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キリンのようなポットスチル【グレンモーレンジ/GLENMORANGE】へ#40

ーーー2019.8.18号ーーー

どうも、新しく買った傘が広げても肩幅程度しかなく、雨が降ると下半身がびしょ濡れになっているヒデイシです。

それはさておき、、

今日も蒸留所へ行きます。

日曜日でバスが少ないため、今回は1箇所、

「グレンモーレンジ蒸留所」へ!

ここはもともと、ビールの醸造所だったところを改修して1843年にできた蒸留所。当時はモーレンジ蒸留所という名前だったそうな。

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1887年にグレンモーレンジという名前に変更し、今もその名前が引き継がれています。

で、ここはバーボン樽を使ってスコッチウイスキーを熟成させた蒸留所で、樽のパイオニアとして知られてるんですね。

またバーボン樽で熟成したあとに、シェリー樽、ポートやマディラ樽を後熟のために使った初めての蒸留所でもあります。

まだまだ蒸留所の特徴はありますが、前置きはこの辺にして早速現場に行ってみましょー!

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(泊まっているアルネスから電車でテインまで行き)

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(そこから歩くこと30分ほど)

毎日10キロ以上は歩いているので、もう30分歩くことくらい楽に感じるようになってきました。慣れとは恐ろしいものです。。

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(歩道のない道路も慣れたもの)

ということで、テクテク歩いて行くと入口が見えてきました。

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(オレンジ色の看板が迎えてくれる)

さらに奥に進むととうとう蒸留所が姿を現しました。着いた頃は最高に天気がよく、そのうえグレンモーレンジの建物が綺麗だったので、いつにも増して蒸留所に着いた時の感動が大きかったです。

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(モダンな色合いで可愛い)

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(ちょっと違う角度から)

それでは受付に行きツアーの申し込みをしに行きましょう^_^

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(受付があるショップ)

扉を開けるとグレンモーレンジのマスコットアニマルである超足長モデル体型のキリンくんが出迎えてくれます。

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(超足長モデル体型のキリンくん)

で、ショップに入ると、もう見渡す限りオレンジ。

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(白にオレンジというステキな配色) 

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(傘までオレンジ)

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(こんな可愛いボトルも)

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(ミニボトルもいっぱい)

で、受付の方にツアーの申し込みをすると、始まるのはあと1時間後とのこと。

なので、あたりを散策することにしました。

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(レトロなデザインの看板)

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(蒸留所の裏からみた風景)

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(大勢のお客さん)

グレンモーレンジの見学ツアーに参加するお客さんが本当に多かったです。ひとツアーに10人から20人くらいいました。

というのも、グレンモーレンジはスコットランドで一番飲まれているシングルモルトウイスキーなんです。

世界の販売量でみるとグレンフィデックやグレンリベット、マッカランに軍配が上がりますが、グレンモーレンジがこれだけウイスキーに慣れ親しんだ地元民に愛されるということは、それだけ味が確かなものと言えるでしょう^_^


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(増築中のところ)

で、グレンモーレンジはいま現在、新たに設備を拡張しているところ。

175周年であった去年から工事に着手して、2019年である今年中には完成するとのことです。

初留器1つと再留器1つと計2器と、いまは使っていない大麦の倉庫を改築してマッシュタンとウォッシュバックも増設するみたい。

成長が止まらないですね!

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(完成予想図)

さらにここから奥にすすむと、大きな海が広がる場所に行けるんです。

僕自身グレンモーレンジに来るまで知らなかったんですが、蒸留所のすぐ隣はもう大きな海!

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(こんな橋の下を通り)

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(道を進んで行くと)

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(ブワーと海が広がります)

グレンモーレンジの味自体に潮はあまり感じないので、海が近くにあるイメージがなかったのですが、たしかに海は広がっていました。

ウイスキーに潮っけが伴う伴わないのは、海が近くにあるなしとどう関係があるんでしょうか。

また疑問が生まれます。。

👇モルトヤマさんが参考になる動画を上げてました

(理由ははっきりしていないようです)

あと一般的にウイスキー造りには軟水が使われるのですが、グレンモーレンジでは硬度190度の硬水が使われています。

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(ピートの色がついていない水)


そうこうしているとツアー開始!

ですが建物内の撮影はNGとのこと。

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(しかも開始直前に強い雨が降ってきた...)


ということで、今回はほかの工程は飛ばして、ポットスチルについてちょっとだけ書いていきます。

ここグレンモーレンジのポットスチルは個性的な形をしていて、ネックの長さがなんと「5.14m」もあるんですよ!

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(外の看板にあった写真)

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(外から撮れた実際の写真)

全長だと8メートル以上。。

スコットランドで最も背の高いスチルということで有名です。

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(なのでキリンくんがマスコット)

なぜこんなに背が高いのかというと、1887年に中古のポットスチルをグレンモーレンジ蒸留所に導入したから。

このスチルがなんとジンの蒸留に使われていた首の長いスチルだったんですね。

で、なんとなんとこのジン用のスチルでウイスキー造りをしたら好評で、それ以来この形状のスチルを使い続けています。

いま工事をして新しく導入しているスチルもこの形状のようです。

ほんとやってみないと何が起こるか分かりませんね。。


で、最後にテイスティングをしてツアーは終了。

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(グレンモーレンジオリジナル)

改めてグレンモーレンジを飲むと、やっぱり美味しいな〜と思います。

ちなみに、今のグレンモーレンジの蒸留責任者の方はウイスキーを突き詰める変態のようです👇

あと、別にバーもあったので、チョコレートモルトを使っている「グレンモーレンジ シグネット」をいただきました。

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ということで、今回はグレンモーレンジを堪能して終わり!日曜日はバスの本数が極端に減って移動したくても移動できないんです。なにげにこれがつらい。。

ですが、その分、グレンモーレンジを深く楽しめたので良しです^_^


では今回は以上ですー!



素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃