ヒゲとボイン

街中で曲を聴きながら号泣したことはありますか?私はあります。終電に揺られながら。

2013年、3年半勤めていた会社を退職したのですが、そこはなかなかのブラック企業でした。まず休みがない。っていうか休むタイミングがない。クレーム対応系コールセンターのSVだったんですが、センターの派遣がそこそこ飛ぶ(来なくなる)ことがあり、休日でも会社から呼ばれたり、終電間際まで帰れなかったり、業務携帯を握りしめたまま自宅で気絶していることがほとんどで、その頃の記憶は結構曖昧でした。くわえて直属の上司と全くソリが合わず(人の手柄は己のもの、人のミスは人のミスという上司としては一番最低ランクのそれ)上司の隣の席に座った際、そちら側の肌だけが荒れまくるという心よりも身体の方が悲鳴を上げていたんでした。

その日も満身創痍で終電に乗っていたんですけどそこである一節が強烈に耳に響いてきました。

「会社とは何だ人生とは何だ」

気づいたら両目からダッバダバ涙が零れていました。みっともないレベルを超えてかわいそう。確実にかわいそう私。まぁそんな会社はほぼ逆ギレに近い形で辞めるんですが。送別会に例の上司はいませんでした(みんな声をかけなかったらしい)

「ヒゲとボイン」は会社員全ての心の叫びだと思います。

余談ですがよくテレビで披露するときにやっていたABEDON(当時阿部B)の口で行うカウントが好きだったんですけど、あれキーボードスタートだから特に必要ないのでは?と思わなくもない。あと『夢で逢えたら』のバッハスタジオも思い出しますね。名曲!まぁ名曲じゃない曲なんてないんですけども。

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