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特徴的なポットスチル【ダルモア/DALMORE】へ#39①

ーーー2019.8.17号①ーーー

どうも、大事にしていた折りたたみ傘を無くしてしまいテンションが下がっているヒデイシです。無くし癖をどうにかしたい。

それはさておき、、

今日も蒸留所めぐりをします!

1箇所目は「ダルモア蒸留所」

ここは1839年にアレクサンダー・マセソンさんによって建てられた蒸留所。

今はホワイト&マッカイ社が所有しています。この会社が所有しているモルトウイスキー蒸留所は、ほかにアイル・オブ・ジュラ、フェッターケアン、タムナヴーリンがあるのですが、ここダルモアが一番生産量が多いみたい。

で、ダルモアとはゲール語で「広大な湿地」という意味。その名前のとおり蒸留所のすぐ隣にはクロマティー湾が広がっています。

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(クロマティー湾)

では一体どんな蒸留所なんでしょうか?

早速行ってみましょー!

泊まっているアルネスの宿から歩いて15分ほど

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テクテクと歩いていくと、道路の脇から蒸留所へ続く道があるので入っていきます。

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(蒸留所へ続く道)

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(ジブリのような道がつづく)

さらに進むと蒸留所が姿を現します!

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ちょうど蒸留所がオープンする時間に到着し、受付の人にツアーの申し込みをしに行きます。すると、11時からツアーはスタートするとのこと。

1時間ほど外で時間を過ごします。

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(クロマティー湾)

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(クロマティー湾からみた蒸留所)

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(高級感のあるショップ)

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(外には樽が並べられている)

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(ビジターセンター横の建物が工事していた)

ウロウロしていると時間になり、ツアースタートです。

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(ポーテウス製のモルトミル)

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(マッシュタンとアンダーバック)

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(マッシュタンの中)

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(アンダーバックの中)

一般的に糖化の際はお湯を3回マッシュタンに投入するんですが、ダルモアでは2回のようです。

次は発酵!

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(ズラリ)

オレゴンパイン製のウォッシュバックが8つ並べられています。手前の2つは新しいもの。

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(古いものは真っ黒けっけ)

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出来上がったもろみは、一旦ウォッシュバックとは別にある、この大きな木製タンクに集められます。

では次はお待ちかねの蒸留!

ここのポットスチルは個性的な形をしているんです。ですが、スチルハウスで写真を撮るのはNG。。

ということで、扉を挟んだ隣の部屋からパシャりと撮りました。

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初めて見たときは驚きました。どういう仕組みになっているのかさっぱり分からず。。

左にあるポットスチルの先端がピシッと切られ、ネックの途中からラインアームが出ている方が、ウォッシュスチルです。T字シェイプと呼ばれているよう。

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(上面はこんな感じ)

バルブレアやプルトニーもこういった形状のようです。

で、さらに個性的なのがスピリットスチル!

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(チューリップのような形をしている)

ネックの部分にウォータージャケットという冷却装置が付いています。この装置は中留(ハート)の時間だけ稼働するみたい。

この冷却装置が付いていることにより、蒸発したものが液化しやすくなって、スチル内の還流が増えるんですね。

原理としては、フェッターケアン蒸留所のポットスチルと同じ感じかな?と思う。

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(フェッターケアンの再留釜のネックには水が流れる)

ちなみにダルモアでは、このウォータージャケットが無いと、スピリットから硫黄香が強く出すぎてしまうそう。

大事な役目を果たしているんですね^_^


では、次はまた面白い体験ができる場所へ。

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(透明な液体がズラリ)

ここでは、再溜の際にスピリットがどんな変化をしているのか、フォアショッツ(ヘッド・前溜)からフェインツ(テール・後溜)まで、実際に香りをかいで体験できます。

この体験はほんと面白かったです。可能であれば時間をかけてしてみたかった。。笑

👇フォアショットとかフェインツなどについて


次は貯蔵庫!

ダルモアは、ダネージ式とラック式の貯蔵庫があるのですが、今回はダネージ式!

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(入口からは写真を撮れた)

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カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)の樽も!


ということで、見学はこれで終了!

最後に、ダルモア12年とポートウッドをいただきました。

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ダルモア面白かったですね^_^

こんな個性的なスチルが見れるとは!

では次は、ダルモアのウイスキーも一部貯蔵されているという「インバーゴードン蒸留所」へ向かいます。


【39②につづく】



素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃