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「ホストファザーがくれたもの」Say YES, And Take The Opportunity

関西大学文学部のAYUです。
私は2022年度に半年間、認定留学でカナダのノバスコシア州にあるセント・メアリーズ大学の語学学校に留学しました。現地では語学学校のクラスの他に、現地の学生に混ざってバレーボール部に参加しました。

留学先では多くの人に出会い、様々な進路を目指している人たちに出会いました。
中でもとても貴重な出会いだったのはホストファミリーです。彼らと過ごした時間は、家族愛に溢れ、毎日を惜しみなく楽しみ、沢山の挑戦で満たされていました。
そしてそんな家族の一員、ホストファザーから学んだことは、私の人生において本当に大きなものになりました。

「留学」への想い

私は、幼少期から挑戦や興味関心が絶えないことを家族に「変わっている」と言われ、海外には旅行以外で行かない環境で育ちました。それでも、ずっとずっと小学生の頃から夢見た海外生活を、やっとの思いで叶えたのがこの留学でした。だからこそ、渡航に際して、恐怖や心配なんてものは一ミリもなく、ただただ楽しみでしかありませんでした。

ホストファミリーと出会う

そしてついに叶えた留学で、大切な存在となるホストファミリーに出会います。5人家族とドイツからの留学生(高校生)が暮らす家での生活が始まりました。日本人の受け入れはなんと6人目。日本の文化をよく知り、たくさん話しかけてくれるキッズたちやファザー、毎晩レストランのように美味しい夕食を作り、パンを焼くマザーのおかげで、すぐに生活に慣れることができました。

そして、このファミリーにとって私の好奇心は「普通」で、それどころか「もっと挑戦だよ!」「外に行こう!」と言われることもありました。特にホストファザーは、たくさんの挑戦をし続けて世界中を回り、今でも夢を持ってそのために努力を惜しまない人です。そして、沢山の愛を家族や友人に注ぎ、ハリウッドやオリンピックの監督にも友人がいるほど、大勢の人から愛される人です。私はそんなホストファザーの背中を見て、「あぁこんな大人でありたいな」と強く思い、半年という短い期間でも、沢山のことをファザーから学ぼうと決めました。

ファザーがくれた「言葉」

それまで自室で過ごしていた時間を家族が集まるリビングで過ごし、就寝する直前までファミリーと過ごす時間を大切にするようになりました。夜中までファザーやマザーと、色んな話をすることもありました。
そしてある時、「あゆ、これは大事にするといいと思うんだ」とファザーが教えてくれた言葉が、サブタイトルにした「Say YES, and Take The Opportunity.」です。「時間や忙しさ、めんどくささなどを理由に、人生の転機となるかもしれない機会を逃さないように、沢山のことに挑戦するんだ」という意味が込められています。実際にこれを実行し、生活の中でもその行動力を見せてくれた人からのこの言葉は重みがあり、今でもずっと大切にしています。ファザーは、帰国後就職活動があり、将来に安定をとるか冒険を取るか迷っていた私を、たった一瞬で「冒険を取らない選択肢以外に何がある」と思わせてくれる人でした。

ファザーがくれた「経験」

ファザーがくれたのは言葉だけではありません。夏には、バーベキューやムービーナイト、パーティーを毎月のように開催してくれたり、時には月に3回サーフィンに連れていってくれたりと、沢山の経験と、様々な人と話す機会もくれました。なかでも友達家族、5家族と共にサーフィンとキャンプに行った日に見た大西洋から登る朝日は、今までで一番綺麗で、たまたま居合わせた方と思わず笑顔になっていました。

留学前後の将来像の変化

彼らに出会う前の私は、様々な理由をつけて本当にやりたいことは、夢のまた夢だと決めつけていました。しかし、「ホストファザーがくれたもの」によって、すぐに結果を出そうとするのではなく、人との出会いを大切にして一歩ずつやりたいことに近づいていく道があることを学びました。
5年後、10年後に今やりたいことを叶えられる可能性が僅かでも、20年、30年経つと叶えられているかもしれない。将来やりたいことを今決めてしまわなくても、今やりたいことに取り組み、そこで出会った人や考えを取り入れていけば、たった21年生きて目標にしていることよりも楽しいことに出会えると思うようになりました。

「家族」という存在が持つ力、「挑戦」の面白さ、「出会い」の大切さを教えてくれたホストファミリーにいつかまた会えた時、胸を張って「私は今こんなことをしてるんだ」と言える道を歩んでいきたいと強く思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

ホストファミリーとの写真は載せられないのですが、日々アイスホッケーやスポーツに溢れた生活をしているファミリーが、スポーツ用品の会社からサプライズされた時の動画がYoutubeにあるのでご紹介します。
カナダ・ノバスコシア州、そして私の大好きなホストファミリーと彼らと過ごした時間が少しでも伝わると嬉しいです。

AYU