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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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2018年10月の記事一覧

"愛児"の成長、その裏に潜む不安とは

"愛児"の成長、その裏に潜む不安とは

わが家のベランダで保護したナミアゲハの幼虫「青虫7号」がようやく蛹(さなぎ)になる。さなぎに脱皮する前段階である前蛹(ぜんよう)の状態にどうにかたどり着いた。冬の気配が日ごとに増す中、きちんと成長するのかやきもきしていたが、まずは一安心だ。ただ、成虫になるまでの道のりは長く、不安の種は尽きない。

ミニサイズ青虫7号は奥さんがベランダの鉢植えで見つけた7番目の青虫で、"ベランダ青虫部隊"の唯一の生

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愛、言葉は違えど・・・

愛、言葉は違えど・・・

わが家のベランダで孵化した7匹の青虫。このうち、生きていることが確認できたのは「青虫7号」のわずか1匹のみ。このままでは、鳥に食べられるなどして全滅しかねない。奥さんと相談し、蛹(さなぎ)になるまで家の中で保護することにした。この状態について、わが家では"軟禁"と呼ぶ。ただ奥さんはこれに異を唱え、頑なに"過保護"という言葉を使う。

苦肉の策青虫たちが孵化したグレープフルーツの苗から枝を一本だけカ

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生存率14・3%の世界

生存率14・3%の世界

まずい事態になった。相次いで失踪したわが家の青虫たちを探すため、ベランダを隈なく探したが、予想に反し、良い手がかりを得られなかった。それどころか、青虫の天敵であるスズメの糞らしきものを発見。鳥に捕食された恐れが一気に高まり、珍しくわが家に緊張感が走る。別に口癖でもないのに「ヤバいよ、ヤバいよ」というタレント・出川哲朗氏の言葉が口をつく。

悲喜こもごもこれまで奥さんが見つけた青虫たちは計7匹。発見

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わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ

わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ

わが家のベランダですくすくと成長していた青虫3号、4号、5号の3匹が相次いで失踪した。奥さんによると、どこを探しても見当たらないらしい。先にいなくなった「1号、2号と同じ状況」とのことで、まさに連続失踪事件。事態解明を求める奥さんの無言の圧がすごい。とはいえ、「見た目は子供、頭脳は大人」を自称する少年探偵への依頼を勧めるわけにも行かない。いよいよ重たい腰を上げることにする。

ローラー作戦

明る

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"芋活"という言葉を好きになれないワケ

"芋活"という言葉を好きになれないワケ

わが家は第2次"青虫ブーム"が真っ盛りだ。奥さんがベランダの鉢植えに新たな青虫4匹を見つけたことがキッカケ。先に見つけていた「青虫1号」「青虫2号」の2匹が行方知れずになり、最初のブームは完全に収束したが、ここに来て再燃した。特に奥さんは、あらためて"狂気の愛でぶり"を開始し、日々隠れている青虫を探しだしては写真を撮りまくる。そして、それを"芋活"と称し、嬉々としている。ただ、その言葉はどうも気に

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