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今ここ

Inspiritブログ部のお題。今回は「今ここ」です。

今ここというのは、今、この瞬間のことです。

そして、「今ここ」を意識していただきたいなと思うのは、心がざわついている時や問題だと思うことがあって焦っている時などです。


現実とは、瞬間の積み重ねです。

記憶からなる時間の流れは、連続していて途切れることはありません。

それは、今この瞬間の連続である細切れの断片をつなぎ合わせて、一片のフィルムにして再生しているようなものです。


現実で問題が起こった、と感じた時。

その問題は、記憶のフィルムから過去の同じような事例を探し、照らし合わせた結果生まれています。

過去に同じようなことがあった。その時はこうなった。だから今回も似たようなことになる。それは問題だ! となります。

過去に照らし合わせるものがなければ、その出来事に引っ掛かりを覚えることもなく、ただ、そうなんだ、と通り過ぎていきます。

そして、この時はこんなことがあった、と記憶のフィルムに付け足されます。

過去だけでなく、未来に対する不安も同じです。

現在再生されているフィルムから想像される未来は、現在の状態に左右されます。

今、不安であれば、未来も不安しかありません。

記憶のフィルムを検索する時、何に影響されるかというと、現在の状態です。

現在、不安を感じているなら不安な場面を、喜びを感じているなら喜びの場面を検索して見せてくれます。


断片である瞬間だけをみれば、ただ出来事が起こっているだけです。

その物事に解釈が加わることによって、喜ばしい出来事になったり問題となって頭を抱えることになったりします。

焦っている時というのは、湖に石を投げ入れると波紋が広がるように、本来は凪いでいて湖の底にある答えが見えるのに、焦りという意思を投げることによって見えにくくなっています。

そんな時に意識していただきたいのが、今ここです。

焦っている状態で下した判断は、落ち着いている時にする判断よりも鈍っていることが多いです。

今この瞬間に立ち返って、波立っている湖面を凪の状態に近づけます。

波が落ち着いて湖底が見えれば、問題だと捉えていた出来事の別の側面が見えてきて、思いついたものとは別の答えが浮かんでくるかもしれません。


今ここを意識する方法はいくつかあります。

・呼吸に意識を向ける(様々なことが頭をよぎりますが、よぎるものはそのまま、浮かぶこともそのままに、息が入っていく、息が出ていくのを感じます)

・自分の感情や思いを出していく(私は怒っている、イライラしている、など、紙に書いたり口に出したりします)

・書く(絵や文章など、思いつくままに書き出します)

・歌う(好きな歌を歌う)

など、方法は様々なものがあります。

その時々に合った方法があるかと思いますので、いくつか試していただければと思います。


ここまで読み進めていただきまして、ありがとうございました。


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