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はりぼて

幼稚園のころ、冬に作品展が開かれていました。
今でも覚えてるのは、年長の時につくった雪だるまの貯金箱とマフラー。

風船を膨らませて、ボンドに浸した和紙を張って、張りぼての雪だるまを作りました。楽しかったの覚えてる。
そしてマフラーは小学生の時使ってたけど、雪だるまを家に持って帰った記憶はない。なぜ…

もぎ

私は大学生になって、模擬国連というサークル活動をしていました。
模擬国連とは平たく言うと、国際会議のロールプレイングゲーム。。
国連文書や論文をリサーチして、担当国になりきって、国益を達成するために2日会議室に閉じこもって議論するんです。

なにがおもろいの?って匂いがしますが、実際にやってみたら10人中2人くらいはおもしろいって思うのではないかな。

COPとか、環境系の会議って模擬されやすいのですが、その議題の何が難しいって、コンセンサス採択なところなんです。
コンセンサス採択って、全会一致ってこと。一か国でも反対したら、成果文書(条約とか)は採択されず、表面上の成果はなし!になるわけです。

少しずつ妥協して、ここまでなら許せます・許せませんを探るのが、環境系の議論の核だと思います。(というか実質的にはその交渉しかしない)

会議って、そういう妥協の場だと思っています。
でも妥協って難しくて、話し合いが絶対に必要。
だから会議って話し合いの場ってことですね!

今日のテーマはここ数日のオリンピック・パラリンピック組織委員会会長のご発言について。
珍しくタイムリーに、殴り書きのように書いてます。適当に読んで。

報道では、この部分がフィーチャーされています。

女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。
(スポニチ 森喜朗会長の3日の“女性蔑視”発言全文より引用)

確かにこの発言はまずい。友人同士の愚痴ならまだしも、委員会のトップとしての発言としては適切ではないですね。批難されるのも当然です。
でも既に、ご本人が謝罪し、撤回している発言でもあります。

この発言って前提として、男女関係なく、会議ででしゃばるな・発言するなという意味があると捉えています。

組織委員会って何のためにあるのでしょう?


会議するためですよね?
会議してオリパラの諸事項を決定するための組織ですよね?
そのために有識者を集めて組織してるんですよね?

組織での会合なんて、発言して、話し合ってなんぼではありませんか。
有識者として呼ばれているのに、会議室で居眠りしたり、ぼーっとしているほうが問題では?

みんなの発言を滞りなく、会議が伸びないようにファシリテーションするのがトップのお仕事では?

発言の裏には、「すでに決まっている事実」がある気がしてなりません。

そんな組織、はりぼてではないですか。

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