人間関係
Inspiritブログ部のお題。今回は「人間関係」です。
人間関係とは、人と人との繋がりです。
繋がりとはどのようなものか。と考えて浮かんだのが、9月に参加したInnerActressCampでした。
人と人との間にある繋がり。それは、その人に対して、自分がどのような人物であるのか。その役割を決めることでもあると思います。
家では、私はどのような人物なのか。職場では? 初めて会う人に対しては? 知り合いに対しては?
「私」は、どのような人物であるでしょうか。
InnerActressCampとは「誰かの心を動かすためのリアルな表現力を磨く演劇ワーク」を行うものでした。
普段、自分が言わない言葉だったり役柄が自分とは全く違っていたりと、最初は違和感を覚えました。
違和感があるということは、私はそんなんじゃない、と言っているのと同じです。
私はそんなこと言わないし、そんな経験はない。だから、できない。
そう思っているうちは、その人を見たくなくて目を逸らしているだけでした。
演じる役がどのような人物であるのか。背景は? この言葉を出すまでに、どのような流れがあるのか? 言葉を交わしている二人が、どのような関係なのか。
その人自身を真っ直ぐに見なければわからないことだらけでした。
その人を見て、声を聞いて、場に流れるものを感じる。
今、何が起こっているのかを感じながら、自分のありようを創っていく。
それが、私がInnerActressCampで知ったことでもあります。
全く自分と違う人物を演じるのは面映ゆくもあり、楽しくもありました。
自分には「ない」と思っているということは、「ない」と思っているものを認識しています。認識しているということは、自分にはそれが「ある」のです。
ピーマンが嫌いなら、それがピーマンだと知っていないとよけられません。
認識した時点で、それまで私に「ない」ものが「ある」ものになります。
あるものは、違和感なく出てくるようになります。
演劇ワークの台詞で、マジで、という言葉があり、始めは違和感がありましたが、二日目には違和感も消え、今では気づくと口から出ている状況です。マジで。
自分を変えたいという時に、環境を変える、付き合う人を変える、と言われることがあります。
自分が日常で演じている役割は、それはもう自然と馴染んでいて違和感もありません。長くいる場や多くの時間を過ごしている人の間では、どのような自分であるのか、自動で役を割り振っています。
その役に違和感を覚えた時、はじめて変えたいと思います。
そのためにできる手っ取り早いと思われる方法が、環境を変え付き合う人を変えることです。
環境が変われば、馴染んでいる場から見知らぬ場に変わり、場について知ることからはじめ、自分が演じたい役も見えてきます。
付き合う人が変われば、自分はこうであるという思い込みから解放されやすくなり、小さなことからでも動けるようになっていきます。
何かを変えたいと思った時に気をつけた方がいいなと思うのは、そのことについて聞く時には、知っている人、実際に体験している人に聞くことです。
自分と同じ環境にいる人に聞いても、返ってくるのは自分と同じ答えです。おそらくそれは、今のままでいい、安定を望むのであれば、という答えです。
聞きたいと思った時には、自分にとってベストな人に会えると思いますので、タイミングを信じていただければなと思います。
今回のお題で考えたことは、人間関係とは、自分の役割で決められるもの。その役割は、固定されているわけではなく、変えられるもの。
そして、自分を許していくことではないかと思いました。
変えられない、変えてはいけないと自分に科すのではなく、変えられる、変えてもいいのだと自分を許していくこと。
そんなこと私は言わない。そんなところ私にはない。と目を逸らしてなかったことにするのではなく、
そんなこと言うかもしれないね。そんなところも私にあるかもね。と許していく。
許していくことで、縮こまって固まっていたものも、ゆるんで広がっていくのではないかと思います。
ここまで読み進めていただきまして、ありがとうございました。
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