胸に刺さったナイフを抜けずにいるの　抜いたその瞬間飛沫を上げて涙が噴き出すでしょう？

封じ込められていた感情の良い比喩だと思った。

我慢しすぎて噴火してしまう感触や、その様子をもう自分ではどうしようもないってことをわからせるような言葉だと思った。

＊

明日になれば治まるような胸に突き刺さる棘の行方 知らんふりして見ないようにして気付いたら戻れないような気がした 昨日も同じこと考えて結局こんな夜過ごして それでも嫌な感じじゃなくて きっと誰も知らない言葉が今僕の中で渦を巻いてずっとloop,loop,loop,loopして 吐き出そうと声を出してみてもうまくいかない　My heart beats faster 　Night diver

これも抑圧の曲。何かが刺さるというイメージを利用している。

何かを動けなくするためには、檻に入れたり、縛ったりといろいろあると思うが、刺すというイメージを利用する心理とは如何なものか。

でもすごくわかる。刺さるが正しい。

＊

本当は倒れそうですごく怖かったよ バカみたいにはしゃぎたてて平然を装っていた 夢ばかり語っているように見えたかもしれないけどそれしかできなかったんだよ カッコつけるしかないような有り様で 手を延ばしても掴めるものなんてない 現実と夢の間で必死に立っていようとした

この曲は神すぎて最後までぜひ聞いてほしい。

子供心に語ったような曲。素直すぎるから逆に響く。強く深く。残り続けるようで…でゅほひ

これはねえ、自分の中に「あ、俺、今まで踏ん張っていたんだ、負けないように」という事実を教えてくれる曲ですね。

＊

ジャンルは違うけど好きな曲

貴方を喪くし続けているから

この曲は、何を賭しているかが壮大な気がします。星を賭けている。何と引き換えにそれを取り戻そうとしているのか。それが盛大ですごく感動します。世界を引き換えに何かを取り戻そうとしている。この曲は世界を変えようとしているので、それから放たれた波動が等しくも自分にヒットして感じさせてくれたかのようなイメージ。

まとめ

これ全部「悲しい」「悲しみ」が入っているんですよね。

それをどう扱っているんだろうってところが一番大事なんですけど。

King Gnu Prayer X は、悲しみが生まれたときの一部だったから、それを取り除こうとしたら自分じゃなくなっちゃうんだよ。ってことを伝えているような気がして、

Night Diver は、後悔と循環思考のぐるぐるLOOPを綺麗に描いたもの、

本当の音は、強く生きたいとうそぶく空っぽの力をかくんと膝がっくんしたみたいだし、何より力んでいた拳が抜けるようにっていう話なのようで。

そう感じました。

これからも曲紹介していくので良かったらご覧ください