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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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2019年9月の記事一覧

哀愁の中に優しさがにじむ名曲

🐿テレビコマーシャル(CM)から流れてきた寺尾聡の『出航(SASURAI)』を耳にして以来、ずっと頭から離れない。哀愁の中に優しさがにじみ出てくる感じ。切ないのに心が温まるところが印象的だ。「自由だけを追いかける、孤独と引き換えにして。お前の匂いは、記憶の彩りだけど、生きてゆく道連れは夜明けの風さ」という歌詞がハードボイルドで良い。1980年に発表された曲にも関わらず、色褪せていない。こんな曲調 もっとみる

喜びと寂しさのあいだ

喜びと寂しさのあいだ

ー続・入院、そして手術(下)入院中の奥さん。ちょっとしたハプニングはあったものの、ありがたいことに手術後の経過は順調そのもの。近く退院の具体的な日取りが見えてくるそうで、実に喜ばしい。ただ、これまで一人きりで自由を満喫してきた"楽園"を失うことになり、そこに一抹の寂しさを感じないこともない。楽園喪失までのカウントダウンはすでに始まっている。

関連シリーズ:「入院、そして手術」「パンツの運び屋ー続

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スプラッターな光景と株上昇

スプラッターな光景と株上昇

ー続・入院、そして手術(中)
病棟の東西を貫く長い廊下。そこに真っ赤な血痕が点々と続く。まるでホラー映画のワンシーン。常に患者に安心感をもたらすよう求められる病院内では、決してあってはならない光景と言える。看護婦が慌てて誰かに床を拭くよう急ぎ指示したという。この事態の中心人物は、何を隠そう、入院中のわが奥さんだ。

関連シリーズ:「入院、そして手術」「パンツの運び屋ー続・入院、そして手術(上)」

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パンツの運び屋

パンツの運び屋

ー続・入院、そして手術(上)病院食は味が薄いとこぼしていた入院中の奥さん。気を利かして食塩や醤油など使い切りの調味料類を差し入れると連絡したら、それは要らないとバッサリ。代わりにパンツを持って来いという。着替えが足らないとか。病院に向かう途中、警察官に職務質問を受けて所持品検査されでもしたら、実に面倒臭いことになると想像しながら歩く道中は予想以上に楽しく、あっという間に病院に着いた。妄想はいい暇つ

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入院、そして手術

入院、そして手術

奥さんが病気で入院し、患部を取り除く手術を受けた。不運を呼ぶ"フラグ"を立てないよう平常心を保っていたおかげか、はたまた奥さんの身体に眠る驚異的な底力のおかげかは分からないが、手術は執刀医が説明した通りに事故なく進み、奥さんは元気を取り戻しつつある。術後の経過やリハビリの進捗など注意すべきことはあるものの、まずは一安心。奥さんには無理せず回復に努めてもらいたい。

"中二病"根治「まさか自分が大病

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