林 将之

樹木図鑑作家・編集デザイナー・環境ジャーナリスト。樹木鑑定サイト「このきなんのき」所長。沖縄在住。日本や東南アジアの木を見て巡り、観察レポートやこぼれ話、木にまつわるテーマを写真や葉スキャン画像とともに記事にします。ネットサーフィンだけでは得られない詳細情報を発信します。

本土産と少し違って見える沖縄産樹木

幼少からの憧れの地・沖縄に移住して4年が経った。海や暖かい気候が好きで移住しただけではない。沖縄の全樹木を掲載した図鑑を作るという大きな目的のためにここに来て、2016年11月に『琉球の樹木』(大川智史氏と共著/文一総合出版)という形で達成できた。

 沖縄へ訪れた人なら分かるはずだが、沖縄の植物は本土のそれと比べて、何かが違うものが多い。もちろん、亜熱帯気候なのでざっと半数余りの樹種が入れ替わる

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冬の清里の森でインタープリテーション実習に参加

今年の2月27日、大学時代の後輩でインタープリターの村松亜希子さんに招かれて、山梨県北杜(ほくと)市の清里へ樹木観察に行ってきた。いや正確には、母校である千葉大学園芸学部生の「インタープリテーション論」に参加してきたのだ。[interpretation]とは、直訳すると「通訳」や「説明」。環境教育の分野では、自然を案内したり解説したりすることを指し、それをやる人をインタープリター[interpre

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謎の木「モンゴリナラ」=フモトミズナラを見に群馬・桐生市へ

日本には多くの樹木が自生していると言えども、正体不明という木はほとんどない。しかし、いまだに分類や起源がはっきりしない“謎の木”がごく少数ある。その一つが「モンゴリナラ」だ。いや、今は「フモトミズナラ」と呼ぶべきか。しかもこの木、山奥や秘境ではなく、地域は限られるが人里近い雑木林に生えているから驚きだ。

 愛知県や岐阜県の低山に、モンゴル〜朝鮮半島などに分布する「モンゴリナラ」らしき木があるとい

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野生ツツジが咲き乱れる群馬・赤城山の樹木リストと初夏の花

6月11〜14日、群馬県の赤城山(あかぎさん、あかぎやま)で樹木観察をしてきた。赤城山は、最高峰の黒檜山(標高1827m)を中心とした火山の集まりで、富士山に次いで広い山裾をもつといわれ、日本百名山にも選ばれている。山頂付近には大沼、小沼と呼ばれる湖のほか、覚満淵(かくまんぶち)という湿原もあり、遊歩道も多く、自然観察にうってつけの環境だ。

 赤城山といえば、野生ツツジの個体数&種類が多いことで

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