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伝統的な手作業にこだわる蒸留所【ノックドゥー/Knockdhu】#36

ーーー2019.8.14号ーーー

どうも、今日こそはバスを乗り過ごさないぞとかなり意気込んでいるヒデイシです。

それはさておき、、

今回は「ノックドゥー蒸留所」へ!

昨日は意気込みが足りず行けなかったため、再度リベンジです。

ここは1894年に、ディアジオ社の前身であるDCL社(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド)が初めて建てた蒸留所。

今はタイ・ビバレッジが所有しています。

で、ノックドゥーとはゲール語で「黒い丘」という意味だそうで、ゲール語でアンノックという丘の麓に建っています。

ちなみに、スペイサイドにあるノッカンドゥーとここノックドゥーの名前がよく似ていて紛らわしいため、「アンノック」という新しいブランド名でボトルは販売されているみたい。

あと、規模がとても小さく、造り方は100年以上も変えていないという蒸留所のようです。

一体どんなところなんでしょうか?

早速行ってみましょー!

ポートソイからバスと徒歩とで2時間ほどのよう、

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(一旦コールヒルまでバスで行き)

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(そこから7〜8キロ歩く)

はずでしたが、まさかの乗り換えた後にまた乗り過ごしてしまうという事態が発生しました。

Kindleで本を読むのに夢中になってしまって。。

急いで運転手の方に伝えて降ろしてもらいます。

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(かなり乗り過ごした)

ほんとやってしまいました。3キロほど余分に距離が伸びてます。

バスなんてものはもう来ないので、ひたすら歩いていきます。

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(6.8マイルは11キロほど)

道中、羊さんたちを目にしますが、もう可愛いなんて感情は起こってきません。

帰りもまたいっぱい歩かないといけないのか、もとい、歩けるのかやったーという感情でいっぱいです。

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(いま見返すと可愛い)

1時間くらい歩いたくらいから雨も降り出し、なんか一周回って何も思わなくなってきました。

その後、1時間くらい歩き到着。

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自然の中に蒸留所があります。周りには少し家があるくらいで他には何もない。

とりあえず受付に行き、見学できるか聞いてみます。

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中に入ると、ここまでバスもないのにどうやって来たの?と聞かれ、歩いてきたよと返すと、おいおいマジかよみたいなことを言われました。

で、見学できるか聞くと「もちろん!」とのこと。いやーホント良かったです。

ということで早速見学開始!

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(蒸留所のワンちゃんも一緒にツアー参加!)

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(ポーテウス製のモルトミル)

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(マッシュタン)

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(アンダーバック)

※アンダーバックとは、マッシュタンから得たワート(麦汁・煮汁)を貯めておくタンクのこと。ここから冷却機⇨ウォッシュバックへと移動していく。


で、ここノックドゥーは伝統的な手作業にこだわっている蒸留所です。なので、マネージャーの方が、これがうちのコンピューターだよと電卓を見せてくれました^_^

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では次行ってみましょー!


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(オレゴンパイン製のウォッシュバック6槽)

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(と、2013年に新調したウォッシュバック2槽)

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(ウォッシュスチル1器)

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(スピリットスチル1器)

で、ここのコンデンサーがめちゃくちゃ面白かった。

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(コンデンサーを真上から覗ける)

一般的にシェル&チューブ式か、ワーム式が採用されているんですが、ここのウォッシュスチルには、どちらとも使われていたんです!

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(横向きの多管式⇨蛇管式という順)

これによって銅の作用がより大きくなるんでしょうか?質問したけど上手く伝わらなかった。。

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(スピリットスチルは蛇管式オンリー)

※コンデンサーは大きく分けて、シェル&チューブ式(多管式)とワーム式(蛇管式)の2種類がある。

👇こちらに詳しくまとまってます!

貯蔵庫はダンネージ式の2段積みです。

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ここも全て手作業でしているそうで、樽を積み上げるためのこんな道具もありました。

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(樽をここの上に転がしていって)

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(台の上で樽の方向転換をし)

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(積み上げていく)


では最後はテイスティング。

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実はこの見学、お金は支払ってないのですが、ここまで詳しくガイドしてくれました。

しかもテイスティングは、ニューメイクを合わせて6杯。。

12年から始まり、24年ものまで飲ませてもらえました。

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(ボトルの名前はアンノック)

しかも最後にコーヒーを出してくれて、さらにはもう一杯のみなよとさらにウイスキーのお代わりを勧めてくれます。(18年をいただきました)

ウイスキーの味わいは、柔らかい甘みが口に入れてからどんどんじゅわーっと広がってきて余韻が長くてめちゃ美味しい。。

何よりマネージャーの方が嬉しそうにウイスキーの特徴を説明してくれたのが印象的です^_^

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(マネージャーのゴードンさん)

実はノックドゥーは今回はじめて口にしたんですが、ほんとにめちゃ美味しかったです。じゅわーっと感がハンパなかった。。


と気持ちよくなったところで、あーまた歩いて帰らないといけないのかーと思ってたら、車で送ってあげるよと言われます、

今からバス停まで歩いて、バスを乗り継いで帰っていると、宿に着くのは5時間後とかだったので、ありがたすぎます。

宿の目の前まで送ってくれて、なんて感謝を伝えたらいいのやら、、

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(感謝感激)


ということで、今回は以上ですー!



今回は以上ですー!




素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃