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アニメ業界の就職セミナー行ってわかったこと&僕がアニメに対して思っていること


こんにちは。とある大学三年生です。

都内で某クリエイティブ業界専門就職サイトの就職セミナーが開催され、アニメ業界4社のプレゼンテーションが行われました。

このセミナーでわかったこと→疑問に思ったこと→僕個人がアニメに対して感じていること

という流れで感想を書いていきます。

自分に対して書いた自己分析的な文章です。



ツンデレチックに言えば、

べ、別にアンタのために書いたんじゃないんだからねっ!!!

と、なります。

あ、でもアニメに救われたってくらいにアニメ好きな人には読んでほしいかも。僕もそのうちの一人なので。



わかったこと


1、アニメ制作会社は上がいるのね。

 アニメ制作会社は大企業の子会社だったり大企業のグループに所属していたりして、アニメ業界と言えど名のある企業とつながっていることがある。

2、アニメ制作会社オリジナルのIP所持の有無

 キャラクタービジネスが行えるかどうか。「コンテンツはライセンスビジネスじゃ!」と某先生が言っていたし、やはり自社が版権を所持していることは強みになるんじゃ。(マングローブェ…)

3、アニメーション生産工場としての機能

 アニメ制作会社と言っても1社で生産できるアニメの量には限りがある。どのくらいの量の仕事を請け負うかによって忙しさの度合いも制作会社によって違うはず。また、CGは超請け負う!などと特色がある制作会社もある。

4、新しいことへの寛容度

 新しいアニメーション制作技術への寛容度。フルデジタル製作やAI活用など。といってもAIとか最近注目されている技術がアニメにどう活きるのかまったくわからないけど!3DCGとは別問題?



疑問に思ったこと


1,大企業とのつながりがあると何がいいんだろ。

 大企業と制作会社は互いにどのような影響を与えあっているのだろうか。また、大企業側に就職した場合、アニメ制作会社にどのように関われるのか。逆もまた同様に疑問です。

 (ADKとそのグループ所属のアニメ制作会社ゴンゾは互いに補完しあえるらしい。製作委員会がなんちゃら。詳しくは忘れた。)

2、誰がアニメ制作会社に対して金を払うんでしょうか。

 製作委員会に参加する会社はどこがいるのかしっかり把握してみないと。あと新しい資金集めの方法。(あーこの世界の片隅にのクラウドファンディングみたいなのかしら)でも製作委員会に加入する会社はそりゃ権利を使いたいのだろうけど、意思決定のプロセスとかは調べてもあまり見つかってないんですよね…)

 (お菓子→おもちゃ→DVD→次は? 海外資本で作ることはある。ex)詩季織々?)

3,お金をどうやって回収するんだろう。

 円盤が主役の時代はほぼ終わりなのでしょうが、それにしても今後は多方面に展開した内のどの部分から金を回収していくんでしょう。

4、日本のアニメ作品をどう伝えていくのでしょう。

 クールジャパン!アニメ!って言うけれど、アニメは日本だけのものではなくて。ディズニーだってピクサーだってアニメですし。また、深夜アニメだけが日本のアニメなのではない。地球全体を見渡したとき、日本のアニメとは一体どのような特徴を持っているんでしょうか?(←大学の授業でちょろっとやりました)その特徴を理解した上でどう発信していくんでしょうか?

5,自分がやりたいことを成すにはアニメ業界のどの位置を目指せば良いのか

 自分がやりたいこととはオリジナル作品の企画です。作品の世界観を創出したいです。また、世に出る作品の魅力を発見し、広めたいと思っています。あとでアニメの魅力についてお話するのでそちらを御覧ください。



僕個人が感じたこと


1、「アニメが好き」を言語化します

 自分が色々とアニメについて話す前に自分にとってアニメが好きとはどういうことだったのかはっきりさせたいと思います。

すみません唐突ですが、僕とアニメの歴史を軽く語らせてください。

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僕とアニメの運命的な出会いは僕が中学生のときでした。深夜にモンハンの番組を録画して、その番組の最終回が終わった後、同じ時間帯に放送されていた番組がアニメでした。(戦国乙女~桃色パラドックス~ってやつです)

深夜アニメがおもしろくて仕方なかった中学時代。アニメに逃避した高校時代。自分にとってのアニメを再定義しようとした大学生時代。

僕の青春は9割がアニメでした。あと1割はラノベとか音楽とかでしょうか。

だから、僕はアニメが好きって気持ちは揺るぎないと信じてました。

それなのにあの日感じてしまいました。僕って本当にアニメ好きなのかな?って。

それは大学のアニメーションに関する講義でとあるアニメを見た時抱いた疑問でした。

確か『Street Music』という名前の海外で制作された作品でした 。

物語性も大してあるわけでもなく、ただ絵がぐにょぐにょ変化しいろんな物体にどんどん変化していくだけのアニメでした。

そのアニメは、それはそれは僕が慣れ親しんでいたアニメとはかけ離れていて、とにかく謎なアニメだったのです。

ほんの少し前にはアニメの授業だからって目を輝かしていた自分がいたんですが、そこにはアニメが好きだと思っていたのに見させられたアニメを面白いと思えない自分に対するショックを隠せない自分がいました。

それ以来すっかり考え込んでしまいました。自分はなんでアニメが好きだったんだろう、と。

そうやって考えて、僕は一つの答えにたどり着きました。僕が好きなのはアニメではなく、アニメーションという形で表現される「物語」や「世界観」が好きだったのだな!と。

振り返ってみれば、本を読むのも知識を得るためというよりも物語を楽しむためだったし、音楽を聞くのも、そのアニメの関連音楽を聞いてその作品の世界観に浸りたかったからなんだなと。自分がゲームのサントラなど歌詞のない曲も好きだったことにも話がつきます。

そんな感じで自分の中で結論が出せた後、改めて授業のアニメーションを見てみました。

先生曰く、「絵が動くこと、ただそれだけのおもしろさがアニメーションの根底にはある」そうです。「アニメのナンセンスな部分を含めてこれがアニメーションなのだ」と言っておられました。先生は「表現」としてのアニメついて本当に大事なことを仰っていたのだと僕は感じています。

結果的に、僕はこの授業を通じてアニメがさらに好きになりました。アニメーションという表現自体も。これまで見てきたみたいな深夜アニメも。

そして、改めてアニメって良いなあって思いました。

ってな感じで本筋に戻ります。

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この話からももわかるように僕はアニメも好きですが、僕が本当に好きなものはあくまで物語や世界観だったのです。アニメは「アニメーション」という表現とアニメの内容である物語の2つに分離できます。これまでの僕の「アニメが好き」はこの2つをごっちゃにしていたんですね。だから、大学の授業で見た「物語」を内包しないただの「アニメーション」に対して違和感を懐いてしまったんです。

ここでお前にとってのアニメってそんなもんだったんかって思われた人がいたらそれは誤解です。

僕はやっぱりアニメがめっちゃ好きなのです。

アニメが素晴らしいと思うのは、絵が動くこと、その絵の中では表現できないものはないこと。そして、曲やその他諸々の要素によってより強い世界観を成り立たせている点です。小説や漫画単体に比べて多くの刺激によって表現できるんですよねきっと。一つの物語・世界観は様々なメディアによって表現され、相乗効果で一気にどかーん!と跳ね上がっちゃうみたいな。文字だけ、音だけ、絵だけじゃだめみたいな。

まとめ:僕が大好きなのはアニメ―ションによって表現される物語です。僕の心は物語によって動かされてきました。しかし、アニメ―ションが嫌いというわけではないです。僕は、物語の世界観の表現方法として、また、小説や音楽等と同様に奥が深い表現方法の一つとして、アニメ―ションがとても大好きです。


2、なぜアニメだったのか

 ふぃ~~アニメに対する僕の思いがはっきりすることができました。でも物語を伝えるメディアって漫画、ゲーム、小説、音楽など、物語を表現する方法はアニメ以外にもありますよね。では、僕がずっとアニメばっか見ていたように、沢山の人がアニメにハマるように、なぜアニメは大きな影響力を持つんでしょうか

2-1、深夜アニメの放送と思春期の子供の関係

 ここでのアニメとは深夜アニメを指します。子供にとっての娯楽ってたくさんあると思いますが、その中でも漫画買うのにお金かかるし、ゲームなんて子供にとってはお年玉でしか買えないレベルです。その点アニメを視聴するコストは0円です。また、アニメは深夜に地上波で放送されます。そして子供を持つほとんどの世帯にテレビはあります。つまり、子供がアニメを見る環境が整っていることがわかります。あと一つの偶然が起きれば、子供はアニメと出会うことができます。夜更かししたり、番組表で見つけたり、僕みたいに偶然録画できちゃってたり。最後のピースが埋まれば、二次元への扉は開かれるんです。深夜アニメは良い意味でも悪い意味でもちょっと過激(物語的にも肌色的にも)です。その過激さに子供の好奇心が惹かれないわけないじゃないですか。さらにアニメの本数が多いこと関係していると思います。1クールに十数本放送されるので楽しいんですよねいろんな世界に触れられて。飽きない。まとめると、アニメと出会う環境は用意されていて、出会ったが最後、アニメは子供の底なし沼のような好奇心を埋める最高のツールとなるのだと僕は考えています

2-2、アニメってそもそもメディアミックスされてるから(=総合芸術)

 ここでのアニメとは産業アニメのことを指します。アニメっていえば、オープニングソングとエンディングソングがあってがキャラが喋ってて…というものを想像すると思います。僕もそうです。でもアニメをただ「絵を動かすもの」とだけ定義するなら、音が入ってる時点で違うやん?でもキャラの声とか効果音とか、音入ってなきゃ物足りないやん?だからアニメを絵の動きと音セットで考えるた場合、それは小説や漫画よりもより強く五感に訴えてくるからアニメって作品として強いんじゃないかなと思います。

2-3、アニメの力と受動的な視聴者

 アニメって大衆的なんじゃないかと思います。つまり、とても視聴しやすいんじゃないかと思います。あるシーンを切り取り再構成する機能が、どの媒体で表現するかに関係なく作品全てに当てはまるとしたら、アニメという表現方法はそれに加えて物事をわかりやすく表現する力が高いと思います。というのも、アニメは基本「絵」です。絵は物事を抽象的にも写実的にも表現できます。また、目に見えないはずの「概念」も扱いやすいです。伝えたいことを直接的にも間接的のも表現できます。絵のタッチやキャラクターによって雰囲気を柔らかくも固くもできます。そして、なんといってもアニメ刺激を受け取るのに、脳でイメージを補う必要性が低いと思います。アニメは細かい描写まで舐めるように見なかったら基本眺めてるだけですが、文字だけの小説なんかは頭で想像しながら読まなきゃいけません。それが疲れる原因だと思います。まあアニメでも速度が調整できないって点はありますけども。視覚的な情報を詰め込みすぎると脳が追いついてこなくなります。疲れてる時は濃いストーリーを追いかけなきゃいけないアニメを見たくなくなります。ほんわかした日常系が見たくなります。


3-1、これからのエンターテイメントとアニメの未来 

アニメはだんだん広告のような機能をより強く求められていくのではないでしょうか。というかアニメは映画とは違って昔から広告みたいなものでしたね…。アニメってお金も人もたくさんかかってますし、アニメ化決定!は大きなニュースになりますし、やっぱりアニメというものは作品が知れ渡るきっかけになりますよね。


3-2、アニメが描く現実

アニメが扱う内容についても昔と変化してきましたよね。

昔は如何に現実とかけ離れるかが二次元の良さだった気がするけど、最近は如何に現実を表現するかって傾向が出てきてて。リアリティーってやつでしょうか。

まあこれはいつしか大学のセミナーで聞いた話がネタです。昔のアニメはまあ言っちゃえばファンタジー系で最近は現実っぽくなってきてると。

アニメーションドキュメンタリーってやつも増えてきて。物語の現実を切り取る力。現実を切り取って再構成していく力。それがアニメと相性が良いと。

ライブイベントも重要になってきてますよね。二次元が三次元と混ざって広がっていくような感触です。

最近出会った少女☆歌劇レヴュースタァライトってコンテンツとかVtuberが特にそうです。聖地巡礼もそう。

 スタァライトのキャラと生身の人間の一体感?同一性?親和性の高さですよ。バンドリもそう、見てないけど。ブシロードの木谷さんってすごいなあ。

聖地巡礼だってもとは現実世界にアニメの断片を見つけに行くもの?でしたし。そもそも旅って現代では非日常を求めるためのものですし。

コンテンツの組み合わせが鍵なんですよねもう。どう組み合わせるかはまた考えないとなんもって感じですけど。


まあとりあえず、アニメの可能性ってすごく広がってるんだなあって感じです。既存のメディアミックスに加えてリアルイベントとも組み合わせると可能性は無限大ですよね。


4、僕がしたいこと

僕がこれからどのようにアニメと関わっていきたいかというと

 ・どんな形であれアニメの良さを広げていきたいですし、必要な人に届けたい。行く行くは本のアニメの発展に貢献できるようになればいいなあ。

 ・必要な人達っていうのは生きづらさを抱えている人たちのことなんですけど、作品をを絡めるカタチでよりよくすることができればいいなあ。

 ・そして、自分の思いを詰め込んだ作品を作りたいなあ。絵も音楽も作れないし、今は文字を打つことしか出来ないけど。そういう道はないことはないんですよね。


以上、僕のアニメに対する思いでした。全く良いことは書いてないけど今の僕が持っているアニメへの思いを書きました。それでもまだ言葉に出来ないことがある気がしていますん…

でもはじめてこんなに自分の気持を言葉にできたので超嬉しいです。!


6,000字超えてた!(まとまってないだけ) たくさん書けて嬉しいなあ。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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