覚満淵全景4

野生ツツジが咲き乱れる群馬・赤城山の樹木リストと初夏の花

 6月11〜14日、群馬県の赤城山(あかぎさん、あかぎやま)で樹木観察をしてきた。赤城山は、最高峰の黒檜山(標高1827m)を中心とした火山の集まりで、富士山に次いで広い山裾をもつといわれ、日本百名山にも選ばれている。山頂付近には大沼、小沼と呼ばれる湖のほか、覚満淵(かくまんぶち)という湿原もあり、遊歩道も多く、自然観察にうってつけの環境だ。

 赤城山といえば、野生ツツジの個体数&種類が多いことで知られ、春〜初夏にかけてアカヤシオ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、レンゲツツジ【下写真】、ヤマツツジ、サラサドウダンなどの花が次々に咲き乱れ、クサタチバナやクリンソウなどの草花も彩りを添える、らしい。

 僕が赤城山を訪れるのは13年ぶり。薄れた記憶をたどりながらレンタカーを飛ばすと、そこには爽快なダケカンバ・ミズナラ林が広がっており、次々と現れる多様な樹木にかなり感激してしまった(※注:沖縄移住5年目の筆者が、鬱蒼とした常緑樹に見慣れてしまっている影響も大きいだろう )。半年前から決まっていた今回の訪問は、レンゲツツジやシロヤシオの開花タイミングを目指して訪れたのだが、その結果は・・・

 滞在4日間の赤城山で観察できた花と樹木リストを詳細レポートします。

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