むにあたって参加前から心に決めていたことがありました。
それは

生徒に「なぜ英語を勉強するか」を伝えること

でした。


自分が留学して感じた英語の重要さ、ヨーロッパを旅して分かったコミュニケーションツールとしての英語の必要性を今の高校生たちに必ず伝えたいと思っていました。

明日から実践できる英語への関わり方ではなく、から変えられる英語との関わり方を伝えたかったんです。

受験のための英語ではなく、世界で通用する英語を身につけてもらいたい。そう思って毎回の授業では5技能を意識した授業作りと世界に目を向けた授業づくりを行なっていきました。

全ては生徒のために。


次の章で話しますが担当教官とは本当に戦いました。その人が行う授業とは全く異なるアプローチで授業デザインをしていきました。教育に正解はないからこそ、自分なりの授業を精一杯表現したかったのです。

たかが教育実習生がなにでしゃばってるんだと思われたことでしょう。たかが教育実習生、されど教育実習生です。歳の近い高校生に自身の経験は必ずや響くとぼくは信じていました。だからこそたくさん準備して、常に生徒のことを考えて過ごした3週間になりました。
どのくらい彼らにぼくの思いが届いたかは分かりませんが、教育実習生としてぼくがやるべきことを果たすことができたという気持ちは大いにあります。



3.担当教官との戦い

まず、今回の教育実習で最もストレスを与えてきた元凶が担当教官になります。
(あくまで中立的な立場で書いていきますが少し偏った部分も出るかもしれません。悪しからず。)

決して悪い先生ではありません。
ただテキトーなんです。いろいろと。本当に。
その割に怒るときは怒る、そんな教官でした。


まず勤務開始して3日目。
私が他の英語科の先生の授業見学した際、その感想を実習日誌に自由に書いていました。見学させていただいた先生が直接みるわけではないので思ったことをそのまま書きました。主に「自分がもしその授業を担当するなら〇〇する」という書き方だったと思います。
すると担当教官がドタドタぼくのところにわざわざ来て、ぼくが書いたことについて怒りに来ました。

「これさ、何様だって思われるよ。」

正直何をおっしゃっているのかわかりません。大学では学期末に教授の授業に対して匿名で意見を書ける「授業改善アンケート」を課しています。自分の授業を100%客観的に見ることはできないからです。自分の行う授業が生徒のためのものであるならその受講者である生徒から授業改善、求める授業内容の意見を集めることは授業を行う者として最低限度の義務だと私は思います。
私立の教員という地位にあぐらをかき、生徒の考え・未来を考えず授業を行う担当教官の方が何様かと私は感じずにはいられませんでした。

他にも朝セブンでコーヒーを買い、職員室にある出勤簿に押印して控室に向かったら後日わざわざぼくにありがたいご指導をしていただきました。コーヒーを持って職員室に入ったことを他の教員がわざわざ担当教官に密告したため、そのようなステキなご指導をいただくことができました。何がいけなかったのか今一度改めて納得できる説明を添えてご指導いただけたら嬉しいですね。

他にも、自分の授業を見学されて指導してくださったのが「f」の書き順でした。ぼくの授業は大量の課題、改善点に溢れています。プロジェクターをより効果的に活用する方法や発問の方法、もっとわかりやすい説明の仕方など。これだけ多くの課題があるにも関わらず、そこに関する指導は僅かで「f」の書き順についての指導をしてくださいました。自身の指導力が不足している、人の授業を客観的に評価する力に欠いていることをご理解いただきたいと思います。

あと
・授業見学に来ない旨を事前に言わないこと。
・「日本社会で通用しない」の"日本社会"が何を指しているのか。
・「普通の実習生と違う」の"普通"は誰を指すのか。
・ぼくが初めて授業を行った際に「プロジェクター使うなら電気全部消した方がいいんじゃない?」ってわざわざ授業を止めになられたこと
→ぼくは手元が暗くなるのを避けるために教室前方だけを消していました。またしきりに後ろに座る生徒に声かけをして見えているかどうかの確認を行なっていました。にも関わらず一度任せた授業に担当教官はわざわざ授業を中断させて横槍をいれてきてしまいました。おつかれ。
・ぼくの教育実習録で記入した内容がぼくの許可なく職員室内で共有(勝手に見せる)されていたこと。

キリがないくらい挙げられるのですがいくら書いていてもイライラするだけなのでここまでにしておきます。

これだけ書いていますが僕に非がある部分もあります。6時間目の時間来てって言われたけれどいかなかったり、アクティビティーの時間が指導案に記載した時間より過ぎていたり。

ぼくも担当教官も互いに衰弱しながら戦っていました。なぜか周りの教職員はぼくが担当教官から色々言われていることを知っていて、職員室に入るのが億劫になる瞬間もありました。

おそらく私立の専務として学校の教員になることは将来1%でさえ可能性としてないです。

風通しの悪い環境。

これがどれだけ自分にとって苦しいものかを痛感する3週間でした。


4. さいごに

おそらくこの3週間の教育実習は僕にとって2度と忘れることのない経験になりました。

これまでのどんな3週間よりも一瞬だったと思います。毎日、目の前の仕事を全力でこなす日々。辛いことも楽しいことも嬉しいことも今振り返れば貴重な経験値になったと確信しています。

やはり将来的に「教育」という分野に関わりたいと強く思える実習でした。




最後にひとつ。


ぼくは初めて「人のために働くこと」ができました。

日々のバイトやディズニーのインターンは目的が自分のスキルアップやお金を稼ぐためでした。自分がより良い生活を送るため、どれだけ自分の価値を高められるか。
将来仕事をする理由も「自分のため」と考えていた部分があります。

しかし今回の実習は目の前の「高校生のため」強いては「日本の未来のため」に尽力していきました。

自分の授業を通して
新たな気づきを得てくれた生徒
海外に興味を持ってくれた生徒
英語をツールとして考えるようになった生徒
明治大学を志すと言ってくれた生徒
初めて英語が楽しいと言ってくれた生徒

自分の変化だけではなく
人の変化に気づきそこにやりがいを感じられるようになったことはこの教育実習の
最大の収穫と言えるでしょう。


ぼくも高校生のキラキラした眼差しに触れて
これからの未来により希望を持てるようになりました。ありがとう。


きっとこの日本社会を一歩前に進める力は
ぼくや彼らのような若い世代がもっているはずです。


謙虚さなんてクソくらいです。


どんどん前に出て自分を出していきましょう!


自分が描く未来、望む日本社会のあり方を
一生懸命表現していきましょう!!!





こんな長い文章にも関わらず
最後まで読んでいただきありがとうございました!😊



Wataru

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