私の好きな言葉とその理由
Inspiritブログ部のお題。今回は「私の好きな言葉とその理由」です。
私が好きな言葉は「かなしい」です。
同音異義語というものがあります。
例えば、いきる。
いきるー生きる、活きる
生きるは、運動・呼吸や活動を続けてこの世にある。命を保つ。
活きるは、そのものの持つ効果が十分に発揮される。
他には、いらい。
いらいー以来、依頼
以来は、その時から今まで。この後。
依頼は、何かをしてもらうように人に頼むこと。
というように、発音は同じでも意味が違う言葉が同音異義語です。
かなしいという発音で思い起こされるのは、悲しい・哀しいという言葉だと思います。
悲しい・哀しいの意味は、取り返しのつかない事どもを思い続けて・泣きたくなる気持ち(絶望的な感じ)
悲しい環境にある主人公の気持ちに共感される様子。
などの意味があります。
その他にも、かなしいと発音する言葉があります。
それは「愛しい」です。
いとしい、と読むところですが、愛しいと書いて「かなしい」とも言えるのです。
これは、私が辞書を開いている時にたまたま見つけた言葉でした。
悲しい・哀しいの隣に、愛しいがありました。
意味は、しみじみといとしい感じがする、です。
私は愛しいと哀しいを同じ音として発音できること、その意味が感情を意味していると知り、だからなのかと腑に落ちるところがありました。
感情は、表面的には喜怒哀楽のうちの一つしか出ていないようにみえます。
怒りの感情で満たされている時には、他の感情がないように思えます。
ですが、表面的にはみえていなくとも、他の感情も存在しています。
100%のうち、70%が怒りだとしたら、20%は悲しみ、5%が喜び、5%が楽しみというように、割合は違えと感情は存在しています。
かなしいという一つの言葉から、感情は喜怒哀楽のどれか一つで成り立っているのではなく、全ての感情が割合を変えて含まれているものなのだと、改めて思いました。
悲しく思いを馳せるのは、そのものを愛しいと思っている、思っていたから。
愛しいという思いに、悲しいという思いが含まれている。
愛しく思うからこそ、悲しみが生まれる。
悲しみに暮れている時には気づかないかもしれません。
けれど、悲しみが過ぎた時には、同じ「かなしい」でも、愛しいを思い出すことができる。
愛しいを思い出すための種となるものは、自分が既に持っているのだということを知っていられれば、過ごす時もそう悪くないのかもしれません。
終わりのないように感じられるものはいくつもありますが、終わりが来ないものはありません。
終わってしまったと悲しくなっても、悲しみは愛しさの中にあることを思い出して、生まれた種をまた愛しく思いながら育てていけるようになる。
そのために、かなしいという言葉は、悲しいと愛しいという、一見反対の意味に思える言葉が同じ音で呼ばれるのかもしれない。
そんなふうに、辞書の並びに隣り合う「かなしい」を見て思いました。
辞書で見つけた時から、私は「かなしい」という言葉が好きになりました。
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ここまで読み進めていただきまして、ありがとうございました。
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